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日本にもこんなにいた!天才中高生ITエンジニア達の活躍とは

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Photo by Ryo FUKAsawa

f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口がお送りします。

皆さんは、プログラミング教育が盛んになってきていることはご存知でしょうか? 先日このブログで世界各国そして日本のプログラミング教育について書かせていただいたところ、多くの反響がありました。


プログラミング教育を強化した国で何が起きているのか?世界の教育事情 - paiza開発日誌

世界では多くの国で早いうちからプログラミング教育が実施されており、少なからず国内企業の成長や利益拡大に貢献しています。日本のプログラミング教育は遅れていると思われがちですが、日本の中高生にも、大人顔負けのアプリ開発やコンテスト優勝等の結果を残しているスーパーエンジニア達がいます。

今回は、そんな大人顔負けの中高校生エンジニア達の実績についてレポートをしていきたいと思います。

■国際高校生ロボット大会FRCに日本からの初出場を果たしたい!「Tokyo Technical Samurai」

高校生を対象としたロボコンにおいて世界最高峰とも言われているのが、毎年アメリカで開催されている『FRC(First Robotics Competition)』です。

今年2015年の3月に開催される今回のFRCに、日本のチームとして初めて出場するチームが「Tokyo Technical Samurai」です。

FRCには、ロボットを作る技術力だけではなく、他のチームとの協力によるコミュニケーション力、発表による表現力、スポンサーを集めることによる交渉力などを育て、将来エンジニアとして必要な様々な能力を身につけることができるようにするという狙いがあるため、開発にかかる費用や渡航費・宿泊費等も全て自分達で見つけたスポンサーからの支援で賄わなければなりません

これは、FRCの主催団体『FIRST』の創設者で、セグウェイの開発者としても知られるディーン・ケーメン氏が定めた「若い世代に対して科学技術の教育を行って将来の技術者のリーダーとなれる人材を育成し、また技術力、コミュニケーション能力を習得させ、世界の科学技術を発展させること」という基本理念に則っているそうです。

高校生ながらロボット制作だけではなく、資金繰り等にも奔走してかなり苦労されたことと思いますが、彼らは見事スポンサーを集めて来週末開催されるFRCに出場できることとなりました!!本当によかった!!!!

http://tokyotechnicalsamurai.ml/
Tokyo Technical 侍 (@tokyotsamurai) | Twitter
国際高校生ロボット大会FRCに日本からの初出場を果たしたい!(大塚 耀 2015/01/28 公開) - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)


■中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2014 U-15部門優勝は岩手の中学生

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中高生国際Rubyプログラミングコンテスト2014 in Mitakaは、中学生と高校生を対象にRubyを使ったプログラムの技術力や操作性、発表力などを競うもので、15歳以下対象と18歳以下対象の2部門に分けて審査・表彰されます。

4回目となる2014年、U-15部門の最優秀賞には、岩手県の滝沢第二中学校科学部3年生の部員3名が開発した『イライラ人生ゲーム』が選ばれました。同作品は、トランプの神経衰弱ゲームとボードゲームの人生ゲームを組み合わせたもので、異なるものを組み合わせてきちんと遊べるゲームに仕立てた発想力が評価されたとのことです。

イライラ人生ゲームは、科学部顧問の山口先生から「今あるものをかけ算」してみたら何か面白いものができるのではないかというヒントから、神経衰弱とボードゲームをかけ合わせるアイデアが生まれたそうです。カードのシャッフルをクラスの席替えに見立てて学校生活に当てはめるなど、ボードゲームは滝沢第二中学校の卒業をゴールとして目指します。「もっとイライラさせるために、ジョーカーを混ぜる」など、今後ゲームのバージョンアップも考えているそうです。

http://www.mitaka.ne.jp/ruby/


■代表取締役は女子中学生エンジニア

5万ダウンロードを超えるアプリ『見えるプレゼンタイマー』を作り、アプリ甲子園2012で優勝した経歴を持つ角南萌さんは、中高生の起業プログラムを推進するライフイズテック社から支援を受けて、2014年、15歳にして「Wayve(ウェイヴ)」社を立ち上げ、代表取締役社長に就任しています。法人登記が済んだ時点でまだ中学3年生だったそうです。

最初の商品は中高生の授業共有サービス『Sparkwall(スパークウォール)』で、「通っている学校以外ではどんなふうに授業が行われているのか、案外、知る機会が少ない」と感じたのが開発のきっかけだそうです。

彼女にとってITはあくまでアイデアを形にするクリエイティブのための手段に過ぎず、今後は心理学にも興味があり、スーパーコンピューターを駆使して人間の脳のシミュレーションを作るのが夢だそうです。

15歳CEOが日本を変える 起業始めたデジタル・スーパーキッズたち (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
スーパー女子中学生エンジニアが、日本の教育を斬る:ゆとり世代が問う「好きなことをやって何が悪い!」(2) - @IT


■中3で「未踏IT人材発掘・育成事業」に最年少で参加した天才

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天才高校生エンジニアとして有名なのが矢倉大夢さんです。

中学1年生の時にパソコン部に入部したことをきっかけにプログラミングの世界にのめり込んでいった矢倉さんは、中学3年生の時に国家資格「情報セキュリティスペシャリスト」に最年少合格をされました。

また、情報処理推進機構の未踏IT人材発掘・育成プロジェクトにも最年少で採択され、競技プログラミング向けの教育システムをオープンソースで開発しました。

国内では、「高校生科学技術チャレンジ」で2012年に文部科学大臣賞、2013年に科学技術政策担当大臣賞、「第34回U-20プログラミングコンテスト」で経済産業大臣賞を受賞する等、様々な大会で優勝・入賞されています。

また、日本国内に留まらず、国際大会においても「アジア太平洋情報オリンピック2012」で銅メダルを獲得した他、「インテル国際学生科学技術フェア2014」でFondazione Bruno Kessler賞を受賞され、高校生ながら国内外問わずその実力を評価されています。

ここ最近では、CODEGATEやDEFCON等のセキュリティ技術を競う大会にも多数出場されている他、Fondazione Bruno KesslerでAdjoint Scientific Programmerとして、研究協力も行っているそうです。

http://news.livedoor.com/article/detail/9264172/
プログラマの基礎体力を作るのは、パソコンじゃない:ゆとり世代が問う「好きなことをやって何が悪い!」(5) - @IT


■15歳でエンジニアとしてドワンゴにスカウトされた最年少未踏スーパークリエータ

山中勇成さんは、個人でニコニコ動画関連のサービスをいくつか立ち上げてきたことなどから、15歳でドワンゴにエンジニアとして採用されて話題となりました。

その後も、未踏プロジェクトに参加して最年少スーパークリエイターに選ばれています。

未踏プロジェクトで山中さんが作った『ソムリエちゃん』は、ニコニコ動画で生放送されている番組のコメントをリアルタイムで取得し、ユーザー自身がアルゴリズムを書くことで、ランキングが作成されるサービスです。

高校生でドワンゴのエンジニアに!?山中勇成氏の人生を変えた、14歳でのプログラミングとの出会い。 | キャリアハック


■Rubyコミッタ最年少記録は14歳の男子中学生

14歳で最年少Rubyコミッタに就任された福森匠大さんは、現在はCOOKPADでエンジニアとして働かれています。

最初はお父さんのPCで初心者向けのプログラミング言語「HSP」を使い始め、Webサービスを作るのにPHPを使うようになり、その後すぐにRubyを使うようになったそうです。

福森さんは、中学生の頃にRubyのテスト処理の高速化に取り組み、多数のチェック項目を1つずつ順番に実行するのではなく、複数を並列に実行する仕組みをプログラミングで実現し、Rubyの生みの親であるまつもとさんからコミット権をあげると言われたそうです。

Ruby開発の新メンバーは14歳の中学生! − @IT


■まとめ

ほんの一部ではありますが、中高生エンジニア達の活躍の数々、いかがでしたでしょうか。

私自身、調べているうちに彼らがあまりにすごすぎて圧倒されてしまいました。

私は日本のプログラミング教育は、先進国としてはまだまだ全体に遅れているのではないかと思っていますが、その一方ではこのような将来有望な中高生達が大活躍をしています。

また現在、基本情報技術者試験の最年少合格者は、10歳の小学生です。この記録ももしかしたら将来塗り替えられてしまうのかもしれません。

今、ITを身近に感じて使いこなしている若い世代の方々が、夢は大きく近い将来に日本からAppleやfacebookのような世界レベルのサービスを発信していけるようになれたらいいなと思います。


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