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こんにちは。谷口です。
新卒採用の求人情報が今月から解禁され、企業説明会や応募者エントリーが始まっていますが、就活の進み具合はいかがでしょうか。
実は、ITエンジニアを目指す就活生の中には、プログラミングスキルがあっても面接で落ちてしまうもったいない方々が毎年かなりいらっしゃいます。
自分が落ちた原因がわかったら、次のために修正をかけた方がいいですよね。しかし実際は、不採用通知をもらってお祈りをされるだけで「落とした理由」なんて教えてくれないから直しようがない……といった場合がほとんどかと思います。
そこで今回は、paiza新卒で求人募集をされている企業で面接官をしている役員やCTO、人事担当者や現場のエンジニアの方々に「新卒応募者が実際にどんな理由で落とされているのか」を聞いてきました。
面接で落ちる人には、ある程度共通した特徴があります。自分にも当てはまるところがないか見直してみてください。
■意外と多い!面接で応募者を落とした理由
◆態度・マナー編
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◇コミュニケーションをとろうとする気が感じられない
よく「コミュ障だから面接落ちたw」とか言っている人がいますが、エンジニア志望者を「口下手だから」という理由だけで落とす面接官はいないと思いますよ。
慣れない面接で緊張するのはわかりますし、普段のコミュニケーションが苦手なのは構いません。ただ、苦手だけど頑張って話そうとしている人と、「苦手だから無理」と端からコミュニケーションをとる気が感じられない人は全然違います。
ずっとうつむいているとか、目を合わせようとしないとか、声が小さすぎて聞こえないとか、何を聞いても一言で終わるとかいう人は、「この面接を通過する気がないのかな?」と感じます。
開発業務は、黙々とパソコンに向かってさえいれば済むものではありませんし、入社後はチームに入って仕事をしてもらうわけですから、あまりにもコミュニケーションがとりづらそうな人を採るのはちょっと厳しいです。
(Webサービス開発企業のエンジニアの方)
◇根拠のない過剰な自信
面接は自分のよさをアピールする場ですから、謙遜しすぎる必要はありませんし、自信を持つのは大事です。ただ、まだ仕事をしてもいないのに根拠のない自信に満ちあふれていたり、謎の上から目線で面接に臨む人は問題です。
学生でも、本当にスキルのある人ほど視野が広く、自分のレベル感を正しく把握できている場合が多いですね。逆に、正直言ってそこまで大したスキルを持っていない人の方が、視野が狭く、「自分はできる」と思い込んでいる方が多いように感じます。
(自社サービス開発企業の役員の方)
◇逆に自信がなさすぎる
自信がなさすぎる人も、それはそれで問題です。謙虚な気持ちがあるのは素晴らしいですが、お互い「いい企業であれば入社したい」「いい人であれば採用したい」という気持ちがあって選考をしているのですから、自分が学んできた内容や身につけてきたスキルは、自信を持って的確にアピールしないと意味のない面接になってしまいます。
エンジニアを目指している方は、どちらかというと素晴らしいスキルがあるのに「自分なんてまだまだで……」と思っている人が多い気がするので、そういう人はちょっと大げさなぐらい自信を持っておく、逆に自信家な人は謙虚さを意識すると、それぞれちょうどよくなるんじゃないかと思います。
(自社サービス開発企業の役員の方)
◇面接官の話をちゃんと聞いていない
paiza新卒経由のカジュアル面談(※)では、一方的に質問させていただくだけでなく、こちらからも弊社がどんな会社でどんなサービスを開発・運営しているかなどの説明をしています。
しかし、自分の話をするのに必死になって、こちらからの説明を聞いてなさそうな人とか、面接らしい質問が終わった途端に気が抜けてしまう人とか……意外といるんですよね。こちらからの説明をちゃんと聞いてない人は、大体質問の受け答えもきちんとできない場合が多いですね。
(Webサービス開発企業のCTOの方)
※paizaでは、私服OKで企業側からも事業内容や開発業務についての説明が聞けるカジュアル面談を実施しています。カジュアル面談について詳しくはこちら。
◇遅刻
やむを得ない理由で、きちんと事前に連絡を入れた上での遅刻やリスケは問題ないです。
よくないパターンで多いのが、2、3分前になってからとか、約束の時間が過ぎてからやっと連絡を入れる人です。
面接官は役員や現場の忙しいエンジニアが務める場合も多いですから、本当に困ります。就活中は初めての場所に行く場合が多いと思いますので、道に迷う分の時間も見越して、出発の時間を計算しておいてほしいです。社会人になったら時間厳守は基本中の基本です。「初めて行く場所だし、迷うかもしれないな」といったことすら想像できない人は、社会人として問題外です。
(自社サービス開発企業の人事担当の方)
◇一人称が「俺」
敬語の言い間違いくらいなら大目に見てくれる方も多いと思います。しかし、社会人として、フォーマルな場で「俺」はさすがにダメです。これだけでも覚えて帰ってください。
(Webサービス開発企業の人事担当の方)
◆質問の回答編
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◇話が短すぎる・アピールが少ない
自分で作られた作品やポートフォリオがあるのに、こちらがそれについて聞いてもあまり詳しく説明してもらえず、よくわからないまま終わってしまう応募者が時々います。
話が苦手で作品だけを見て評価してほしいのかもしれませんが、重要なのは作品の出来よりも「どんなところを工夫して作ったのか」「一番苦労したところや楽しかったところはどこか」「使った技術はどうやって選定したのか」など、作品に至るまでの考えや行動だと思っています。そこをもっと自信を持って話してもらえれば強力な自己アピールになるので、もったいないなと思います。
(自社サービス開発企業のCTOの方)
◇逆に話が長すぎる、質問に食い気味で答えようとする
考えてきた話を全て言い切るのに一生懸命になっていたり、こちらの質問をさえぎって話し出す人がいますが、もっと落ち着いてコミュニケーションというか会話をしてほしいです。
過剰にコミュニケーションをとろうとする人も、それはそれでコミュニケーション能力に問題があると判断されやすいです。
(自社サービス開発企業の役員の方)
◇目標が大きすぎて具体性がない
「海外進出をしたい!」「御社の領域を〇〇事業や××事業にも広げたい!」と大きなことを言う方がいますが、「ではどうやってその目標を達成するか?」を突っ込んで聞くと、大抵の人が詰まってしまいます。
別に大きな目標を持つこと自体はよいのですが、入社してどんなステップを経てそこにたどり着こうと思っているのか明らかになっていないのであれば、もう少し手前の目標から考えた方がいいでしょう。国内向けのWebサービスを運営している弊社に来ていきなり「海外に行きたい(そのためのステップを考えているとは言ってない)」とか言われても、実現性がなさすぎますし、「それなら最初から海外展開している企業に入ったほうがいいのでは」と思ってしまいます。
(Webサービス開発企業の役員の方)
◇サービスに対する理解度が低い
面接の段階で自分が何を作ることになるかもよく理解できていないというのは問題です。さすがにそのレベルの人はあまりいませんが、「エンジニアとしての開発経験を積めるなら、〇〇言語を使えるなら、作るサービスは何でもいい」といった感じの人は割といます。エンジニアでも企画から考えてもらったり目標数値を持ってもらう場合はありますから、サービスに興味はない、何でもいいといった人に企画や開発、運営を任せるのは不安だと思われても仕方ないと思います。
(Webサービス開発企業のエンジニアの方)
◆面接の後の行動編
◇落ち続けているのに振り返りをしない
面接はお互いの相性を見る場ですから、優劣ではなく、合う・合わないで合否が決まります。落ちた場合に、「単に自分に合わなかっただけ」「運が悪かっただけ」と思って切り替えるのはよいことです。
しかし、最初の数社ならともかく、あまりにも何社も落ち続けている……という場合は、何か改善すべきポイントが隠れているはずです。そのまま振り返りもせずに受け続けて、気が付いたら入りたかった企業は全滅……となる前に、自分を振り返って、改善すべき点をつぶしていくのがよいでしょう。実際に、それまで選考に落ち続けていたのに、振り返りをするようにすすめたら急激に通過するようになった方もいます。
ちなみに、この振り返りを異常に嫌悪する人達には、自分の学歴やスキルを過信していたり、「自分は他の学生とは違う」と思っていたり、「就活というシステムは社会悪」等と思って必要以上に斜に構えている方が多いように感じます。
■まとめ
読んでいて「こんなの当たり前だろ!」と思った方もいらっしゃるかもしれません。が、上記のような落選理由で落ちる方が常に一定数いらっしゃるのも事実です。特に自分で意識すれば直せそうな部分で落選してしまうのはもったいないですよね。
面接がなかなかうまくいかない……という人は、ご自分に当てはまるところがないか、参考にしていただければと思います。
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paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。
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