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こんにちは。谷口です。
ITエンジニアを目指して転職・就職活動をしている方の中には、オンラインで面接や面談を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に最近のIT業界では、応募者も面接官も外出せずに採用活動を進められるように、リモートでのオンライン面接が主流となっています。
オンラインでの面接や面談は、自宅からPCひとつで気軽に受けられる反面、何の目的も持たずに受けてしまうと、お互い「どんな企業でどんな仕事があるのか」「どんな人だったのか」がわからないまま終わってしまい、「何の時間だったんだろう…」となってしまいます。
オンラインでの一次面接、もしくはたとえ選考ではない面談の場であったとしても、自分にとって有意義な時間にするためには、最低限の準備をしておいたほうがよいでしょう。
そこで今回は、オンラインでの一次面接や面談を受ける前に準備しておくとよいことについてひとつひとつ解説します。
転職・就職活動をしている方、これから始めようと考えている方の参考になれば幸いです。
事前の準備として考えておくとよいこと
転職について
当たり前ですが、企業は「誰でもいいから自社の説明を聞いてほしい」というだけで面接や面談を実施しているわけではありません。
最低限「自社に興味がありそうで、求人要件と大きく外れてはいない人」を「次の選考へ案内するため」に実施しています。
これは応募者側でも同じことが言えるでしょう。ちょっと転職に興味が出てきた、ちょっと興味ある企業からスカウトが来たから受けてみよう、それ自体はよいのです。ただ、「特に話せることも、聞きたいことも、何も考えてないので適当に説明してください」というだけでは、どんな企業に対しても「なんかよくわかんなかったな、いい企業っぽいけど、決め手に欠けるな、てかこの時間なんだったんだろう」で終わってしまいます。
また、企業側もそういった応募者に対して「すっごく印象のいい人だった、ぜひ次の選考を案内したい」と思いはしないでしょう。むしろ「さっきの人、転職についてもうちの会社についても興味なさそうだし、自分の話もよくわからなかったし、なんで来たんだろう」という印象になる可能性のほうが高いかと思います。
ですから、たとえ選考が絡んでいない面談やミートアップ、リファラルの前に説明を受けるだけの場であったとしても、まず「自分がどれくらい転職したい」かは考えておきましょう。
例えば
- 直近3ヶ月以内に絶対転職したいと思っている
- こういう企業に絞ってどれだけ応募してどれくらい選考に進んでいる
- しばらくは無理だけど今やっているプロジェクトが終わるタイミングで転職したい
- そこまで転職したいわけじゃないけど現職よりいい企業があったら考えてもいいなと思っている
など…転職の意志が固まりきっていなくてもいいので、「絶対転職したい」から「したくない」の間で自分がどの地点にいるかを考えておきましょう。
また、「現職よりよい企業があったら考えてもいいなと思っている」「スカウトが来て、ちょっと興味がわいたから受けてみた」という場合も
- 「今よりよい」とは何をさすのか(待遇なのか、プロダクトなのか、開発環境なのか、そのすべてなのか)
- スカウトが来たとき、どこに興味を感じて話を聞いてみようと思ったのか
を考えておくと、話がスムーズになります。
自分について
たとえ選考が絡んでいない場であったとしても、相手から一方的に説明だけされて終了…なんてことはほとんどないでしょう。
企業側は「弊社はこんな感じなんですけど、あなたはどんな感じですか?」という会話がしたいわけです。もっと言うと、「あなたなら弊社ではこのポジションが合うかもしれませんね」「直近だとあなたに合うポジションはあまりないかもしれないです…」という話までできるといいなと思っています。
だから、最低限「私はこんな感じです」という話も準備しておく必要があります。具体的には、
- 今まで何をやってきたか
現職で何をやっているのか(どんな技術を使って何を作ってきたか)、前職もあるなら何をやっていたか
- これから何をやりたいか
例えば現職と同じような業務で条件だけよくしたいのか、現職とはまったく違うことをやりたいのか、その間で自分がどのへんの位置にいるのか
を考えておくと、話がスムーズになります。
その企業に聞きたいこと
ここまでは自分の話をするための準備が続きましたが、「企業からどんな情報を聞きたいか」も非常に重要です。
もしかしてこのさき選考を受けるかもしれない企業に対して、何も聞きたいことはない、なんてことはないと思います。むしろ何も聞きたいことがないくらい興味がない企業であるなら、もしくは現状転職にまったく興味がないのであれば、時間の無駄なのでわざわざ話を聞かないほうがよいかもしれません。
企業によっては、エンジニアによく聞かれる項目を先に説明してくれるところもありますが、例えば
- 技術について
- 組織文化や社風について
どんなバックグラウンドや考え方の人が多く、どんな人が評価され、どんな人が求められているのか
- 募集求人やキャリアパスについて
現在どんなポジションで募集があるのか、入社後どんなキャリアパスがあるのか
- 労働環境や待遇について
など、自分が興味のあること、聞きたいことを準備しておきましょう。オンラインであればメモも見られますから、用意しておくと聞き忘れも防げます。
特に最近は、職種問わずリモートワークの実施状況について気にされる方が多くなっています。リモートワークの優先度が高い人は、実施状況や出社頻度について、この段階で聞いておいたほうがよいでしょう。
また、「この会社は何を作っているんですか」「これは何のためのサービスなんですか」といった求人票を一見するだけでもわかるような質問を聞いてしまうと、「それも知らずに何でうちに興味を持ったんだろう…」と思われてしまいますし、これも時間の無駄になってしまいます。せっかくの機会ですから、求人票を見ればわかるようなことよりも、その場でしか聞けないようなことや、求人票を見た上で「ここって具体的にはどういうことなんだろう」「ここを詳しく聞きたいな」などと感じた部分の深掘りをしたほうが、より多くの情報を得られるはずです。
オンラインにおける注意点
最近は応募者と企業との接触はほとんどオンラインとなりましたが、同時に
- 電波が安定せず音声が続かない
- 自宅以外の場所にいるようで周囲がうるさい
など、ちょっとした問題も増えています。
オンラインでの注意事項は以下の記事でも解説していますので、読んでみてください。
paiza.hatenablog.com
まとめ
いろいろと書いてきましたが、基本的に企業は応募者に対して「なるべくたくさん自社の情報を知ってほしい、そしてなるべく応募者本人の情報を聞いて、実りのある時間にしたい」と思っています。
だから、せっかく受けるのであれば「とりあえず話聞いたけど、なんかよくわかんなかった」ともったいないことにならないよう、そして今後のキャリアや転職活動に役立つ情報が得られるよう、最低限上記のような準備はしておいたほうがよいかと思います。
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