どうも、まさとらん(@0310lan)です!
今回は、手軽にIoT開発が可能な「obniz」向けに提供されている無料のWebサービスについてご紹介したいと思います!
自分の「obniz」を登録するだけで、トークンの発行やprivateなプログラムを作成したり定期実行ができるなどサーバーレスで強力な開発環境が整います。
IoTやobnizに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください!
【 obniz 】
■「obniz」の使い方
それでは、まず最初に「obniz」の基本的な使い方から見ていきましょう!
MicroUSBにコードを接続して電源を入れると、以下のような画面が表示されます。
「obniz」本体の左上にスイッチが搭載されているので押してみましょう。
このスイッチは以下のように押し込んだり、左右に倒してカーソルキーのような使い方もできます。
初回起動時のみ、WiFiに接続するためのSSID候補の一覧が表示されます。
自分が利用するSSIDを選択してパスワードを入力すれば準備完了です。
(次回の起動からは自動的にWiFiへ接続されるようになります)
次に、固有の「ID番号」と「QRコード」が表示されて待機状態になります。
このQRコードをスマホのカメラで読み取ってみましょう!
すると、スマホのブラウザから利用できる「obniz」のコードエディタ画面になります。
このエディタ上でHTML / CSS / JavaScriptによる一般的なWebプログラミングが可能なんですが、今回は初期サンプルコードのまま「保存&開く」ボタンをタップしてみましょう!
プログラムが実行されて、「obniz」のディスプレイに「Hello World」と表示されましたね!
ちなみにですが、QRコードを使わなくてもID番号を入力すればPCのブラウザからでも同じようにコードエディタを利用することが可能です!
このように、スマホ・PCのブラウザから手軽にプログラムを書いて即座に「obniz」で試せるというお手軽感がとても魅力的です。
■「obniz Cloud」の設定方法
「obniz」は特にユーザー登録などをしなくても利用可能ですが、無料の「obniz Cloud」に登録すれば専用のトークンを発行したり、リポジトリの作成やファームウェアを簡単に更新できるなどメリットが多いです。
さらに、自分だけがアクセスできるPrivateなプログラムの作成やコードを定期的に実行できる機能なども利用可能なので登録方法をご紹介しておきます!
まずは、「obniz」のトップページ上部にあるメニューから「クラウド」→「登録/ログインする」を選択します。
TwitterやGitHubなどのアカウントから簡単にログインするか、自分のメールアドレスを使って登録することができます。
登録が完了すると専用の「マイページ」が表示されます!
初期設定として、まずは自分の「obniz」を登録するために「obnizを追加」ボタンをクリックしましょう。
「obniz」の電源が入っていて、WiFiに繋がっていることを確認してボタンをクリックします。
「obniz」のID番号を入力しましょう。
すると、「obniz」のディスプレイに6桁の数字が表示されるので入力します。
これで登録が完了して「マイページ」が表示されます!
あとは、この画面からプログラミング用のエディタを起動したり、アクセストークンの発行やプログラムの定期実行などを行えるようになります。
■「アクセストークン」を使ったプログラムを作成しよう!
それでは、セキュアなプログラミングが可能になる「アクセストークン」を作成してみましょう!
まずは、「マイページ」から「設定」ボタンをクリックします。
「Access Control」メニューから新規作成ボタンをクリック!
すると、自分専用のトークンが生成されるので「SDK」の部分に記述されているコードをコピーしましょう。
このコードをJavaScriptプログラムに追記することで利用できるようになります。
そこで、早速プログラムを新規作成してみます!
せっかくトークンを利用しているので、ファイルは「非公開」にして自分だけが閲覧できるようにしておくといいでしょう!
JavaScriptの一番上の行に先ほどコピーしたコードを貼り付けます。
これで準備完了です!
プログラムが問題なく実行できることを確認しておきましょう。
これで、obniz固有のID番号が他人に知れたとしてもトークンを設定しない限りプログラムが実行されることは無いので安心ですね。
■プログラムの定期実行を設定しよう!
今度は、「obniz Cloud」の定期実行機能を見てみましょう!
まず、「マイページ」からイベントの新規作成ボタンをクリックします!
以下のように3種類の定期実行が可能です!
「①Webhook」は、IFTTTやSlackなど他のWebサービスと連携してイベント処理を実行することが可能です。
obnizの情報をSlackに通知したり、IFTTTを使ってTwitterへ投稿するような使い方も面白いでしょう。
「②毎日この時間で」は、設定した時刻になるとプログラムを自動的に実行できるようになります。
「③繰り返し」は、設定した時間の間隔で繰り返しプログラムを実行できます。30分間隔とか半日ごとに実行するような使い方ができますね。
このように定期的にプログラムが実行できることで、例えばobnizに温度センサーを接続して室内の温度を一定間隔で収集したり、SNSと連携してデータを投稿するなど…アイデアしだいで活用範囲は広がるでしょう。(定期実行のログはマイページから閲覧できます…)
■「自己診断」機能について
「obniz Cloud」には、自分のobnizに異常がないかをオンラインでチェックできる機能が用意されているのでご紹介しておきます!
トップページ上部のメニューから「obniz 自己診断」を選択します。
obnizに搭載されている12個のIOを同時にチェックしてくれるので、部品などは接続しないようにしておきましょう。
固有のID番号を入力します。(トークンを利用している場合はこちらも入力します…)
診断が始まると画面にログが出力されていきます!
すべてチェックして問題無ければ青いメッセージで「ALL Tests Passed!」と表示されて終了します。
このように手軽な操作で診断ができるので、定期的にチェックをしておくようにすると良いでしょう。
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■まとめ
今回は、ブラウザから手軽にIoT開発環境が整う「obniz Cloud」について駆け足でご紹介しました!
「obniz」はNode.js向けのパッケージも提供されており、自分の開発環境を利用してプログラミングを行うことも可能なので上級者の方にもオススメできるでしょう。
また、12個あるIOはどこに部品を接続してもOKで、すべてJavaScriptで制御できるように工夫されている点も好印象です。
これからIoT開発に挑戦したい人は、ぜひ参考にしてみてください!
<参考>
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