ITエンジニアという職業について「理系の学部を出ていないとなれない」と考えている方もいらっしゃると思います。情報工学との兼ね合いなどでそう考えられる方が一定数いるのも理解ができます。
しかし、実際はそんなことはありません。
今回は、「文系出身者でもITエンジニアになれる理由」と「とはいえ文系からエンジニアを目指すのが簡単ではない理由」についてお届けします。
【目次】
文系出身者でもITエンジニアになれる理由
1. 実際に文系出身のエンジニアは多くいる
文系でITエンジニアとして就職し、活躍している人はたくさんいます。
エンジニアだけでなく、CTOの中にも「大学では理系や情報系の勉強をしていたわけではなく、文系だった」という人がいるくらいです。
paizaの社内にも、文系出身のエンジニアや社会人になってからプログラミングの勉強を始めたエンジニアが何人かいます。
ITエンジニアの仕事ではバックグラウンドよりも実際のスキルや成果を重視される場面が多いため、文系出身でも十分に活躍することが可能です。
2. 理系の専門知識が必須ではない
エンジニアの仕事には理系の専門知識が必須だと考えている人もいるかもしれませんが、プログラミングやシステム設計などの基本的なスキルは理系・文系に関わらず学べます。
また、エンジニアの仕事では論理的思考や問題解決能力が重要です。専攻や職種を問わず、これまでの業務経験などを通してこうしたスキルや思考が身についている人は少なくないでしょう。
とはいえ文系からエンジニアを目指すのが簡単ではない理由
1. エンジニアになるまでには膨大な勉強が必要
勉強をして一つの言語で基本的なプログラミングができるようになっても、それだけでエンジニアとして通用するわけではありません。
たとえばWebサービスを開発する企業のエンジニアになるには、開発環境の構築、使用するプログラミング言語やWebアプリケーションフレームワーク、データベース、Web開発に必要なネットワークやセキュリティの知識・技術などが必要です。
これらの前提知識がない文系出身者はより多くの勉強が必要となるため、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
2. 転職・就職活動も簡単ではない
文系出身でエンジニアとして就職するには、他の応募者と差別化するための工夫が必要です。
たとえば、ポートフォリオを作成して、学習の過程や成果物、スキルをアピールすると良いでしょう。エンジニアの面接では技術的な質問をされることが多いため、それに対する準備も必要です。
また未経験者がいきなりハイレベルなポジションに応募しても、採用されることはまずありません。まずは「今の自分が入れる企業を広く探して応募する」ことが重要です。さまざまな求人を見たり応募したりして、どのような企業・仕事があり、どれぐらいのスキルや経験が求められているのかを広く情報収集しましょう。
3. エンジニアになってからも勉強は必要
IT業界は日々進化しており、新しい技術やツールが次々と登場しています。そのため、エンジニアになった後も常に学習を続けることが求められるのです。
エンジニアの中には、学生時代からIT技術が好きで、情報系の学部でコンピュータサイエンスを学んできた人が大勢います。彼らはエンジニアになってからも、必要な情報をすぐにキャッチアップし、個人的に新しい技術を試しています。
前提の知識量や経験量が違うので、彼らと同じレベルになるのはほとんど不可能ですが、それでも追いつく気持ちで勉強を続けなければエンジニアの仕事は続けられないでしょう。
まとめ
文系出身でもITエンジニアになることは十分に可能ですが、簡単な道ではありません。エンジニアになるまでも、なってからも継続的な学習が必要ですし、苦労する場面も少なくありません。
文系からエンジニアを目指す場合、こうした苦労を乗り越える覚悟を持ち、粘り強く努力を続ける必要があります。
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