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「未経験からエンジニアに転生して最強人生」を夢見る人への警鐘

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WokandapixによるPixabayからの画像

f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

未経験からITエンジニアへの転職、夢がありますよね。

免許や資格が必須の職業ではないのに、いわゆる手に職と言われる専門職で比較的年収も高く、不況にも強いため「君も現代の最強職種『エンジニア』になろう!」というような謳い文句も見かけます。

paizaは実務未経験の方向けのエンジニア転職支援サービス「EN:TRY」を運営していることもあり、未経験からエンジニアになり活躍している方も多く見てきました。

ただ、現実はそんなに楽でも甘くもありません。夢見がちなままエンジニアを目指して思ったようにいかないと悩む方もいらっしゃいます。

そこで今回は、エンジニアになって人生リセットしようとしている方に現実的な話をしたいと思います。

未経験者に多いITエンジニア転職に関する勘違い

キャリアをリセットできる

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プログラミングゲーム『エンジニアが死滅した世界』より

エンジニアへの転職をソシャゲの「リセマラ」のように考えてる方がいますが、残念ながら人生にリセマラはありません。

正確には、リセットできる部分とできない部分があります。確かに今とはまったく違う、未経験の業界や職種に転職したら仕事内容や働く環境、人間関係はリセットできそうな気はします。

しかし転職の選考では、IT業界とは関係ない職種でも前職で身につけたスキルや仕事の取り組み方について聞かれます。

また、選考段階でどれくらいプログラミングの勉強やアウトプットをしているかも聞かれることが多いでしょう。

それは企業側にとって中途採用というのは、できるだけ即戦力に近い人材を採用したいという思いがあるからです。エンジニアとしての実務経験はなくても、これまでの社会人生活で得た知識や経験をアピールして「エンジニアとしては経験値がないが、これまでのこういった部分を生かして活躍できる」ことを示す必要があります。

「リセットできる」と考えている方は、転職のきっかけとなった何らかの問題を抱えている場合が多いのですが、その解決策を身につけずに転職する人は結局転職先でも同じような問題にぶつかります。

エンジニアに転生したら最強人生が送れる

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プログラミングゲーム『ロジックサマナー~閃光の召喚プログラマ』より

ラノベの主人公は「目が覚めたら超絶スキルを身に着けた状態で異世界に転生している」ということがありますが、エンジニアに必要なスキルはそうはいきません。

むしろエンジニアが仕事をする上で必要になるスキルは永遠にアップデートが必要なものです。特にWeb技術は移り変わりが早く、一度身につけて一生それだけでなんとかなる世界ではありません。

現実では最強の状態で転生などできないのです。技術は自分で努力して身につけなければならず、キャリアが続く限り勉強し続ける必要があります。

「エンジニアになりたい」と言いつつ大した勉強もしておらず、なかなか実現できていない人は以下の記事で紹介している状態に陥っていないか一度チェックしてみてください。

paiza.hatenablog.com

年収が絶対上がる

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プログラミングゲーム『一攫千金プログラミング〜ボットdeジャックポット』より

現職の給与によるところもあるので、転職によって年収が上がる可能性がないわけではありません。しかし、未経験職種への転職では年収は下がることのほうが多いと思っておいたほうがいいでしょう。

というのもエンジニアになりさえすれば、自分に市場価値がつくというわけではないからです。エンジニアになりたてのころは新卒採用とさほど変わらない待遇になることもあるでしょう。

確かにインターネットでエンジニアの平均年収を検索してみると、他の職種より高いと書かれていることがほとんどです。担当する領域にもよりますが600~800万円だったり、マネージャー以上では1,000万円を目指そうと書かれている記事も見かけます。しかし、当然全員がその年収を得られるわけではありません。

エンジニアの市場価値は技術につくものなので、スキルを身に着けて成長し、キャリアアップしていくことで年収が上がることはもちろんあります。ただ「エンジニアになっただけでいきなり年収が倍増!」とかいうことはまずありえないということを心に留めておいてください。

フリーランスとして生計が立てられる

未経験からの転職で、いきなりフリーランスエンジニアを目指す方がいらっしゃいます。

冷静に考えて、実務経験のない初心者のフリーランスに仕事を依頼する人がどのくらいいるでしょうか。そしてフリーランスでも依頼されるレベルの技術をどうやって身につけるか考えられているでしょうか。

フリーランスエンジニアとして活躍している方の多くは、一度は会社員としてエンジニア経験を積んで、スキルや仕事のツテをある程度得てから独立した方ばかりです。

以下の記事では、フリーランスになったけれど、メリット・デメリットを考えてみて再び会社員に戻ったエンジニアの実体験が書かれています。フリーランスは自由で、手取りも多いようなイメージを持つかもしれませんが現実はどうなのかよく知ってみるとよいかと思います。

paiza.hatenablog.com

まとめ

未経験からエンジニアを目指す方が勘違いしやすい点についてお伝えしてきました。

もちろん未経験からのエンジニア転職が無理というわけではありません。むしろ門戸は開かれてるのですが、実際はそんなに簡単になれるわけでも、手に職がつくわけでもありません。

特に誰もが知っているような有名サービスを作っている自社開発の企業や高年収の企業に転職するのは容易ではありません。

エンジニア転職に限らず、どんな専門職でも未経験から転職するのは非常に大変なことです。

厳しいなと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、「それでもエンジニアになりたい」という強い意思がある方は、ぜひ「EN:TRY」を利用してみてください。

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