こんにちは。倉内です。
プログラミングを学びたい方が最初に選ぶ言語に特に決まりはありませんが、目的によって適している・向いているというのはあります。
中でもPHPは、コードが比較的構文がシンプルで理解しやすく、Webアプリケーション開発に強い言語でもあるので、プログラミング初心者にもおすすめの言語です。
そこで今回は、はじめてPHPを学ぶ方がしっかり基礎を固めて、その先の発展的な学習や開発に進んでいけるような学習コンテンツや書籍をご紹介します。
PHPとはどんな言語か
PHPは1995年ごろに登場した、オープンソースのプログラミング言語です。
特にサーバサイドで動的なWebページを生成するために採用されることが多く、HTMLのファイルにPHPのプログラムを埋め込んで動作させることが可能です。
PHPはスクリプト言語に分類され*1、構文がシンプルで理解しやすいという特徴があります。言語としてはC言語やPerlから影響を受けて作られているので、それらに触れたことがある方はより習得しやすいでしょう。
ここで実際に簡単なコードを少し見てみます。
はじめての言語でプログラミングをするときの定番、「“Hello World”を出力する」をPHPで書くと以下のとおりになります。(実際に動かしてみたい方はpaiza.IOをご利用ください)
<?php echo "Hello World"; ?>
PHPではecho
を使って出力をします。echo
はもっとも基本的な出力方法で、PHPを学び始めると最初に出てきます。ちなみに、print
というものもあるので、実際にPHPを学び始めたら違いなど注目してみてください。
参考までにC言語での出力も見ておきましょう。
#include <stdio.h> int main(void){ printf("Hello World"); }
printf
はなんとなく役割が分かりますが、他にもいくつかコードがあってPHPよりは少し複雑に見えるかもしれません。
おすすめ学習コンテンツ
Progate
Progateはスライド形式でプログラミングを学ぶオンライン学習サービスです。はじめてプログラミングを学ぶ方にも分かりやすく、スムーズに学習を進めていけるように作られています。
他のサービスや参考書でプログラミングを始めようとして挫折したことがある…なんて方にもおすすめです。
PHPの基礎文法のコース(PHP Ⅰ~Ⅳ)は無料の会員登録さえすればすべて受講可能です。スライドで学んだあとは、ブラウザ上でコードを書いて課題をこなしていく形式になっているため基礎文法をしっかり理解できます。
paizaラーニング
paizaラーニングでは、ひとつ3分程度の動画を見て、ブラウザ上で演習課題を解いていく形式でプログラミングを学ぶことができます。
プログラミング自体がはじめてという方は、全編無料の「PHP体験編」から受講していただくのがおすすめです。
他のプログラミング言語の経験がある方は、「PHP入門編」がおすすめです。こちらも基礎からスタートする点は変わりませんが、もう少し発展的な内容まで扱っています。
たとえば、多次元配列、関数やクラス、例外処理などは「PHP入門編」で学ぶことができます。
ドットインストール
ドットインストールは動画で学習できるサービスで、PHPのレッスンはいくつかありますが「はじめてのPHP」から始めるのがよいでしょう。
PHPの基礎はもちろん、Webサイトを構築する際に必要な知識(たとえば、Dockerでの開発環境構築など)を学べるレッスンも豊富です。また、有料会員向けにはさらに発展的なレッスンも多数用意されていて、PHPを本格的に学びたい方にもおすすめです。
Udemy
Udemyは多数の動画学習コースが提供されており、基本から応用、演習や実践的な開発を経験できるものなど種類が豊富です。(PHPコースはこちら)
PHPの講座もたくさんありますが、基礎にフォーカスして学ぶには「【忙しい人向け】手を動かして覚えるPHP基礎文法【PHP初心者】」や「基礎だけ学ぶ PHPプログラミング講座」あたりがおすすめです。
動画は有料ですが、セールを実施していたり、最初のいくつかの動画はプレビューも可能ですので自分に合ったものを選んでみてください。
PHP マニュアル(公式)
PHPの公式のマニュアルには基礎はもちろん、PHPの文法や関数などがすべてまとまっており、また無料で参照できるため覚えておくとよいでしょう。
自分のPCにPHPの開発環境を構築したい方にも役に立ちます。
ただし、プログラミングをはじめて学ぶ際にいきなり見ると難しく感じる場合があるため、少しPHPに触れたあとにリファレンス的に使うことをおすすめします。
プログラミングゲームで楽しく基礎固め
基礎文法は、ここまでに紹介した学習サイト内やインターネットで検索したりして参照できますが、ある程度は覚えて書けるようになったほうが効率がよいです。
ただ、インプットしただけではコードを書けるようにはならないため、実際に自分の手を動かして書いてみることで定着します。
paizaにはプログラミングエンタメとして、楽しみながらプログラミングを学ぶゲームコンテンツもご用意しています。基礎文法を固めるには「推しと学べるプログラミング」「コードクロニクル」「コードガールこれくしょん」がおすすめです。
これらのゲームをpaizaでは「プログラミング筋トレ」と位置づけ、基礎文法をクイズを解く感覚で何度も書いて覚えることができます。
たとえば、「コードクロニクル」の遊び方などは以下の記事で詳しくお伝えしていますのでぜひ参考にしてみてください。
ある程度基礎が学べたなと思ったら、次はプログラミング問題を解いて本当に身についているかを測ってみるとよいでしょう。
paizaでは練習問題を多数集めた「レベルアップ問題集」を公開しており、さまざまな内容・難易度の問題を解くことができます。腕試しには制限時間内に問題を解く「スキルチェック」もあります。
基礎を学べるおすすめ書籍
初心者からちゃんとしたプロになる PHP基礎入門
2021年3月2日発売。PHPとデータベースを利用したWebアプリケーション開発の基礎を学べる書籍です。
まとめ
これからPHPを学習したい方に向けて、PHPの基礎が学べるサービスや書籍をご紹介してきました。
PHPは求人数も多く(paizaが運営するエンジニア転職サイトでもJavaScript、Javaに次ぐ多さです)需要が高いことから、無料で学べるコンテンツや出版されている書籍の数も多く、初心者でも学習をスタートするのにそれほど困ることはないでしょう。
基礎を学んでフレームワークを使ったWebアプリケーション開発に興味が出てきた方は、paizaラーニングのWebアプリ開発入門シリーズもぜひご活用ください。PHPの人気フレームワークLaravelを使った開発が学べる講座などご用意しています。
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
詳しくはこちら
そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
詳しくはこちら
*1:スプリクト言語は、他にPythonやRubyなどがあります。