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日本のエンジニア、自分のレベルがわからない人多すぎ問題

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Photo by wonderferret
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

先日、IPAが「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書」を公開しました。

www.ipa.go.jp

この調査では、企業に対するDXの取り組みのほか、IT人材個人が「人材市場における自身のスキルレベルをどのように見極めているか」など、興味深い質問の結果も公開されています。

エンジニアのみなさんは、自分のスキルレベルをどのように見極めていますか?また、これから転職活動を始めるとしたら、自分のスキルに自信はありますか?今回はこれについて考えてみます。

日本は自身のスキルレベルが「わからない」人が3割以上

「ご自身の人材市場におけるスキルレベルを見極める際に特に気にかけていることは以下のうちどれに該当しますか」という質問を日本・アメリカ・ドイツで調査した結果、アメリカとドイツでもっとも多かった回答は「転職活動の中で募集要件等を見て、自身のスキルレベルと比較している」となり、両国とも40%以上でした。

一方、日本でもっとも多かったのは「自身のスキルレベルがわからない」で、34.3%という結果が出ています。これはアメリカの2.7%、ドイツの6.1%に比べて明らかに大きい割合となっていますね。

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(出典)プレス発表 「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書」を公開:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

また、「ご自身の現在のスキルレベルは人材市場においてどの程度競争力があると思いますか」という質問では、「十分な競争力がある」と回答した人がアメリカは69.4%、ドイツは65.0%に対し、日本は21.5%でした。

全体の割合を見ると、アメリカ・ドイツは「十分な競争力がある」がもっとも多く、次に「競争力は高くない」、もっとも少ないのが「わからない」という結果になっています。

一方で、日本では「競争力は高くない」がもっとも多く49.7%、次に多かったのが「わからない」で28.7%となっています。

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(出典)プレス発表 「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書」を公開:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

日本のIT人材は、なぜこれほどまでに「自分のスキルレベルがわからない」「自分のスキルの競争力は高くない」という人が多いのでしょうか。

企業が採用要件明確にできてない問題

同調査では、企業側にもIT人材を新規採用するにあたっての阻害要因を聞いています。そこではIT人材が「大幅に不足している」としながらも、「採用したい人材のスペックを明確にできていない」「魅力的な仕事を用意できない」「魅力的な処遇が提示できない」といった回答が多くあがりました。

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(出典)プレス発表 「デジタル時代のスキル変革等に関する調査報告書」を公開:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

特にもっとも多かったのが「採用したい人材のスペックを明確にできていない」ですが、IT人材がほしいと言いながらも、採用要件が明確でないのはどういうことなのでしょうか。

前述の通り、個人のスキルレベルの把握において、アメリカとドイツでは「転職活動の中で募集要件等を見て、自身のスキルレベルと比較している」、日本では「わからない」がもっとも多い結果となりました。日本の場合、これは個人の問題だけではなく「企業が出している求人情報が、自分のスキルと比較できるほど明確でない(≒採用したい人材のスペックを明確にできていない)」せいでもあると言えるでしょう。

IT人材の採用を考えている企業の方々には、もっと採用要件について深掘りしていただきたいと思います。

なお、企業がIT求人を募集する前の採用要件の固め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
paiza.hatenablog.com

paiza.hatenablog.com

個人も自分のレベル感くらいは把握すべき

日本のエンジニアが「自分のスキルレベルはよくわからない、高くない」と考えているのはとても深刻な課題です。

採用する企業にも上記のような問題はありますが、だからといって「よくわからない」ままで放置していると、

  • 転職すればいいのに、ミスマッチなまま現職を続けるはめになる
  • 転職しても、ミスマッチな企業に入社してしまう

といった問題が生じ続けてしまいます。

逆に自分のスキルレベルを適切に把握できていれば

  • 現職以外にもどんな企業で自分のスキルに需要があるのか
  • 希望するキャリアに進むためにはどんなスキルや経験が足りないか

といったことがわかります。

もちろん転職先を探す際も、企業へ建設的に自分のスキルをアピールできますし、「よくわからない」「レベルが低い」「待遇や業務内容が合わない」と感じる企業は蹴って、「自分に合う」と思う企業だけを選びとることができます。

多くのエンジニアが自分のレベルを把握し、それにあった環境を求めていくことによって、結果的にエンジニア全体のレベル向上にもつながります。それができていない状況は好ましいものではありません。

自分のスキルレベルを把握するには

paizaのスキルチェック問題を解いてみる

paiza転職では、プログラミングスキルチェック問題を公開しています。

スキルチェック問題に挑戦すると、結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。求人ごとに規定されたランクを獲得できていれば、事前の書類選考なしでカジュアル面談か一次面接に進めますから、気になる企業があればすぐに話を聞くことができます。

問題は初心者向けのDランク問題からあります。「自分のプログラミングスキルに自信がない…」という方も気軽に挑戦してみてください。

また、paiza転職ではキャリアシートとあわせてこのスキルランクも企業からのスカウトの判断軸となります。ランクが高い人、コードの書き方がていねいな人などは、さらにマッチした企業側からスカウトしてもらえる可能性が高まります。

スキルチェック問題は誰でも挑戦できますので、「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「効率的に転職活動がしたい」という方はもちろん「特に転職は考えていないけどプログラミング問題を解いてみたい」という方もぜひチャレンジしてみてください。

スキルチェックについて詳しくはこちら
paizaのスキルチェック

いろいろな求人票を見て情報収拾してみる

前述の通り、paizaでは求人ごとに規定されたランクを獲得できていれば、事前の書類選考なしでカジュアル面談か一次面接に進めます。

自分のプログラミングスキルにあわせて応募できる企業がわかるので、まずは自分が取得できたランクで応募できる求人票を見てみましょう。自分のレベル感や需要のある企業を知るのに役立ちます。

特に自分のスキルレベルがわからない人は、なるべくいろいろな求人を見て、どんな企業・どんな仕事があるのか、どんな仕事ではどれぐらいのレベルのスキルや経験が求められているのか、といった現実的な情報を広く集めるところから始めましょう。

また、実際にカジュアル面談で話を聞いてみると、他社からの評価を受けてみると、自分のスキルで評価される部分・足りていない部分(≒市場価値)がわかります。

paiza転職では多くの求人掲載企業が、オンラインで自宅から受けられて、企業側からも事業内容や業務に関する説明が聞けるカジュアル面談を実施しています。

paiza転職カジュアル面談について詳しくはこちら

まとめ

大変な社会情勢が続いていますが、IT人材は引き続き不足を感じている企業が多く、エンジニアにとっては決して転職しづらい時期ではありません。

自宅ですごす時間で、いま一度自分のレベル感やこれからやりたい仕事について、振り返ってみるのもよいかと思います。


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またpaizaの転職成功ガイドでは、採用選考におけるさまざまな落選理由や悪い例、改善のためのアドバイスなどを公開しています。実際にpaizaから応募をされた多くの方から「参考になった」という声をいただいています。面接に苦手意識のある方は、ぜひごらんください。

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まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。すぐには転職を考えていない方でも、自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。

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