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paiza開発日誌

paiza(https://paiza.jp)の開発者が開発の事、プログラミングネタ、ITエンジニアの転職などについて書いています。

なぜ日本のエンジニアは給与も評価もやりがいも世界ワーストの低さなの?たった一つの理由

ITエンジニアのキャリア プログラミング学習

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Photo by Aaron Jacobs
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

先日、経産省によるIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果が公開されました。

この調査で、日本のIT業界は諸外国に比べて「仕事の充実感・やりがい」や「成果に対する評価」「給与・報酬」における満足度や、仕事に対する人気が全て著しく低いという結果が出ています。

paizaもエンジニア向けの転職サービスですので、「もっとやりがいがある仕事をやりたい」「もっと給与が高い職場に行きたい」といった不満を感じて転職を志望される方のお話を聞くことがよくあります。

一方で、今回の経産省の調査において日本のエンジニアは
・日ごろから自主的に勉強していると答えた割合も最下位
・ITスキルレベルの平均も最下位
という結果も出ています。

IT業界は人材不足が叫ばれ続けているせいか、最近は転職志望者でも「まあ転職活動すればすぐ決まるでしょ」と余裕を感じている人が多いですが、当然ながらスキルが低い人や自主的な勉強を怠っている人が、自分のレベル以上の評価や給与をもらうことはできません

今回は経産省の調査結果から、日本のエンジニアの仕事に対する満足度とITスキルの相関性や、今後必要とされる人材について、また「エンジニアはなぜ自主的な勉強が必要なのか?」について考えていきたいと思います。

IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました(METI/経済産業省)

■エンジニアは人材不足だから大丈夫?

◆先端IT技術を担う人材の不足見込み

今後注目すべき先端IT技術」としては、将来的なIT関連市場の拡大を実現する上で「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」などの先端IT技術が重要な鍵を握ると考えられています。
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これらの技術は、今後の産業界を大きく変革する可能性があると指摘されており、これからの活用に向けた期待も非常に大きくなっています。

今後、質量ともに「特に大幅に不足する」と見込まれる人材は、「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」のほか、「ロボット」「クラウドコンピューティング」「情報セキュリティ」「デジタルビジネス」等も、人材不足感が強いという結果が出ています。

このさき業界で強く求められるのは、上記の分野の知識を持った人材であると言えるでしょう。特に「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」などは、小手先で習得できる技術ではなく、より最新かつ専門的な知識や経験が必要とされる分野となっています。

■日本のエンジニアは勉強しなさすぎ?問題

現在はビッグデータ、IoT、人工知能といったジャンルが注目されていますが、IT業界ではその時々で注目される分野は違えど、次から次へと最新技術が登場しては定着していくため、日々の情報収集や最新技術の習得が重要です。

では、日本のエンジニアは日ごろからちゃんと勉強しているのでしょうか?

実は、日頃の自己研鑽の程度 の調査において、日本は「自主的に勉強している」と回答した割合が最も低く、唯一2割を下回っているという非常に残念な結果が出ています。
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またそれに伴ってか、業界を構成する人材の、ITスキルの平均レベルも残念ながら最下位となっています。
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日本のエンジニアはなぜこのような「勉強しない」「スキルが低い」状況に陥ってしまっているのでしょうか?

■満足度・給与・スキルの関係

他の項目の調査結果も見てみましょう。

仕事のやりがい・成果に対する評価・給与に対する満足度も軒並み低い結果が出ています。
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特に「成果に対する評価」については、日本のみ肯定的な回答が半数を下回る結果となっており、日本の企業における評価基準等も関連していると考えられます。

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給与・報酬に対する満足度を見ると、IT人材の平均年収が非常に高い米国や、国内全産業の9倍近くの年収が得られるインドでは、給与に対する満足度も非常に高く、逆に国内全産業との差が大きくない日本や韓国では、給与に対する満足度が低くなっていることがわかります。

日本の場合、業界全体において上記のようなやりがいや評価、給与などに対する満足度が低くモチベーションが保てないことも、日ごろの自主的な勉強の少なさ、スキルの低さに影響を及ぼしていることがうかがえます。

◆会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度に対する満足度

さらに、日本のIT人材は、会社の教育・研修制度や自己研鑽支援制度に対する満足度がかなり低く、「満足している」「どちらかと 言えば満足している」の合計が半数を下回るという結果が出ています。

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残念ながら日本の多くの企業が人材に対する十分な教育・研修の機会を提供できていないわけですが、本来、ITエンジニアを抱える企業というのは、知的労働者である彼らの学習を全面的に支援して然るべきではないでしょうか。

やりがいが少なく評価も給与も低く、企業は学習支援に積極的ではない……という状況で自主的な勉強に励んでスキルを上げろというのは難しい話です。

ただ、当然ながらエンジニアが「もっと評価されたい」「もっと給与がほしい」と思っていても、やりがいある仕事ができる企業への転職を志望していても、自分のスキルレベル以上の評価を受けることはできません

よりよい仕事に就いたり評価を上げたりするためには、もはや企業に頼らず、自ら積極的に学習の機会を増やすことが必要なのです。

■自主的な勉強は自分への投資

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Photo by Christina Xu
現在はどんな大企業でも、ある日突然経営状況が傾いたり、リストラされてしまったりといった可能性が充分にある社会状況となっています。

今後、個人にとって必要なのは、企業に尽くすために知識を身につけるというよりも、自らが目指すキャリアのための勉強ではないでしょうか。

目の前の仕事をこなして、評価・給与も現状のままで満足という場合は自己研鑽も必要ないかと思います。

ただ、明確にやりたいことがある場合、不満があって解消したいと感じている場合は、目の前のことをこなしているだけでは足りないことが多いはずです。

最近は、積極的に学習を支援している企業も増えてきました。しかしまだまだ直近の業務に必要な学習しか費用を負担してくれない、企業が望む分野の学習しか費用を負担してくれない、ろくに教育制度もないといった感じでなかなか追いついていない企業も多いです。

会社がそんな調子なので、学習に対するモチベーションが下がってしまう……というのは自然なことだと思います。

しかし自主的な勉強は、今の自分だけではなく、未来の自分への投資にもなります。この投資のリターンを受け取るのは、他でもない自分自身です。

やりたいことや作りたいもの、興味がある分野があるのに、「いつか仕事で必要になったら勉強すればいいか……」「興味はあるけど時間もないし……」とぼんやり考えているだけでは、全く何もしていないのと同じです。

「給与を上げたい」「転職がしたい」など、現状を打破したい場合、そのための自分自身への投資は必要不可欠なのではないでしょうか。

■変化に対応できるエンジニアで居続けること

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Photo by danisabella
技術の流行のはどんどん移り変わり、最新技術はどんどんアップデートされていきます。

エンジニアというのは、今あるスキルだけでやれることを考えるのではなく、そのサービスやソフトウエアにとって最適な技術を学んで使うこと、常に変化に適応していくことが必要な職業です。

これは多くの企業で、中途採用選考の際にも重視されています。正直言って、応募先の企業に「この人、変化に対応できなさそうだな」と思われたら、採用してもらうことは難しいでしょう。

「技術があればエンジニアに年齢は関係ない」と言っている人を時々見かけますが、それはごくごく一部の突出した技術を持っている人達だけではないかと思います。

年齢を重ねたごく一般のエンジニア(仮に30代後半とします)が、新しい業務で新しい技術を習得しなければならなくなった場合、それなりに勉強している20代のエンジニアには敵わないでしょう。若い人の新しいものに対する吸収力は本当にすごいです。

今後もエンジニアとして活躍していきたい場合は、年齢を重ねても新技術が現れたときなどに効率よく学べるよう、若いうちに学び方や学ぶ習慣を身につけておく必要があります。

自動車王ヘンリー・フォードは、 「人は学習を辞めたとき老いる」という言葉を残しています。

変化に対応ができない人は、いざ年をとったときに、年齢だけ重ねていてできることは少ない、変化にも対応できない……ということで、現状に不満があっても、転職を望んでいても、なかなかその機会は回ってこないでしょう。

■まとめ

業界が悪い、企業が悪い、だから評価も給与も低いけど自分は悪くない……と思っている人は多いですし、それが間違っているというわけではありません。企業も、業界も、もっとエンジニアが働きやすくスキルを発揮しやすい環境を作るためにやらなければならないことは山積みです。

ただ、エンジニア個人としては、文句を言うよりも自己研鑽に励んで、転職や転属を考えるなり、職場の改善に働きかけるなりした方が、現状を変えていけるはずです。

そしてどんな勉強も、企業のためではなく「あくまで自分のためにする」と思って取り組むことが、本当に実のあるスキルアップにつながっていくのではないでしょうか。

IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました(METI/経済産業省)

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