paiza開発日誌

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転職活動、書類選考で落とされる書き方の共通点【こんな書類はダメだ】

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Photo by Priit Tammets

f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、今回は谷口がお送りします。

転職活動を始めた人が最初によくつまずくのが、応募書類(特に職務経歴書)の書き方についてではないでしょうか?

既に転職活動の経験がある方は、書類選考で落選してしまい、自分の書類の一体何が悪いのか頭を抱えて悩んだことがある方も多いかと思います。私も数えきれないほどあります。

応募書類と一口に言っても、その書き方に正解があるわけでもありませんし、何をどう書いたら良いのか分からないですよね。

今回はそんな応募書類について、具体的に悪い書き方の例から「どんな書き方の書類が落とされてしまうのか?」そして「どう書けば採用担当者に会いたいと思ってもらえる書類になるのか?」を考えていきたいと思います。

■そもそも応募書類って?

応募書類を提出する場合、必ず必要になってくるのが履歴書職務経歴書です。この2つの書き方がマズいと、書類選考で落とされてしまうわけです。

多くの場合、書類選考の中でも一次選考と二次選考があります

まず全ての応募書類に目が通される一次選考で、応募者はふるいにかけられます。この時、1人の書類を見る時間は10秒から長くても1分ほどで、NGと判断された応募者はどんどん落とされていきます。

その後、残された書類の中身を読み込む二次選考が行われ、面接に呼ぶかどうかが決定される……という感じで書類選考は行われています。

「苦労して作った書類をちゃんと読んでくれてないなんて……」と思うかもしれませんが、担当者だってその求人の採用活動だけが仕事ではありません。求人を掲載する媒体との調整もありますし、他の役職の採用活動だって並行して行っています。

また、書類選考を現場のエンジニアが行っている企業もありますが、この場合も、忙しい開発の合間を縫って書類を見るわけですから、パッと見てNGと思われた応募書類は、ある意味人事担当者よりもシビアに切り捨てられていきます。

企業側も、たくさんの応募者の中から面接に呼べる人数は限られているのですから、応募書類が「なんか微妙だな……」という人までを呼んでいる暇はありません

ということで、パッと見て「読みづらいな」「分かりにくいな」と思われてしまうような書類は、その時点でろくに読んですらもらえずにNGとなってしまうのです。

「書類選考を通過できないんです……」という方々の書類を見せていただくと、自分が書きたいように書いていて、読む人のことを全く考えていないのでは……?と思ってしまうような書き方をしているものが非常に多くあります。

まずは、職務経歴書について考えていきましょう。

職務経歴書について

転職活動時に必要な応募書類で、新卒時の就活と一番違うのが、職務経歴書が必要になるということです。

初めて転職活動をする方の中には、「履歴書なら新卒の時も書いたから分かるけど、職務経歴書ってどう作ったらいいの?」という方も多いと思います。

職務経歴書って何なの?

職務経歴書は、あなたが「前職でどんな業務をしてきたのか」「仕事に対してどのように取り組んできたのか」「どんなスキルがあるのか」等といったことを、より詳細に説明するためのものです。

「面倒くさい!履歴書にも経歴を書く欄があるんだからそれで充分だろ!」と思うかもしれませんが(私も最初はそう思いました)、履歴書には、せいぜい例えば「〇〇株式会社××部でソーシャルゲームの開発を2年経験」程度のことしか書けませんから、企業が一番知りたいであろう「この応募者の開発経験やスキルはどれぐらいあるの?何ができるの?」「何で転職するの?転職してどうなりたいの?」といったことまでの説明はできません。そのような読み手が知りたいであろう情報を伝え、自分をアピールすることができるのが職務経歴書なのです。

また履歴書では記入欄が狭かったりする自己PRや志望動機も、職務経歴書にしっかり書いておく必要があります。

採用担当者の多くは「まずは職務経歴書を見る」「職務経歴書でダメだと思ったらその時点で落とす」と言います。

これは逆に言えば、職務経歴書がしっかり作れていれば思い悩む必要はないということです。

よくある悪い例を見ながら、どう書けば読んでもらえる職務経歴書が作れるかを考えていきましょう。

◆こんな職務経歴書はダメだ!

◇読みづらくて分かりにくい

職務経歴書のフォーマットは、ほとんどの場合が応募者に委ねられています。検索をするとネット上には参考となる作成例がたくさんありますので、それをもとに自分が作りやすい形式で作るといいでしょう。(paizaでも職務経歴書のフォーマットを配布しておりますので、ぜひご活用ください!)

ただ、どのようなフォーマットで作るとしても、パッと見て要点が分かることが重要になります。

悪い例

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例えばこのように、経歴の全てをだらだら文章で書き連ねたり、さらにその中に自己PRまで盛り込んでいるような、全部を読まないと要点が分からない職務経歴書は良くありません。

経歴の部分は表を使い、5W1H(期間・プロジェクト内容・開発環境・チーム構成等)で項目を分けて書き、自己PR等はその後に改めて項目を設け、別の文章として書きましょう。

◇具体的じゃなくて分かりにくい

せっかく企業にアピールできる経験やスキルがあっても、初めて説明する相手にとって「分かりにくい」「イメージしづらい」文章を書いているために、選考に通らないというという方が多くいます。

悪い例
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これはかなり極端な例ですが、具体的なイメージが全くわいてきません。自己PRを書く時は抽象的な表現を避け、なるべく具体性がある数字等を使って表記するようにしましょう。一度「あのプロジェクトには何年いたっけ?」「どれだけの利益があったっけ?」というようなことを書き出してみてから、正式な書類にまとめていきましょう。

良い例
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このように「多い」「早い」等の曖昧な表現ではなく、時間や割合が数字を用いて記述されることで、より実績や仕事への熱意が具体的にイメージしやすくなります。

◇長すぎ・短すぎて分かりにくい

書かなくても良いような経験や資格を、あれもこれもと練りこんでしまう人も多くいます。

悪い例
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このように業務に関係ない資格が羅列してあると、採用担当者には応募者の志向に疑問を持たれかねません。また、かなり前に取って取りっぱなしになっているだけの資格を書いても、「今はもう勉強してないんだろうな……」という印象になってしまいます。

「持ってるものは全て書かなきゃもったいない!」と思う気持ちも分かりますが、それは果たして応募先の業務に関連したスキルや経験でしょうか?

業務に関係なさそうな資格やスキルを書き連ねるよりは、「昨年からPythonによるゲームアプリ作成についてを自主的に勉強中」等のような、資格や実務経験がなくても自分で勉強を続けていること(もちろん業務に関係がある勉強)を書いた方が、「実務経験がなくてもコーディングができそうだな」「自分で勉強していて意欲的だな」と思われて、ずっと好印象に繋がります。

職務経歴書がどうしても長くなってしまうという方は、よほどキャリアを積んでいたとしても3枚、一般に20代~30代前半くらいの方であれば2枚にまとめましょう。まとまらないようであれば、そもそもフォーマットや記入事項を見直した方がいいです。

また、キャリアが短くて経験も浅いから……といって短すぎるのも問題です。

悪い例
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「そんなこと言ったって第二新卒で経歴も短いのに書くことないんだけど!」という方もいるかもしれませんが、応募職種と自分のスキルや素質の「接点」を洗い出してください。

少ない実務経験でも、「細分化していくとどのような業務があったのか?」「どういったプロセスで日々の業務を達成してきたのか?」「その中でどんなスキルを使い、何を身につけてきたのか?」ということを掘り下げてください。

若くてキャリアが短い第二新卒の方々は、経験が少なくても企業に「これから教育して育てていこう」と思ってもらえる傾向にあります。ですから、その中でも「この人はうちの仕事に合う素質を持っていそうだから育てていきたいな」と思ってもらう必要があります。

例えば、求人に「求める人物像:問題解決能力のある人」等と書いてあれば、小さなことでも良いので、これまでの業務で「自分が問題解決できたことはなかったか」を思い出してみてください。実務経験が少なければ研修期間のことを含めても良いですし、どうしてもなければ「実現できていなくても問題解決をしようと尽力したことはなかったか」「誰かの問題解決に協力できたことはなかったか」まで広げて考えてみてください。

そういった企業と自分の接点が、アピールできる自己PRとなるのです。

■その他について

◆送付状に関して

書類を郵送する場合は、面倒ですが送付状をつけてください。

仕事で書類を郵送したことがある方は分かると思いますが、いきなり書類だけが入った封筒が送られてくるのはかなりぶしつけな感じがします。書類の先頭に送付状があり、「選考を依頼」する文面が書いてあった方がスマートです。これは選考に関わるというよりも、大人としてのマナーの問題です。

こちらもネットで検索すると、たくさんの例文が出てきます。

◆封筒に関して

郵送の際は、A4サイズが入る封筒を使いましょう。

「封筒がでかくなると送料が高くなるし買いに行くのが面倒くさい」と思われるかもしれませんが、送付状・履歴書・職務経歴書だけでも、折り曲げて定型の封筒に入れますと、封筒がかなりパンパンになりますし、当然ながら中の書類に折り跡や皺がつきます。

パンパンでぎゅうぎゅうの封筒を苦労して開け、折れ曲がった書類を読んだりファイリングしなければならない採用担当者の気持ちも考えてください。せっかく苦労して書いた書類ですから、採用担当者にはいらぬストレスを感じた状態よりもフラットな気持ちで読んでもらえた方が良いはずです。

■「読み手」の気持ちを考えるということ

よく書類の形式や送り方のマナーに関することまでをお話しすると、「スキルも見ずにそんな細かいことを気にする企業なんか自分とは合わないから別にいい」「ありのままの自分を評価してもらえない企業ならこっちから願い下げだ」と言う方がいます。

強い意志を持ってそう思われるなら仕方ありませんが、今まで書いてきたことは、「応募企業が自分の志向と合うかどうか」以前の、「書類を受け取る側の気持ちになって考えられているか」ということばかりです。

例えば、実際の面接を受ける際に「カジュアル面談が可能な企業がいい。スーツが望ましいと言っているような企業は避けよう」と考えるのは個人の志向です。しかし、「3か月洗っていないTシャツで面接に行く、これでありのままの自分を採用してくれない企業は願い下げだ」という人がいたらどうでしょう。

さすがにそんな人はいないと思いますが(ただ、ジャージで面接に来た人がいるという逸話は結構あります……)、要点を押さえた読みやすい応募書類、最低限のマナーを守った応募書類というのは、目立ったスキルや経歴があるかどうか以前の、人と会う際の身だしなみと同じようなものなのです。

さらに、完成した応募書類は、恥ずかしいとは思いますが、なるべくお友達やご家族など自分以外の人にも見てもらいましょう。私も本当に恥ずかしかったですが、よくやりました。

これはできることなら、エンジニアの仕事をよく知らない人と、エンジニアとしての業務経験がある人(こちらには応募企業の求人も一緒に見てもらうと良いでしょう)に見てもらって、「この書き方で自分のことを分かってもらえるか?」「この職種にふさわしいアピールができているか?」を客観的に見てもらうと良いでしょう。

■そもそも書類選考って、必要なの?

応募書類の書き方についてずっとお話してきましたが、実は最近、最初の書類選考をなくした形式での採用活動を行う企業や求人サイトが増えてきています。

例えばWantedlyは、「気になる会社に、遊びにいこう」というコンセプトの転職サービスです。

転職サービスといっても具体的な求人情報はなく、提供されるのは企業と人が実際に会うきっかけです。

企業の詳細ページを見ると、企業が何をやっているのか、どうやっているのか、なぜやっているのか、どんな人がいるのか等々が書かれており、興味がわいたら「話を聞きに行きたい」ボタンを押すだけで、企業側からも興味を持ってもらえたら、実際に話を聞きに行けるというシステムになっています。

応募意志が固まっていなくても、まずはお互い興味がある企業や人と会って話をしてみようというマッチングのスタンスで、書類を作成していなくても、気軽に気になった企業へのエントリーができます。

また、最近ではリクルートキャリアとBlaboが、11月4日に“企画力”を重視した転職サイトPLANをオープンしました。

こちらのPLANは、「企画力を測れる、高める、道が開ける」サービスということで、応募者は企業が出した「お題」に対して、自分で考えた企画を提出するとその評価によって求人に応募できるというサービスです。企画職に就きたい人が、これまでの経歴とは関係なしに自分の「企画」を持って転職活動ができるという点が画期的で注目されています。

paizaもまた、スキルチェック問題を解いて、必要なスキルランクを満たしていれば、書類選考はなしで、応募企業と必ず面談ができるというサービスになっています。スキルチェックが書類選考の代わりになっているというわけです。また、転職意思がない方でも、自分のスキル判定を受けたり、ラーニング問題を解いてコーディングの学習をすることができます。

エンジニアというのは、書類だけではそのスキルを判断できない部分が大きい職業です。

例えば2人のエンジニアの経歴に、同じ開発プロジェクトに同じ年数いたと書いてあったとします。しかし、1人は特に勉強することもなく安定運用の業務をしていただけ、1人はばりばりコーディングをしてスキルを磨いていたのであれば、2人は果たして同じ実力と言えるでしょうか。また、実務経験の浅い人が、競技プログラミングで好成績を残していたり、プライベートで人気アプリを作成、リリースしていたなんていうこともあります。

もちろん仕事によりますが、このように適性が書類だけでは判断できない職業では、書類選考というものが、企業にとっても意味のないものになってしまう場合があります。

この場合は、いっそ書類選考を省き、前述のサービスのような新しい基準で応募者のスキルや適性を見る企業が増えていくのではないかと思います。

その一方で、いまだに「履歴書は手書きの方が良い」みたいなことを言っている企業の採用担当者もいます。

たまに「転職サイトによる履歴書の書き方」みたいなページですら「履歴書は手書きの方が評価される」みたいなことを書いてるところもあります。

手書きで文字を書く業務が多い職種であればいざ知らず、エンジニアの普段の業務(これは今ではエンジニアだけに限ったことではないですが)において手書きで何か公的な文字を書く機会があるでしょうか

「手書きの履歴書の方が人間性も見えて良い」などという考えは、できれば見直していただいた方が良いのではないかと思います。

■まとめ

書類の作成は大変なものですが、誤字脱字や虚偽がないよう丁寧に作る必要があります。上記のように要点の見やすさを意識し、人に見てもらったりすることでブラッシュアップしていきましょう。

その上で、書類選考で落ちてしまった……という場合は、元より自分とその企業の志向が合っていなかったんだなというだけのことですから、どうか気を落とさずに、また別のもっと自分に合った企業を探して応募してみましょう。

そして、前述のような最初に書類が必要ない転職サービスを並行して利用してみるというのも手だと思います。

前の章で紹介しました転職サービスは、paizaも含め、転職の意思が固まっていなくても利用できるサービスばかりです。

転職の意思がなくても、「面白そうなことやってる企業があるからただ話だけを聞いてみたいな」「自分の企画力を高めたいな」「使ったことのない言語でコーディングを学習したいな」というような気持ちがあれば、気軽に利用することができます。その中で、自分の志向と合う企業、興味の持てる企業に出会えたら、そこで初めて転職を視野に入れてみようかな……と思えれば良いのではないでしょうか。

スキルがあるのにそれを発揮しづらい環境で働いているような人達が、もっと気軽に、より自分に合った環境、自分の力を発揮しやすい環境と出会うことができる世の中になっていけば良いなと思います。




paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。

「paiza転職」は、自分のプログラミング力が他社で通用するか(こっそり)腕試しができる、IT/Webエンジニアのための転職サービスです。プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば、書類選考なしで複数の会社へ応募ができます。
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まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。すぐには転職を考えていない方でも、自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
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