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プロジェクトマネジメントとは?今さら聞けない基本を学べる講座が新登場

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f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

プロジェクトマネジメントという単語は聞いたことがあると思いますが、「プロジェクトマネジメントとは何なのか?」「実際どんなことをするのか?」と聞かれたら説明がちょっと難しいですよね。

プログラミング学習のように独学の方法があるわけではないので、特にこれからITエンジニアを目指す方や実務経験がまだ浅い方にとってはイメージがわきづらいと思います。

そこで今回は、paizaラーニングに新しく追加された講座「情報処理入門 マネジメント編」でプロジェクトマネジメントの基本を学んでみましょう。

また、「プロジェクトマネジメント」はIPAが実施している基本情報技術者試験および応用情報技術者試験の午後問題の出題範囲となっているため、試験対策にもおすすめです。

そもそも「プロジェクト」とは?

プロジェクトマネジメントの話に入る前にシステム開発とシステムサービスの運用・監査の概要、プロジェクトの定義といった前提となる内容を理解しましょう。

チャプター01:システム開発とサービス運用のことを知っておこう
チャプター02:プロジェクトって何だろう

システム開発業務では、決められた期間・予算の範囲内で、求められる仕様や品質を満たすITシステムを作り上げる必要があります。

それらを達成するための計画・実行をおこなうのがプロジェクトです。プロジェクトは必ず「有期性」(開始・終了が決まっている)と「独自性」(そのプロジェクトだけの目的がある)を持っています。

期限があると書きましたが、ほとんどの場合ITシステムは作って終わりではなく運用をすることになります。

受託開発では、(もちろん契約によりますが)お客さまに納めたシステムが正常に動作・応答しているか、エラーがないかなどを開発を請け負ったIT企業が代わりに監視することもあります。また、個人情報の漏洩や法律に反するおこないをしていないかなどの監査を定期的に受けます。

プロジェクトマネジメントの基本知識

プロジェクトをどのように管理するか

プロジェクトが何か分かったところで、いよいよプロジェクトマネジメントについて学びましょう。

プロジェクトにはあらかじめ定められた品質(Quality)・費用(Cost)・納期(Delivery)を守るという目標があります。これらの頭文字を取ってQCDと呼びます。

03:プロジェクト全体を統合しよう

この3つはトレードオフの関係にあり、たとえば「どんな些細な不具合も許さない! でもお金は出せない! 納期は最初に提示したものより1ヶ月早く!」というのは現実的には無理です。(近いことを言ってくる顧客はいますが…)

もし最優先事項が「費用を抑える」であれば、プロジェクト開始までに「業務に支障がない範囲での軽微な不具合は許容してもらう、納期は早められない」、「納期を早める」であれば、「追加費用をもらって人員を増やして対応する」のように調整をする必要があります。

前述の例はちょっと極端ですが、これらをうまく調整し管理するのがプロジェクトマネジメントです。そしてその役割を担うのがプロジェクトマネジャー(PM)ということになります。

プロジェクトの範囲(スコープ)を明確にしよう

スコープを明確にするとはプロジェクトの範囲、つまり「何をやるか」「何をやらないか」を決めることをいいます。個人的にはこれがプロジェクトの初期段階でのもっとも重要な作業だと思っています。

スコープには「作業」と「成果物」の2種類あり、作業についてはやる・やらないと合わせて、誰がやる作業か(担当者・担当部署)も明確にする必要があります。

04:プロジェクトの範囲を明確にしよう

受託開発では、成果物は納品物なのか・そうでないかもきちんと決めておきます。(試験結果のエビデンスが納品物になっていたため、複数のExcelファイルの何百シートもあるスクリーンショットを全部印刷してファイリングする作業を徹夜でやったことも……)

スコープを明確にするには「WBS(Work Breakdown Structure:作業分解図)」を用いて整理します。作業の抜け漏れを防ぎ、優先順位や作業時間の見積もりにも有用です。

05:WBSをつくってみよう」では、巨大猫型ロボットの開発プロジェクトを例にしてExcelを使ったWBSの作成を実践します。

ステークホルダーとよい関係を築こう

ステークホルダーとはプロジェクトの利害関係者、もう少し分かりやすくいうと「プロジェクトと成果物に関与し、プロジェクトの意思決定や行動に影響する人・組織」のことをいいます。

具体的にはプロジェクトのチーム、開発を委託した外注企業、システムを発注した顧客のIT部門、システムを利用する現場の業務部門、顧客の経営幹部、システムを使ってサービスを提供される一般ユーザー…などが挙げられます。

特に受託開発において、ステークホルダーとよい関係を築けるかどうかはプロジェクトの成功を大きく左右します。

受託開発するシステムはほとんどの場合発注元のお客さまの業務を理解する必要があり、現行システムや業務内容のヒアリング、こちらが作成したドキュメントのレビューなど協力をお願いする場面がたくさんあります。

また、お客さまのIT部門とだけ密に連絡を取っていても、システムを利用する現場の一声で仕様が変わったり、最悪の場合プロジェクトが頓挫することもありえます。

お客さま側の誰に最終的な意思決定権があるのか?誰が決済責任を持つか?などはプロジェクトのスタート時に把握しておくことが大切です。

なぜプロジェクトマネジメントは難しいのか

プロジェクトマネジメントの手法を体系的に整理した「PMBOK」というガイドラインがあり、どのようなプロジェクトでも適用できる標準化された指標となっています。

しかし、ガイドラインが整備されており、かつこれまで数え切れないほどのプロジェクト事例が存在するにも関わらず失敗や炎上するプロジェクトが多数あります。

講座内でも出てくるのですが、プロジェクトというのは開発規模や予算、参画するメンバーの人数、関係してくる会社の数など千差万別で教科書どおりではうまくいかないこともたくさんあります。仕様変更や無理な要望など外部要因でイレギュラーが発生するケースも珍しくありません。

だからといって好き勝手にやればいいわけではなく、プロジェクトマネジャーはもちろん、プロジェクトリーダーやチームリーダーも共通認識としてマネジメントの基本をおさえておくことがプロジェクト成功への第一歩と言えるでしょう。

06:プロジェクトマネジメントに挑戦しよう」では、より実践に近い内容として、どんな人をプロジェクトに入れるかといったリソース管理や円滑にプロジェクトを進めるためのコミュニケーション、そしてプロジェクトで起こりうるリスクなどプロジェクトを取り巻く項目についても説明します。

情報処理技術者試験での出題範囲

冒頭にも書いたとおり、基本情報技術者試験および応用情報技術者試験では午後の選択問題に「プロジェクトマネジメント」という分野が出題されます。


出典:IPA「基本情報技術者試験 平成30年度 秋期」午後問題より抜粋(公式サイト

基本情報技術者試験にn回ほど落ちている身としてあまり偉そうなことは言えないのですが、「プロジェクトマネジメント」は他の分野より得点しやすいのでおすすめです。

今回紹介した講座「マネジメント編01: プロジェクトマネジメントを知ろう」で全範囲がカバーできているわけではないとはいえ、講座でプロジェクトマネジメントの基本が学べますので頭に入れておいて損はありません。

まとめ

プロジェクトマネジメントの基本を学べる講座についてご紹介してきました。

なかなか独学では学ぶのが難しい分野だと思いますので、プロジェクトマネジメントに興味がある方やこれから業務でプロジェクトマネジメントをする機会がありそうという方はぜひ受講してみてください。

マネジメント編は今後もレッスンを追加する予定となっています。さらに実践に近い深い内容にも触れていきますのでご期待ください!





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