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こんにちは。谷口です。
エンジニアの皆さんは、プログラミングをする際にどんなフォントを使用していますか?
「特にこだわりないからデフォルトのまま」という方も多いとは思いますが、プログラミング中は大量の文字を読んだり書いたりし続けるわけですから、なるべく可読性が高くてストレスが少なく、また自分の気に入ったフォントを見つけた方がよいのではないでしょうか。
そこで今回は、エンジニアの皆さんにお勧めの、プログラミングに最適な無料フォントを11個ご紹介いたします。
■どういうフォントが見やすいの?
フォントには、セリフ体というものとサンセリフ体というものがあります。
セリフとは、文字の線の端につけられる「ひげ」のような、線・飾りのことを言います。
例えば、上の図でいいますと、上のフォント(MS明朝)がセリフ体、下のフォント(MSゴシック)がサンセリフ体ということになります。セリフ体の場合は、各文字の線の先にはみ出した飾り部分があるのに対し、サンセリフ体はそれがありませんね。
ぱっと見ると、飾りのないサンセリフ体の方がすっきりしていて読みやすい感じがしますが、サンセリフ体の場合、例えば「I」(アイ)と「l」(エル)と「1」(いち)、「0」(ゼロ)と「O」(オー)、「i」(アイ)、「j」(ジェー)等の見分けがつきにくいものも多く、こういった文字にはセリフがあった方が間違えにくくなります。
こちらは、MSゴシックの「0」(ゼロ)と「O」(オー)なのですが、文中に出てきたらどっちがどっちか見分けがつきませんよね。
これをゼロの方に斜線や中点をつけて、オーと判別できるようにしているフォントなどは、可読性が高いと言えます。
基本的な字形はゴシック体のサンセリフ(ひげなし)でありながら、間違えやすい似た文字は飾り等はセリフ(ひげあり)的な差を付けているような字形のフォントが、プログラミングに適していると思います。
■日本語対応フォント
◆1.Ricty Diminished
https://github.com/yascentur/RictyDiminished
プログラミング用フォントとして大人気のRictyの姉妹フォントです。
RictyはInconsolataという欧文フォントにゴシック体の等幅和文フォントMigu 1Mを使用しているので、ライセンスの問題でフォントが統合された状態で配布することができず、使用したい人達は自らRictyとMigu 1Mを合成するスクリプトを実行する必要がありました。
そんな面倒な作業から解放されるべく、ライセンス問題もクリアしてTrueTypeフォントして配布されているのが、Rictyの姉妹フォントであるRicty Diminishedです。他のフォントのようにダウンロードしインストールするだけで使えます!
◆2.Migu 1M
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/migu/
人気フォントRictyの元になっているMigu 1Mです。Rictyが出現するまではかなり人気が高く、現在もたくさんの方に愛用されています。日本語を表示した際も濁点、半濁点が判別しやすいフォントです。
◆3.VLゴシック
http://vlgothic.dicey.org/
VLゴシックはM+ OUTLINE FONTSとさざなみゴシックとの合成フォントです。機能的なすっきりした等幅フォントですね。
◆4.ゆたぽん
http://net2.system.to/pc/font.html
読み間違えやすい文字(英数字)の可読性を向上させたTrueTypeフォントとして有名なゆたぽんです。可読性は高いですが結構個性的な手書き風の字形で好みが分かれるかもしれませんね。個人的にはこのO(オー)はかわいくて好きです。
◆5.Osaka 等幅
Osakaは、MacOSのデフォルトフォントで、文字の間隔が大きくすっきりと美しいフォントです。Macで標準搭載フォントです。
◆6.Rounded M+
http://jikasei.me/font/rounded-mplus/about.html
Rounded M+は、M+ OUTLINE FONTS をベースに丸ゴシック処理を施した日本語アウトラインフォントで、豊富な7つのウエイト (文字の太さ) が特長です。画像の1mn-regularは等幅で、コーディングのための新しいデザイン性を意識した字形となっています。丸みや太さ等は豊富な種類の中から好きなものを選べます。
◆7.S2Gらぶ
http://s2g.jp/font/index.htm
手書きフォントです。丸や点の部分が♡になっています。こんなポップなフォントがプログラミングで使えるか!と思うかもしれませんが、等幅だし、ゼロに斜線入ってるし、意外と使えるのではないでしょうか。というか騙されたと思ってぜひ使ってみてください。そして感想を教えてください。
■英語のみ対応フォント
◆8.Source Code Pro
https://github.com/adobe/source-code-pro
2012年にAdobeがリリースした、その名の通りソースコードを表示するために作られたフォントです。やはりその名の通りかなり見やすいので、日本語対応もしてほしいところです。
◆9.Ubuntu Mono
http://font.ubuntu.com/
海外のエンジニア達に根強いファンが多いを持つUbuntu Monoです。Webページの全てをUbuntuに変えてしてしまうChromeの拡張機能まであります。mがかわいいですね。
◆10.Anonymous Pro
http://www.marksimonson.com/fonts/view/anonymous-pro
Anonymous Proは、英語のほかにもヨーロッパ圏の拡張言語サポートを行っています。ぜひ日本語もサポートしてほしいですね……。
◆11.Monaco
OSXにデフォルトで搭載されている、コーディング用フォントのMonacoです。
◆12.Menlo
OSX 10.6 Snow Leopard から入っているフォントです。慣れ親しんだMonacoの方がいい!という人もいれば、Menloの方が見やすい!という人もいて、この2つは好みが分かれるところなので、ぜひ見比べてみてください。
■まとめ
フォント選びでは、やはり似ている文字の判別がつきやすいことを第一条件に挙げる方もいらっしゃれば、判別よりも字形の好みだけを重視したい!という方もいらっしゃいます。
いろいろなフォントを見比べて、お気に入りのフォントを見つけていただければと思います。
また、「あのフォントが入ってない!」「他にもこんないいフォントがある!」という方は、怒らずにそっと教えていただけますと嬉しいです。
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