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いまさら聞けない「DX」と「2025年の崖」って何ですか?

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f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

「DX」という言葉を耳にしたことはありませんか。エンジニアの中には「最近会社がDX化を推進している」という方や、経産省のDXレポートや「2025年の崖問題」で知った方も多いかと思います。

「DXと言われても、なんだかよくわからない」「自分には関係ない」と思われるかもしれませんが

  • 既存システムが部門ごとに構築されていて、全社横断した運営やデータ活用ができない
  • 既存システムの細部の詳細な仕様について誰も知らない(ブラックボックス化してしまっている)

といった経験がある方は要注意です。

企業のDX化が進まないと、こうした問題が一向に解決されないからです。

今回は、DXとは何なのか、DX化に必要なことなどについて解説します。

DXって何なの?

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DXとはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略で、経産省の「DX推進ガイドライン Ver.1.0」では、以下のように定義されています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。(デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0)

もう少し噛み砕くと、「データとIT技術を活用して、プロダクトやビジネスモデル、業務や組織、企業文化などなど(要は仕事にかかわることすべて)を変え、競争上の優位性を確立すること」というところですね。

なぜこのDX化を進めなければならないのでしょうか、そこにはどのような課題が隠れているのでしょうか。

2025年の崖とは

常日頃から業務においてデータとIT技術にふれているITエンジニアのみなさんは、DX化の必要性についてはじゅうぶん理解されているかと思います。

しかしその一方で、なかなかDX化を進められない壁を感じた経験もあるのではないでしょうか。

たとえば、最初にあげたように

  • 既存システムが部門ごとに構築されていて、全社横断した運営やデータ活用ができていない
  • 既存システムの細部の詳細な仕様について誰も知らない(ブラックボックス化してしまっている)
  • 人がシステムに合わせたほうが効率化できるはずなのに、現場の抵抗があり、システムを人に合わせなければならない(なかなか変革できない)

といった経験がある方は多いですよね。

こうした問題が解決できず、DX化が進められない場合、2025年以降、最大で毎年12兆円(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があると言われています。これが「2025年の崖」と呼ばれている問題です。

逆に、DXが推進できれば、2030年のGDPにおいて130兆円の押上げが期待できるとも言われています。

日本のIT人材不足は以前から叫ばれていましたが、DX化の推進とともにビジネスモデルや組織の変革を通じてIT力の強化をしていかなければ、国際的な競争力も失われてしまうでしょう。

DX化に必要なこと

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DX推進ガイドラインでは、「経営戦略・ビジョンの提示」「経営トップのコミットメント」についてが言及されています。

前述の事例を改善し、DX化を進めようとすると「組織全体で横断的に利用できるシステムを構築し、全社的なデータ活用ができるようにする」などといった変革が必要となりますよね。

こうした変革を進めようとすると、現場からの反対意見がつきものです。ここで重要なのは、トップがきちんとDX化を進められる意思決定をすることです。

また、今後企業に所属しているエンジニアのみなさんには今後レガシーシステムの廃止・システム刷新への取り組みが求められるでしょう。

大変な取り組みではありますが、むしろ世の中全体のDX化が進んでいけば、今後は「レガシーシステムを放置したままの企業に未来はない」という潮流が生まれるかもしれません。

各社のDX化事例

株式会社ミスミの事例

金型部品や工具などを販売している株式会社ミスミでは、見積もりや発注をAIによって自動的に行い、設計データから加工プログラムを自動生成する「meviy」という仕組みを開発しました。

顧客がアップロードするCAD設計データをもとに、3D形状を認識して見積もりや発注をすることが可能なオンラインサービスです。これにより、発注担当者・製造現場間の情報伝達・共有が高速・正確になり、見積もりの自動化や納期短縮が可能となりました。

jp.misumi-ec.com

日本交通の事例

日本交通は、過去の乗車履歴、イベント情報や気象情報、公共交通機関の遅延情報などをAIが分析し、タクシー需要が多い場所を予測する「AI配車」を導入しました。

AI配車によって、タクシーの車両の稼働率は向上し、またユーザー向けに配車アプリを提供することで配車の効率化も進んでいます。

xtech.nikkei.com

まとめ

DX化は組織全体、事業全体の改革にもつながるため、

  • トップの意思表示とコミットメント
  • 少しずつ段階的に変える
  • 長期的に取り組む

ことが非常に重要です。

エンジニアのみなさんもその一手を担うIT人材として、そのスキルを大いに生かし、一緒に世の中を変えていきましょう。

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※参考資料

デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0
DXレポート~IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開~







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