Picture by ITエンジニアを目指す女子高生たちの学園ライフ4コマ漫画『ぱいじょ!』
こんにちは、谷口です。
エンジニアを目指す就活生の皆さんを見ていると、スムーズに内定を獲得されている方もいらっしゃれば、一方で充分なプログラミングスキルがあるのに「なかなか選考を通過できない…」という方もいらっしゃいます。
また、最近は2018年以降卒業予定の「これから就活を始めるつもりだけど不安を感じる…」という人も増えてきました。
直接お話を聞いていると、
・選考を通過できない
・これから就活でどうすべきかわからず不安を感じる
という方の多くは、
・周りに相談できる人があまりいない
・情報系の学校ではないのもあって、同じようにエンジニアを目指している人がいない
といった感じで、「どうやって内定を獲得できたのか、先輩や友達の話を聞きたいけど聞ける人がいない…」という状態であることがわかりました。
そこで、今回はpaiza新卒で実際に新卒エンジニアとして内定を獲得された方々に聞いた「就活のためにやっておいてよかったこと」と「今になってやっておけばよかったと思うこと」を聞いてきました。
現役就活生の方、これから就活を始める方の参考になればと思います。
■内定者に聞いた!就活中にやっておいてよかったこと
◆面接編
◇人と話すのがそこまで苦手ではない人:質問の回答の暗記をやめてよかった
- 最初の頃は面接で話す内容をしっかり考えて暗記して行ったりしたけど、それを言うのに一生懸命になって結局自分を出せなかったため、暗記していくのをやめた。
- 自己紹介と志望動機とぐらいはあらかじめ考えておいたけど、それ以外は場で考えた答えを正直に答えていた。
暗記していくよりも、志望動機などのよく聞かれる質問の内容だけを大まかに考えておくだけにした方がよかったと言う人は多いです。
基本的に会話に苦手意識がない人などは、「ああ聞かれたらこう答えよう」とガチガチに考えていくよりも、面接官の質問をよく聞き、その場で思ったことを丁寧に話した方が、うまくいったそうです。
◇人と話すのが苦手ではないタイプの人:面接の練習をしてよかった
- 実際に面接を受けて初めて、自分は面接が苦手なんだとわかったので、そこから慣れるために友人と模擬面接の練習をするようになった。面接形式で話すことに慣れてくると、通過できるようになってきた。
先ほどとは逆で、面接のような初対面の大人と話す行為に慣れていなくて不安がある人や、コミュニケーションに苦手意識がある人もいると思います。そういう人が「暗記しない方がいいんだな、その場で考えて話すぞ!」と思って面接に臨むと、本番では緊張して頭が真っ白になってしまい、うまく話せない……となってしまうことがよくあります。
この場合、まずはある程度話す内容を考えてみて、お友達や就職課の人と模擬面接の練習をした方がいいでしょう。(友達がいない人は一人で鏡の前で声を出して練習するだけでも効果があります)「自分は話すことが苦手なので…」と言っていた人が、何度か面接を受けるうちに慣れて、落ち着いて話せるようになっていくのはよくあることです。
◇接客業のバイトをしておいてよかった
- 客層が幅広い店舗でバイトをして、普段からいろいろな人と話していたので、初対面の大人相手でもある程度話せる度胸がついていたと思う。いろいろな人と話す経験は、早めに積んでおいて損はない。
先ほども言いましたが、初対面の相手とのコミュニケーションに苦手意識がある人も、慣れで改善される部分はあります。これから就活する人の場合は、バイトでも何でもいいので、自分を人と話さなければならない環境に置いてみるのもよいでしょう。
特にエンジニアを目指す人におすすめなのは、勉強会などに参加をしてみて、初対面の人(できれば目上の現役エンジニアなど)と技術の話や質問をしたりする機会を作ってみることです。実際にエンジニア志望者の面接では、新卒でも技術の話が出る場合が多いですし、「初対面の人となんかうまく話せない!」という苦手意識を「まあ好きな技術の話ならできるかも…」ぐらいのメンタルに持っていけるとよいかと思います。
◇逆質問を考えておいてよかった
- 逆質問をしっかり考えようと思うと、必然的にその企業について調べることになるため、逆質問を考えずに行ったときよりも企業情報を把握した上で面接を受けられた。
面接を受ける前は、応募者側も聞きたい質問内容を考えていきましょう。「何を聞いたらいいかわからん…」と思うかもしれませんが、その企業を大して知らなければ質問を思いつかないのも当然だと思いますので、求人票やWebサイトを読んだり、その企業が運営しているサービスを触ってみたりして、情報を集めましょう。
エンジニア志望の方であれば、「このサービスのこの部分はどんな技術を使っているのですか?」といった感じで、技術的に興味がわいた部分を掘り下げて聞いてみるのもよいでしょう。
◇落選理由を教えてもらうようにしておいてよかった
- お祈りメールやお手紙が来た企業には再度連絡して、「落選理由」を教えてもらえないか聞いていた。「教えられません」と言われれば引き下がればいいし、意外と教えてもらえたので「自分の話は聞き手にどう思われるのか」「どこを改善すべきか」がわかって次に活かすことができた。
落選が続くとつらいですが、「何がだめなのかわからない」まま、改善せずに受け続けてまた落ち続ける…と悪いループに入ってしまう人もいますから、何がだめだったのかを振り返るのはよいことです。(へこむこともあるので自分のメンタルと相談しながら計画的に…)
paiza新卒からの応募であれば、paiza新卒事務局が企業との間に立ちますので、企業と直接やり取りをしなくても、面接のフィードバックやアドバイスを受けることができます。
◆勉強編
◇プログラミングの勉強をしておいてよかった
- プログラミングの勉強を今までしっかりしてきたので、面接で技術的な質問をされたときもスムーズに答えられてよかった。
- paizaのスキルチェック問題も、企業のコーディングテストも、ずっとプログラミングの勉強をしてきたからこそ、通過できたんだと思う。口先で「開発やりたい」「開発できます」と言うよりも、基本的なスキルがあることを見せたかった。
- 就活を始めるのが遅くなってかなり焦っていたけど、プログラミングができたのでpaizaのスキルチェック問題が解けて、すぐに面接に進むことができた。
「就活でやっておいてよかったことは何ですか?」と聞くと多くの人が「プログラミングの勉強をちゃんとやっておいてよかった」と言われます。今まで身につけてきたスキルや知識が評価されて、エンジニアとしての内定に至った人は非常に多いです。
情報系を専攻して、専門的な勉強をしてきたわけではない人も、独学で学んできたことを評価されてエンジニアとして採用された人はたくさんいらっしゃいます。
paiza新卒では、動画で学べる「paizaラーニング」で、初心者でも各言語によるプログラミングやアルゴリズム、IT業界の構造等を勉強できます。
◆アピール編
◇ポートフォリオがあってよかった
- GitHubに自分で書いたコードをアップして、応募時はそのURLも書いておいた。それを見てくれて、作ったものに対して質問してくれる企業も結構多かった。
- 個人でゲームを作っていたので、それをポートフォリオとして提出していた。作品について「ここはこういうことを考えてこんなふうに作りました」という話ができた。
- 自分で作った作品を動かした動画を撮って、YouTubeに限定公開をして、応募先にそのURLを送っていた。
- GooglePlayに載せていたゲームアプリがあって、設定やメニュー画面なども全て自分で作っていた。面接では、それを見てもらいながら「ここは何を考えてどう作った」と説明をしたことが評価されたと思う。
ここで言うポートフォリオとは自分の能力を周囲に伝えるための自己作品です。企業にこれまで自作したものを見てもらえれば、自分のスキルや知識をアピールできます。
学校の授業で作ったものなども、Github等にアップして公開しておくと、応募した企業に見てもらえることもあります。
「paizaラーニング就活パック」は、単純なプログラミングスキルだけでなく、業界・キャリアに関する知識やWeb周辺の知識の習得、選考用ポートフォリオとなるサービス作成までを行える就職特化型の講座内容になっておりますので、「ポートフォリオがあった方がいいと聞くけど、何をどう作ったらいいかわからない…」という人にも最適です。
■内定者に聞いた!就活中にやっておけばよかったと後悔していること
◆単位編
- 単位が足りなくて4年前期の授業が多く、前期はほとんど就活できなかった。
- 4年になっても授業を受けながら就活をやっていたので、時間がなくて大変だった。もっとちゃんと単位とっておけばよかった。
現役就活生の方には「もう遅い」という話かもしれませんが、単位とっておきましょう……。
◆面接編
- 人と話すことが苦手なので、面接が始まる前に、基本的なコミュニケーション力をもっとつけておけばよかった。
前述の「就活中にやっておいてよかったこと」を参照に、練習してみましょう。
◆開始時期編
◇もっと早くから就活を始めておけばよかった。
割と早い段階で内定を獲得できた方も、多くが「もっと早く就活始めた方がよかった」と言います。
具体的には、下記のような話が出ました。
- 就活開始が遅れたら、気になる企業が既に応募を締め切っていた。
- 3月解禁だと思って3月になってから始めてみたら、もっと早くからエントリーを開始している企業がたくさんあった。
- 最初は企業選びの条件が何となく程度で、志望動機もうまく言えないときが多かった。もっと早くから、自分の中で外せない条件や、その根拠などを明確にして、企業選びの軸を持っておけばよかった。
- 面接に慣れるまで時間かかったので、よく聞かれる質問の回答などは早い時期から考えておいてブラッシュアップしておけば、もっと早くうまくいったと思う。
「3月以前に既に選考を開始している企業があったと、後になって知った」という人と、「自分の企業選びの軸や、面接で言いたい内容がなかなか固まらなくて選考で苦労した」という人がいます。いずれにせよ「もっと早くから動き出しておけば、もっとスムーズに内定できただろうな」という人が多いです。
◆インターンシップ編
- 参加したかった……単位が足りなくて授業受けてたので参加できなかった……。
- 参加したけど、もっとたくさん応募しておけばよかった。企業によってはインターンシップに参加していれば最初の選考はパスできるところもあったし、参加しておいて損はなし……。
インターンシップも、後になって「もっと参加しておけばよかった」という人が多い項目です。
早くからインターンシップに参加していると、実際の企業で様子を確認できたり、現場のエンジニアから詳しい話を聞いたりすることができます。
また、志望動機や自己PRを考えるもとになったり、最初の選考をパスできたりなど、応募後も有利になる場合もあります。
paiza新卒でも、インターンシップ求人を掲載しておりますのでごらんください。
paiza新卒の2018卒予定者向けインターン求人
◆アピール編
- 自分で作品があるとアピールになるのだから、もっと作っておけばよかった。
- 授業で作ったのは学内でしか見られないシステムだったり、グループ開発した作品だったりして、事前に送ったり面接で見せたりできないものが多かった。何をどう作ったかという話はしたけど、やっぱり実際に見てもらえるようなものを作っておけたらよかったと思う。
- Githubのアカウントぐらい作っとけばよかった……。
- 作品はあったけど、「こんなしょぼいものアピールにならないかも…」と思って送らなかった。よく考えたら、何もない人よりも、拙くても何か自分で作ったものがある人の方がよっぽど評価につながったと思うので、送っておけばよかった。
「作品はあるけど未完成なので…」「大した作品はないので…」と言って提出をためらう人がいますが、やはり技術をアピールする際は実際に作ったものがある方が話が早いです。たとえうまくいかなかったと思っている作品だとしても、「この時はあの技術を知らなかったのでこういうふうに作ってしまった」「このUIがよくないので、今ならもっとこういう感じで作る」という話ができれば、それはそれで普段から勉強しているアピールにもなります。
■まとめ
実際の内定者に聞いた「就活のためにやっておいてよかったこと」と「今になってやっておけばよかったと思うこと」、いかがでしたでしょうか?
「就活がうまくいかない……」「これから就活始めるのが不安……」という人は、自分を客観視して、経験者のお話を参考にしてみてください。
特に面接に関しては「話すのは得意だと思ってたけど、面接は苦手だった」「コミュニケーションは苦手だと思ってたけど、面接形式なら意外と話せる」という方もいますので、自分の弱点を把握してうまく補っていけるとよいでしょう。
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また、選考が始まると、事務局が企業との間に立ち、フィードバックやアドバイスをご連絡いたします。
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