こんにちは。倉内です。
令和2年度の情報処理技術者の春期試験まであと2カ月ちょっととなりました。
会社によっては、新人や若手のうちに基本情報の取得がほぼ必須になっているところもあると思いますが、社会人になってから勉強をするのってなかなか大変ですよね。
ゆっくり机に向かってテキストを開く時間を作るのも難しいですし、仕事で疲れて帰ってきてから勉強するのがそもそもつらい…私も新卒でSEになって、何度か情報処理試験を受験したので覚えがあります。
そこで今回は、おもに基本情報技術者試験の対策ができるオンラインコンテンツやアプリ、書籍などを紹介したいと思います。
参考書と合わせて活用することで、隙間時間に少しずつ勉強して合格を目指しましょう!
基本情報技術者試験の概要
情報処理技術者試験は経済産業省が認定している国家試験です。
基本情報技術者試験は春期と秋期の年に2回実施されており、試験時間は午前150分・午後150分、すべて選択式となっています。
午前は80問すべてに解答、午後は11の大問から5つを選択して解答する形式です。午前・午後でそれぞれ60点以上を得点すると合格となります。
出題範囲は大きく3つの分野に分かれており、その中をさらに以下の通り大分類・中分類に細分化しています。
出典:試験要項・シラバスなど > 試験要綱Ver.4.4(21ページ)(IPA)
なお、「セキュリティ」はすべての情報処理試験で重点分野となっています。
ちなみに令和元年秋期の基本情報技術者試験の合格率は25.7%でした。だいたい毎回20~30%といったところなので、平均的な難易度だったと言えると思います。
初めて受験する方は、まずは公式サイトに目を通しましょう。試験の概要はもちろん過去問と解答も掲載されています。
オンラインで学べるコンテンツ
まずは暗記で合格だけ目指すのではなく、試験で出題される内容についてある程度理解したいという方にpaizaラーニングの講座をご紹介します。
paizaラーニングでは、基本情報技術者試験の試験範囲であるマネジメント分野とストラテジ分野を動画で学べる講座を公開しています。どちらの分野ももしかしたらあまりなじみのない分野かもしれませんが、覚えてしまえば得点源になるのでしっかり学習しておくとよいでしょう。
マネジメント編で学べること
「情報処理入門 マネジメント編」は3つのレッスンに分かれています。レッスン1の「プロジェクトマネジメントを知ろう」では、システム開発とサービス運用の概要、プロジェクトとは何か、プロジェクトのスコープや作業を細分化し管理するWBSという手法を解説します。
レッスン2の「プロジェクトマネジメントをしてみよう」では、プロジェクトの品質・予算・スケジュール(納期)について学びます。スケジュール管理でよく使われるガントチャートの作り方、スケジュールのクリティカルパスを見つけるのに役立つPERT図の説明もあります。
レッスン3の「サービスマネジメントを理解しよう」はサービスマネジメントとシステム監査についての講座となっています。
ストラテジ編で学べること
ストラテジとは「戦略」のことで、レッスン1「システム戦略と企業活動を把握しておこう」では、システム戦略とは何かから始まり、企業活動に欠かせないITシステムがどのように企画されるか、採用されるテクノロジーにはどんなものがあるかを学びます。
レッスン2「企業経営について知っておこう」では、企業の経営戦略やマーケティング、企業の健全性をはかる目安でもある会計などを学ぶことができます。また、KPIやKGIといった指標を用いた業務分析手法、そして雇用契約や法律についても解説しています。
paizaラーニングには他にも、ネットワーク、セキュリティ、データベースの各分野の内容が学べる講座もあります。
プログラミング言語別の入門編講座は午後のプログラミング問題対策になります。なお、令和2年度春期試験から言語にPythonが追加されます。Pythonの入門講座は全レッスン無料で公開中なのでぜひ活用してみてください!
基本情報技術者試験の合格には過去問をたくさん解くことも大切になってきます。
こちらのサイトは有名かと思いますが、過去問題をブラウザ上で解けるだけでなく解説も掲載してくださっています。午後問題の解説も充実しているためとても重宝します。
アプリで隙間時間に午前問題を解く
さきほども少し触れましたが、情報処理技術者試験は過去問から作られることが多いため、合格を目指すならとにかく過去問に目を通すことが大切です。
ただ、テキストを持ち歩くのは大変ですし、もう少し手軽に勉強できたらいいですよね。そこでおすすめなのが過去問題を解けるスマホアプリです。
一押しはこちらのアプリです。
apps.apple.com試験前は通勤電車でのソシャゲのLP消化をやめて、このアプリで午前問題の過去問を解くようにしていました。オフラインでも使えて、かつ、解説もついているため間違えた問題をいちいち検索して調べなくてもアプリ内で完結できるのが便利です。
次点ではこちらのアプリでしょうか。これもよく利用していました。
apps.apple.com過去問はもちろん、予想問題も出題されるため幅広い分野をカバーできます。こちらも答えだけではなく解説もついてるのがよいですね。
テキストでじっくり午後問題に取り組む
アプリで隙間時間に午前問題を学習しておいて、休日など家でしっかり時間が確保できるときは午後問題を中心に取り組みましょう。その際はやはり書籍も1~2冊くらいは自分にあったものを持っておくとよいかと思います。
いくつかおすすめの書籍をご紹介します。
過去問を解くならこれ!
超定番ではありますが、過去問と言えばこれは押さえておきたいですね。解説が分かりやすいです。基本情報も応用情報もこのシリーズを使っていました。
令和02年【春期】 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
- 作者:山本 三雄
- 発売日: 2019/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
分かりやすさ・読みやすさ重視で選ぶ
「でもちょっと上の書籍は難しそう……」と思った人は読みやすさ重視で選んでみてもいいでしょう。挫折してしまうのが一番よくないので、中身を少し見てみて続けられそうだなと感じたものを選ぶことも大切です。
令和02年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
- 作者:栢木 厚
- 発売日: 2019/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和02年 (情報処理技術者試験)
- 作者:きたみりゅうじ
- 発売日: 2019/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
それぞれ結構いいお値段なので「もし今期落ちたら来期買い直さないといけない…?」と気になる方もいるかもしれませんね。
個人的には、毎回は買わなくてもいいかなと思います。ただ、あんまり古いと新しいテーマのものが出たときに対応できないので、お財布と相談してみてください。
まとめ
基本情報技術者試験の対策に使えるコンテンツや書籍をご紹介してきました。
「実務に役立つわけじゃないし…」という声を聞くこともありますが、IT分野の技術者として、特に基本情報技術者試験の出題範囲の内容は基本知識として知っておくべき内容だと思います。
特に情報系の専攻ではなかった方がテクノロジ系分野(コンピュータのしくみや、ソフトウェア・ハードウェアの基礎、など)を学ぶにはとてもよい機会になるでしょう。
といいつつ私も結局、応用情報技術者試験は合格できていないので、この記事を書きながら久しぶりに勉強し直して受けてみるか…と思いました。
受験される皆さんがんばりましょうね!
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
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そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
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