こんにちは。倉内です。
未経験からITエンジニアへの転職を目指して、日々プログラミング学習に取り組んでいらっしゃる方は多いと思いますが、モチベーションを維持して勉強し続けるのはなかなか大変ですよね。
特に独学で勉強をしていると、スキルが身についていることを実感できなかったり、分からないところを解決するのが難しかったりします。現職で働きながらとなると、まとまった時間を確保するのも難しいでしょうし…。
そのためITエンジニアへの転職を実現させた人がいる一方で、プログラミング学習はしているものの途中で断念してしまう方もやはりいらっしゃいます。
そこで今回は、paizaが「EN:TRY」*1を運用する中で見えてきた、ITエンジニアへの転職がなかなかうまくいかない方がやりがちなプログラミング学習におけるNGポイントをお伝えしたいと思います。
プログラミングを「おもしろい」と感じられない
そもそもの話になりますがプログラミングを「おもしろい」と感じることができるかどうかは重要です。学習している中で分からないこと・難しいことは出てきますが、その中で楽しさや達成感を見いだせるか、仕事として毎日やることになっても苦痛ではないか、ITエンジニアになってからもスキルアップのために学び続けられそうか…ということは判断しておいたほうがいいでしょう。
「手に職がつけられそう」「求人が多いから転職しやすそう」というきっかけでエンジニアへの転職に興味を持った人もいるかもしれませんが、エンジニアになればプログラミングをし続けなければなりません。もし学び続けるのを苦痛と感じているのであれば、残念ですがエンジニアへの転職はやめたほうがいいでしょう。
プログラミングに興味はあるけどまだやったことはないという人は実際試してみるのが一番確実です。今の時代、インターネットとブラウザがあればすぐに試せます。
paizaでは、ブラウザ上でプログラミングスキルの腕試しができるスキルチェックというサービスを提供しています。スキルチェックはプログラミング問題の解答結果によって、S・A・B・C・D・Eの6段階でスキルランクを判定しています。
一番難易度が低いDランク問題はプログラミング言語の基本文法を学習していれば解答できるので、ぜひチャレンジしてみてください!
なぜその言語・技術を学ぶのか考えられていない
趣味であれば自分が興味を持ったものを学べばいいと思いますが、転職を考えているのであれば「ITエンジニアとして仕事をするために習得すべきスキルは何か?」を考えてプログラミング言語やフレームワークなどを選択する必要があります。
たとえば、フロントエンドエンジニアになりたいのであれば、HTMLとCSS、JavaScriptを学んで、Webサイトやサービスを自作してみるのがいいですし、スマホアプリ開発をやりたいのであればJavaやSwiftを学ぶのがよいでしょう。このように目指すものによって何を学ぶべきかがある程度定まります。
paizaラーニングでは、プログラミング言語の基礎から簡単なWebアプリケーション作成を通してフレームワークが学べる講座を公開しています。
目的別で探せるので、たとえば「ウェブページを作りたい」で絞ると関連する講座が表示されます。
インターネットの仕組みを学べる「Web技術入門」、DBやSQLを学べる「DB/SQL入門」、Webサービス開発のサーバとして多く採用されているAWSの基本を知ることができる「AWS入門」などもあります。
もしくは実務未経験でも応募できる求人が多い言語や技術を学ぶという考え方もあります。
こういったことを考えずに、とりあえずで勉強をし始めると転職までの道のりが遠回りになってしまう可能性があります。(もちろん何もやらないよりはいいのですが)
たとえば、上の記事の「求人票記載の開発言語の割合」を見ていただくと分かるとおり、データサイエンティストやAI・機械学習エンジニアにあこがれてPythonを学んでも実務未経験からでは求人が少なく、なかなかハードルが高いということも分かります。
「いつまでに」「どうなりたいか」を明確にできていない
スケジュールとゴールを決めずになんとなく続けていると学習も転職活動もずるずる長引いてしまいます。
「3ヶ月以内にポートフォリオを作成して面接を受けに行く」「Javaを習得して、開発業務ができる企業に半年以内に内定をもらう」など期限を切って行動していきましょう。
厳しい話になりますが、未経験からITエンジニアへの転職は少しでも若いほうが成功する確率が高いのが事実です。
企業が新卒ではなく中途で未経験者を採用するときは、独学でどれだけスキルを身につけてきたか、実務経験はなくても個人で開発をおこなったことがあるか、やる気とポテンシャルを感じられるか、それらを踏まえてエンジニアに向いていそうか…などを見ます。
現職が忙しくてまとまった時間が取れないという方は、スクールで一定期間集中して勉強するという方法もあります。
弊社に実務未経験で入社したエンジニアが、エンジニアになるまでにやったことを以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。
どのような勉強方法が向いているかなどは人によって異なるので、ひとつやってみて「続かなかった…向いてないのかな…」となってしまう前に先人たちの経験談なども見ながら自分に合った方法を探っていきましょう。
分からないことを解決する手段を持たない
趣味でプログラミングを勉強しているのであれば、分からないところはとことん時間をかけて調べてみてもいいでしょう。しかし、エンジニアに転職したら、開発では時間の制約があります。疑問点が生まれたときにできるだけすばやく解決する手段を用意しておいたほうがいいでしょう。
時間の問題以外にも、ひとりで勉強していて行き詰まり、長いあいだ解決できないとモチベーションにも影響してきます。
まずは自分で解決するために検索力を養いましょう。paizaラーニングの講座「エンジニアの小話編」では、Google検索をしたり、ドキュメントをあたったりして自分で調べる方法についてのコツをお伝えしています。
ただし、現時点のレベルでは理解が難しいことを深追いしすぎなくてもよいというのも頭に置いておいてください。解決しないと前に進めないものもあるかもしれませんが、いったん置いて勉強が進んだころに戻ってみると分かることもあります。
解決する手段として最近は、TwitterなどのSNSで分からないところを投稿し有識者の人に答えてもらう方法やプログラミング勉強をしている人が集まるコミュニティで質問し合う方法もあります。
Stack Overflowのようなプログラミングに関する質疑応答ができるコミュニティサービスを利用するのもよいと思います。
必ず答えてもらえるとは限りませんが、エンジニアは親切な人が多いので(分からないと言っている人を放っておけない人が多い印象)試してみる価値はあります。
もっと確実な方法としては、メンター制度のあるサービス(オンライン・オフライン問わずスクールなど)を利用するというのもひとつの手です。
なお、paizaラーニングでも動画講座の内容や演習の不明点をエンジニアに質問する*2ことができます。
まとめ
ITエンジニアを目指す未経験の方がプログラミング学習でやりがちな失敗ポイントと対策についてお伝えしてきました。
今やプログラミングは誰でも手軽に始められる時代になり、オンライン教材や書籍、スクールなど学習コンテンツは非常に充実しています。
誰でも入門者になれるからこそ、ITエンジニアとして転職するためには自分自身でどれだけスキルを身につける努力ができるかが大切になってきます。
ただ、「プログラミングおもしろい!」「やればやるほどできることが増えて楽しい」と感じる方は、今はまだスキルは高くないとしてもITエンジニアに向いているという自信を持っていいと思います。
paizaでは、未経験者のエンジニアの方へ「未経験からエンジニアになるための転職成功ガイド」を公開しています。企業選びや面接対策などもご紹介しておりますのでご覧ください。
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