こんにちは、谷口です。
新型コロナウイルスの影響で、転職活動や面接応募がなかなかはかどらない方も多いかと思います。
まだまだ積極的に外出しづらい社会情勢が続いていますので、転職活動中の方にとっては、オンラインで情報収集や面接をしたり、効率よく転職活動・企業選びを進めたいところですよね。
最近は、ITエンジニアの採用に限らず、オンライン面接の実施が当たり前になってきました。外出や対面での接触を控えるために、最終面接から入社受け入れまで、オンラインで実施する企業も増えています。
そこで今回は、このようなコロナ禍の中で、エンジニアが最終面接を通過するために求められるポイントについてお話しします。
今後転職を考えている人の参考になればと思います。
コロナ禍のエンジニアに求められること
新型コロナウイルスの影響で、エンジニアの労働環境はリモート中心になるなどといった変化が起きていますが、中途エンジニア求人の応募者に求められるスキルにも変化は起きているのでしょうか。
先日上の記事でも書きましたが、今後、エンジニアには技術力はもちろんのこと
- 自走力
- 自己管理能力
- コミュニケーション力
- アウトプットをする力
といったスキルも求められるでしょう。実際、企業の採用担当者の方から「選考を通じて上記のスキルについて深掘りするようにしている」と聞く機会が増えてきました。
では、これらのスキルを最終面接で的確にアピールするにはどうしたらよいのでしょうか。
「コロナ禍での最終面接」で求められる対策
エンジニアとしての技術のアピール
ITエンジニアの採用選考では、一般的な面接の質問だけではなく、技術的な質問や試験を実施する企業がほとんどです。これは、選考がオンラインになっても変わりません。新卒や未経験者と違い、経験者としてエンジニア求人に応募する場合、まず求められるのは開発スキルや知識です。
Web上で問題を解く試験が課せられることもあれば、オンライン面接で
- こういうサービスを開発していてこんな不具合が起きたら、どこに問題があると考えますか、どこを調べてどんな対応をとりますか
- 前職ではどんな技術的なトラブルにあったことがありますか、そのときどんな対応をしましたか
などといった技術的な質問をされることもあるでしょう。
冷静に「ふだんの開発業務だったらどうするか」を考えて
- 自分ならまずこの順番で原因を調べる
- こんなトラブルが起きたときはこんなふうに解決した
といったことを説明しましょう。
こうしたプログラミング試験や技術面接を通して、企業側は応募者が
- 開発や調査の基本的な手順を理解しているか
- どんなことを考え、重視して開発しているか
- 自分の考えや知識を他人に伝えられるアウトプット力・コミュニケーション力があるか
を知りたいと考えています。
面接の場であわてる前に、日頃からプログラミング問題を解いたり、これまでのキャリア、経験、スキルを棚卸ししておくのがよい対策となります。
paizaのスキルチェック問題などを利用して、プログラミング問題に慣れておくのもよいでしょう。
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自走力・アウトプット力のアピール
ここで言う自走力とは、「常に必要なことを考え、学び、実行できる力」です。
今後は実務でも、あるいは研修などでも、対面で逐一教えてもらったり声をかけてもらったりするような場面は減っていくでしょう。それぞれが違う場所で働いているのですから、自分から動かないと情報が入ってこない場面もあるかと思います。ですから、「誰かが教えてくれる」と受け身な人は、募集企業にも敬遠されてしまいがちです。
逆に言うと、
- 何を聞くべきか、学ぶべきかを自分なりに考え、みずから調べたり試したり聞いたりできる
- 経験者として入社後自分でキャッチアップして業務に入っていけるか
- その後も自分から学習・習得をして自走していける
ということが伝わるアピールが重要です。
課題解決のエピソード
面接でよく聞かれるのが、「前職で見つけた課題と、それを解決まで持っていったエピソード」です。
「上司に指示されて、言われた通りに実施しただけ」の話は、あまり意味がありません。たとえば上司に指示されたことがきっかけでも「こんな問題があって、解決策はこれとこれとこれがあって、こういう理由でこの対策を導入して、その結果こういう課題は解決できたがこういう課題は残った……」みたいなことが分析できている必要があります。
ここで面接官が聞きたいのは、「自分で課題を見つけるまでの経緯や、課題を解決するまでの取り組み」です。自分で課題を見つけて解決しようと取り組んだ経験が話せるとよいでしょう。
「課題を解決した経験なんてない!」と言う人もいますが、そんなことはないはずです。課題とは「困りごと」ですから、仕事をしていて「ちょっと困った経験が一度もない人」なんていないですよね。残業が多すぎるのを少しでも減らそうとしたとか、コミュニケーションエラーが起こりがちなのを解決しようとしたとか…何か困った経験がなかったか思い出してみてください。
手元の業務だけでなく、全体を把握しているか
「前職では業務が細かく切り分けられていて、自分は末端にいたので、どんなシステムのどの部分を作っていたのか、お客さんやユーザーが誰だったのか、全然わかりません」という人もいるでしょう。
ただ、ところどころ不明な部分があるのは仕方ないとしても、「全体の中で自分がどんな役割を担っているか」すらまったくわかっていないようでは問題です。「他のチームが作っていたシステムと合わせると全体としてはこういうアプリケーションだったと思う」とか、「PLの発言を聞いているとエンドユーザーはこういう人が想定される」とか、気にしていれば推測はできるはずです。
開発業務がリモート中心になってきたことで、企業は離れていても「自分がサービス全体の中でどこを担当するのか、この機能を改修したら周りにどんな影響が出るのか…」といったことを意識できる、視座の高いエンジニアを求めています。
「全体の様子に興味はない、言われたことだけやっていたい」という人は敬遠されてしまいます。
勉強やアウトプットについて
「勉強してます」とか「本読んでます」とか、言うだけなら誰でもできるので、証拠としてアウトプットが閲覧できる状態になっているとよいでしょう。プロフィールにはGitHubアカウントやブログ・Qiita・ポートフォリオのURLなどを貼っておくのもよいアピールになります。
ただ、全然更新されていないと「アカウント作っただけでやってないじゃないですか」と思われてしまう可能性もあります。「アカウントを作っただけ」「ページを作っただけ」ではアピールにはなりませんから、普段からの取り組みを更新しておくことが重要です。
特にポートフォリオを作っておくメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
paiza.hatenablog.com
また、paizaラーニングの「ITエンジニアの就活準備編」では、IT業界の業界構造、ITエンジニアのキャリアや働き方、就活や転職活動で使えるポートフォリオの作り方などについても解説しています。
「オンライン面接ならではの対策」も忘れずに
オンライン面接は自宅から受けられて気軽な面もありますが、
- 意識してあいづちを打ち、前を向いて声を張る
- 聞こえなかったときはちゃんと言う
- ポイントのメモを用意しておく
などといった、対面のときとは違ったポイントにも気をつける必要があります。
オンライン面接の対策については、こちらの記事にも詳しく書いてありますので、オンライン面接を受ける予定のある方はぜひごらんください。
paiza.hatenablog.com
まとめ
最終面接の面接官は、「この人はこの状況下でもうちで活躍してくれそうか」という目で応募者を見ています。前述のような自分がアピールできることを整理して話せるようにしておきましょう。
誰もが先が見えなくて不安になる日々ですが、ふだんから上記のようなことが把握できていれば、社会がもとに戻っても、戻らなくても、スムーズに転職活動を進められるはずです。
paiza転職でも、多くの企業がオンライン面談を実施していますので、転職活動を始める予定の方は、ぜひごらんください。
ただ、みなさんくれぐれも無理はなさらず、体調にお気をつけておすごしください。
paizaの転職成功ガイドでは、採用選考におけるさまざまな落選理由や悪い例、改善のためのアドバイスなどを公開しています。実際にpaizaから応募をされた多くの方から「参考になった」という声をいただいています。面接に苦手意識のある方は、ぜひごらんください。
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