こんにちは、谷口です。
転職活動をされているエンジニアの方の中には、「スキル面よりも面接の評価に不安がある」という人も多いのではないでしょうか。
面接は企業と応募者がお互いのことを知り、見極め合う場であり、どちらかが相手を一方的に選ぶ場ではありません。ただ、応募者がいくら「ここに入社したい」と思っていても、企業に「この人はNGだな」と思われてしまったら、そこで選考は終了してしまいます。
そんな残念な落選を避けるために、今回は「誰でもすぐに実行できて、通過率をあげられるちょっとした面接対策」をいくつかご紹介します。
エンジニアに限らず、どんな企業や職種でも、こうした面接対策は覚えておいて損はないはずです。これから転職活動を始める予定の人や、面接を控えている人の参考になれば幸いです。
質問の答え方
「簡単に話して」と言われたらまず要点に絞って話す
面接の序盤では
- 簡単に自己紹介をしてください
- 今までのご経歴を簡単に説明してください
といった質問がよく出ます。このとき、「簡単に」と言われたら、その通り「要点に絞って」簡単に説明しましょう。詳しいことは、後から突っ込んで聞いてもらえるはずです。
最初から長々と全容を説明されても、聞いている側は一気に理解できませんし、
- 「簡単に」と言ったのに聞いていなかったのかな
- 要点をおさえるのが苦手な人なのかな
と思われかねません。
1つの質問には、長くても1分くらいで回答するようにしましょう。
結論から話す
「面接では結論から話す」とよく言われますよね。説明から始めるよりも、まず結論を話してしまったほうが、聞き手が理解しやすいからです。
「物事を論理的に考えられる人だな」と思ってもらうには、初対面の面接官でも理解しやすいように話すことが重要です。面接官に「なんだか話がわかりにくかった、質問と論点がずれていた」と思われてしまうと、「論理的思考力のない人」という印象になってしまいます。
ふだんから結論から話すように心がけていると、自然と結論から話せるようになります。ただ、面接ではどうしても緊張してしまうので、結論から話すことを忘れてしまったり、説明がつい長くなったりしてしまいがちです。もしも話していて途中で「どうでもいい説明が長くなってしまったな」と気づいたら、「つまり、まとめますと……」と切り替えてから、結論を話してしまいましょう。「結局どんな結論なのか」が分かりやすく伝えられれば、話の前半で多少の失敗があっても挽回できます。
入社意欲の伝え方
入社したい企業には面接を受けてさらに志望度が上がったことを伝える
面接後、応募者が「志望度が高いからぜひ次の選考に進みたい」と言っているのに、企業側からは「志望度が低そうでなぜ応募してきたのかわからなかった」というフィードバックを受けてしまうことがよくあります。
最初から志望度が高い企業はもちろん、企業側の説明を聞いたり、面接を受けたりしたあとに志望度が上がった場合は、素直に「お話を聞いてさらに入社したいと感じました」と伝えておきましょう。
面接官も自社を知ってもらうために説明をしているので、その話を聞いて志望度が上がったと言われたらうれしいものですし、自発的に言えば志望度の高さが素直に伝わります。
面接で「志望度が高い」と伝えるのは意外と重要です。企業としては、基本的に「内定を出したら承諾してくれそうで、入社したら意欲的に働いてくれそうな人」に内定を出したいと考えています。たとえば、開発スキルが同じレベル感の応募者が2人応募してきたとしたら、志望意欲が高そうな人にまず内定が出るでしょう。
逆質問の聞き方
質問がない場合は、説明を受けて理解できたことを伝える
企業からの説明が終わったときや、面接の最後に、企業から「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。これを通称「逆質問」といいます。この逆質問は、何でもいいからとりあえず何か聞いておけばよいというものではありません。
- 何をを作っている会社なんですか
- 御社の○○ってどんなサービスなんですか
など、調べたらすぐわかるというか「そんなことも知らずになぜ応募してきたのだろう」と思われてしまうような質問なら、しないほうがましです。
ただ、質問が思いつかない場合も「特にないです」というのはおすすめできません。それよりも「面接前はこんな点が気になっていたのですが、先ほどのご説明を受けて理解できました。お話を聞いてさらに入社したい思いが強くなりました」といった言い方をするといいでしょう。
「特にないです」だけだと
- うちの会社に興味がないのかな(≒志望度が低いのかな)
- ちゃんと説明を聞いていなかったのかな
と思われてしまうかもしれません。
事前に質問を考えておく
事前に質問を考えておいて、それを見ながら質問をするのもよいでしょう。質問漏れやど忘れも防げますし、ちゃんと応募先の業務に興味を持って調べてきたことも伝わります。
メモを見るときは「事前に質問を考えてきたので、メモを見てもよろしいでしょうか」と一言聞けば、失礼にはなりません。緊張をしがちな人は特に有効な方法なので用意しておきましょう。
面接を受ける最低限のマナー
遅刻は絶対NG、早すぎる到着もNG
初めて応募先企業を訪れる場合、ほとんどの人が迷います。可能な限り「ちょっと早すぎるかな」と思うぐらいの時間に出発しましょう。
それでも仕事の都合や電車の遅延、道がわからなくなった場合など、「遅刻しそう……」と思ったときは、なるべく早めにその旨を連絡してください(直接企業へ応募している場合は企業に、paiza転職やエージェントを経由して応募している場合は、その担当者に連絡しましょう)。
迷っているなら道を教えてもらえますし、結果として遅刻せず時間通りにたどり着けても失礼には当たりません。一番NGなのは、連絡なしで遅刻してしまうことです。
また、面接官は通常業務の合間に面接時間や会議室を確保しています。時間より早く来られたところで、そのぶん早く始められるわけでもなければ、待っていてもらうスペースもありません。早くついたとしても、訪問先の周りで待機し、5分前くらい前に訪問するようにしましょう。
初対面の相手とのコミュニケーションにおいて最低限気をつけるポイント
- あいさつをする
- 下を向かない(なるべく背筋を伸ばす)
- ふだんより声を張り気味にしてはっきり話す
- 相手の目を見て話す・聞く(目を見るのが苦手な人は鼻や額でもOK)
- 相手の話に相づちを打ったりして反応をする
実は企業側から
- あいさつすら返ってこなかった
- ずっと下を向いているし、声が小さくてよく聞こえなかった
- こちらの話に反応がなく、目も合わないのでちゃんと聞いているのか不安になった
などといったフィードバックがくることもよくあります。
人物面の評価でマイナスの印象になってしまわないよう、いま一度最低限のマナーについても見直しておきましょう。
まとめ
面接は、ふだん会うことのないような役員の方などを相手に話さなければならない場ですから、誰でも緊張するものです。
「常識レベルの話すぎて参考にならん」と思った方もいるかと思いますが、これらがすべてできている人は意外と少ないです。実際、「まずきちんとあいさつを返しましょう」というフィードバックから始まるケースもあります。
上記の項目が全部できていたからといって、必ず内定が出るとは限りませんが、できていないと面接が最初から「マイナスの印象」で始まってしまいます。面接の際は少し意識してみてください。
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