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就活生に送る!就活で内定が出ない人の3つの特徴

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Photo by Andy
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口がお送りします。

経団連の指針により、2016年卒業予定者から、就活のスケジュールは従来より後にずれ込む形となりました。

学部3年の3月、つまり今月から採用情報が解禁され、企業説明会や応募者エントリーが開始したわけですが、就活生の皆さん、進み具合はいかがでしょうか。

もう既に「片っ端から説明会に申し込んでいます」という方も「まだ何もしていません」という方もいらっしゃるかと思いますが、就活に失敗する人、つまり書類や面接で落ちる人というのは、ある程度共通した特徴があります。

今回はそんな就活で内定がでない人の特徴についてを考察していきたいと思います。

■就活に失敗する人の大きな特徴3つ

◆1.準備が足りない

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Photo by MELISSA MATHIES
書類選考や面接に落ちた時に、「落ちてしまった、自分は何て駄目な人間なんだ」と思う人も、「ただ単に合わなかったんだ、よし次」と思う人もいると思います。

しかし就活生と一緒にその敗因を冷静に振り返ってみると、駄目な人間なわけでもなく、合わないからでもなく(こちらは絶対とは言い切れませんが……)、「自分が準備不足だっただけ」という一言に行きつくことが非常によくあります。

ここで言う準備には、大きく分けて「企業情報の準備」と「自分の話の準備」があります。

◇企業情報の準備

まず、自分が受ける企業の情報・業界の情報は、きちんと調べましょう。

「そんなこと当たり前だろ!」と思われるかもしれませんが、「企業情報ぐらい調べてきました~」と言っている学生に聞いてみると、調べ方があまりにも雑な場合や、下手をすれば「それは調べた情報ではなく、あなたの頭の中のイメージでは?」という場合も多くあります。

そのまま面接を受けてしまって、面接官に「では、弊社が運営しているWebサービスをどう思いますか?」と聞かれ、「ええと……使ったことないです……」と答えた人すらいます。

最低でも、企業のWebサイトや説明会等でもらった企業案内に載っている情報には目を通しましょう。そういった媒体を読むと、分からない単語等も出てくると思います。また、可能な限りその企業の商品やサービスにも触れてみると、「これってどういうこと?」「この部分をもっと知りたい」というような疑問や興味も湧いてくるかと思います。

調べても分からなかったこと具体的な仕事内容等についての質問、また「自分で調べてこう理解しているがそれは合っていますか?」といった確認を、インターンやOB訪問、それができなくても説明会や一次面接の場でできれば知識も理解も深まっていきます。そこまでできて初めて、選考を有利に進められるレベルの企業研究・情報収集ができていると言えるのではないでしょうか。

◇自分の話の準備

企業の情報収集とともに準備不足が目立つのが、面接に対する準備不足です。

特に就活の一次面接に多いグループ面接では、準備ができている人とできていない人の差が非常に明らかとなります。(私も新卒の頃にそれで大変落ち込みました)

世の中には就活ノウハウに関する本やサイトが溢れています。中には「面接は会話だ、準備しすぎるな」と書いてあるものもあります。

確かに一字一句暗記してきた志望動機を機械的に話したり、聞かれてもいない自己アピールを必死に折り込もうとしている人には「まず会話をしてください」と言いたくなりますが、基本的に面接慣れしていない一般的な就活生であれば、面接は準備が必要なものだと思ってください。この準備には面接に対する「慣れ」も含みます。

面接というフォーマルな場で、初対面の大人相手にいきなり話をするのですから、準備をしていない人の多くは、話が薄っぺらいものになってしまったり、話がまとまらずにしどろもどろになってしまったりしまいがちです。

また、話す内容を「一回エントリーシートに書き出したんだから大丈夫でしょ」と思って声に出す練習もせずに本番に臨み、緊張したりど忘れしてしまったりして、実際にはうまく話せず、「あとは……エントリーシートを見てください……」と言ってしまった人もいます。(ところで提出したエントリーシートは必ずコピーを取っておきましょう……)

もちろんその場で考える必要がある質問や会話もありますが、志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったこと等は、多くの企業で共通して聞かれる質問事項であり、事前に準備しておけるはずなのです。

緊張は誰でもするものです。必ずしもうまく話せなくてもよいのです。しかし、緊張してうまく話せなかった場合と、準備不足でうまく話せなかった場合では、話の質が全く違います

面接にはある程度慣れが必要です。自己PR等は、最初はおぼつかなくても場数を踏むごとにすらすらと話せるようになってくるものですので、なるべく面接の練習をしましょう。大学で実施されている模擬面接や、家族や友達を相手に練習したり、どうしても恥ずかしい場合は鏡を置いて声を出して一人模擬面接でも構いません。

こういった練習を素直にやっている人と、「恥ずかしい」「面倒くさい」「忙しい」等何だかんだ理由をつけてやっていない人では、本番で圧倒的な差がつきます

◆2.振り返らない

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Photo by Per
これは、書類選考や面接で落ちた際に、「ただ単に自分に合わなかったんだ、よし次」と思って気持ちを切り替えるだけで(切り替えること自体は大変よいのですが……)、「何が駄目だったんだろう?」という振り返りを怠っている人のことです。

こういう方達は、エントリーシートの提出前に「やっと書けた!はい、提出」で終わっていたり、面接の準備でも「良い自己PR考えた!はい、本番」という感じだったりして、準備を自分で考えただけで終わりにしている傾向があります。

本当にこの書き方で志望動機を分かってもらえるだろうか?」「このエピソードで自分の強みを分かってもらえるだろうか?」と疑いの目を持って、自分で書き出したものをもう一度読み直してみましょう。さらに、大学の就職課や友人、家族、先輩等に読んでもらったり聞いてもらったりして、「この書き方で自分のことを分かってもらえるかな?」「この話で自分の強みがアピールできてるかな?」ということを確認してみましょう。

落ちた場合に、「単に自分に合わなかっただけ」「運が悪かっただけ」と思って切り替えること自体はよいことですし、実際にそれで落ちていることもあります。しかし、最初の一社ならともかく、あまりにも何社も落ち続ける場合には、何か書類や面接に改善できるポイントが隠れているはずなのです。そのまま振り返りもせずに受け続けて、気が付いたら入りたかった企業は全滅……となる前に、自分を振り返って、できれば他人の協力も得て改善すべき点を潰していくとよいでしょう。

実際に、それまで選考に落ち続けていたのに、振り返りをするようになったら急激に通過すようになった方もいます。その方は、「振り返ってみると今までは、ゼミでどんな勉強をしていたかを聞かれて、研究内容勉強を一から延々話し続けたり、自己PRを聞かれているのに『御社は~』で話し始めて企業の話ばかりしていたり、そもそも質問の意図をはき違えてばかりいました……」と言っていました。

ちなみに、この振り返りをやりたがらない方達には、自分の学歴を異常に過信していたり、「自分は他の学生とは違う」と思っていたり、「就活というシステムは社会悪」等と思って斜に構えている方が多いように感じます。

◆3.真剣になっていない

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Photo by Kevin Tao
これも就活生によく見受けられるのが、これまでの学校の受験と就活を同列に見ていて、「受験の時もある程度勉強してたらどこかには合格できて何とかなったから、就活でもまあどこかには入れて何とかなるだろう」と思っている人です。

大げさではなく、「受験も周りがそうする流れだったら従ってきたし、就活も流れに乗って説明会とか行けばいいんでしょ」「とりあえずみんなが受ける会社でも受けておくか」という感じで何となく就活をしている方が結構いるのです。

学校にとって、学生はお金を払ってくれるお客さんでもあるので、学校ごとの指定の学力を習得して学費を納めることができれば入学させてもらえました。そのための塾や予備校や問題集もありました。

しかし企業に入社するということは、お客さんになるというわけではありません。むしろその企業のためにお客さんを集めたり、利益を出したりすることを求められるわけです。「このスキルさえあればここに入社できる」という明確な指針はありません

内定を獲得している人達と比べると、選考がなかなか進まない人達は、どこか「誰かが何とかしてくれる」と思って受け身だったり、学生気分が抜けない人が多いように感じます。

こういう方々は、説明会や面接の逆質問で「特にありません」と答えていたり、あるいは全く的外れな質問をしていたり、適当に受ける会社を選んでいるので、どこを受けても志望動機が「御社の経営理念にひかれて」「大学での勉強を活かせそうなので」といった曖昧なものだったりする場合が多いです。

真剣みが足りない人は、企業にも熱意が伝わりません仕事での実績がない新卒者は、可能性を期待されて企業に採用されるのに、熱意のない人が果たして可能性を感じてもらえるでしょうか

もう一度、「みんながするから仕方なく」「働かないと社会的にまずいから」という思いで就活に臨むのではなく、「なぜ自分は働くのだろう?」「自分は就職してどうなりたいのだろう?」といったことを考えてみてはいかがでしょうか。

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■まとめ

ここまで書いてきましたが、就活は、すごく特別なことを求められるわけではありません

ただ、活動の中で真剣に考える、自分にできる準備をきちんとする、何が駄目だったかを振り返って反省するということが本当にできていれば、自分の中で納得のいく結果にたどり着けるのではないかと思います。

また、就活自体は内定をもらって受諾をすれば終了するかもしれませんが、入社をすればいよいよ社会人生活がスタートするのです。

よいスタートを切るためには、やはり前述したように一度「なぜ自分は働くのだろう?」「自分は就職してどうなりたいのだろう?」といったことを自分なりに考えてみることが必要だと思います。

こういうことを言うと「生活のため、お金のために、仕方なく働くだけだし」という方が必ずいます。私はそれでも構わないと思います。ただ、生活のために働くのであれば、仕事は生きている以上継続して取り組んでいくことが必要で、簡単には投げ出せないものということになります。

どうせ日々多くの時間を使いながら継続して働くのであれば、みんなやってるから……といった感じで適当に捉えずに、少しでも自分が好きだと思える仕事、少しでも楽しめる働き方、また少しでも自分の苦手なことや嫌なことを遠ざけられる仕事を追求してみると、よりこれからの社会人生活をより充実して過ごせるのではないかと思います。

私も新卒の頃にあまり真剣に仕事を選んでこなかった身なのであまり偉そうなことは言えないのですが、私自身、ずっとやりたかったことを諦めきれず、苦労して何度目かの転職を経て、やっと自分が好きで楽しめる仕事ができるようになってきたところです。

ただ、最初から自分が仕事をすることについてもっと真剣に考えていたら、いらぬ苦労をせずに済んだのでは……とよく思います。

とはいえ、就活に失敗したからと言って人生が終わる訳でもありません。その辺りは以前こちらの記事で書きましたので、良ければ読んでみてください。
paiza.hatenablog.com

新卒の時期は人生に一度しかありません。就活生の皆さんは、この機会にぜひよく考えて、他でもない自分が働くということに向き合ってみてはいかがでしょうか。




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