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こんにちは、谷口です。
2016年卒業予定の学生の皆さん、就活を終えた方も、まだまだこれからだという方も、気になるのが初任給だと思います。
初任給の額だけを重視して企業を選んでいる……という方はほとんどいらっしゃらないとは思いますが、やはり求人票を見る時は必ずチェックしてしまう項目だと思います。
自分が目指す業種以外の業界や、自分が就職する場所以外の地域では、初任給の平均額に違いがあるのでしょうか?
初任給は就活生だけではなく、景気動向の参考にもなるので、業界全体における指標にもなっています。
今回は2016年新卒の方の初任給について、いろいろな面から見たランキングをご紹介していきます。
■学歴別平均初任給
平成26年の初任給を高校卒以上の学歴別にみると、すべての学歴で前年を上回っています。
全体に前年を上回っているということは、景気が上向きになってきている?ということが分かります。(実感があるかと言われると、それはまた別の話ですが……!)
■業種別平均初任給
産業によっても、平均初任給額にはばらつきがあります。
高卒~大学院卒までの平均初任給額と、対前年増減率です。
大学卒を切り出してみましょう。
大学卒では、初任給の高い産業は、学術研究,専門・技術サービス業、情報通信業、卸売業,小売業となっています。
当たり前かもしれませんが、専門性が高い業種、需要の高い業種というのは、初任給も高めのところが多くなります。
近年、情報通信業は上昇しています。平均初任給の高さでは、主要産業の中で2位となっています。
■都道府県別平均初任給ランキング
都道府県別で見ますと、上位トップ10はこのようになっています。
【都道府県別大学卒の初任給平均額】
都会が高くなるのは分かりますが、都心以外でも関東が高い傾向があるようです。
また、下位10県はこのようになっています。
一番低額だった沖縄県は、東京都より4万5900円低い平均額となっています。
全体に都市から遠い地方では初任給も格差があるようですが、もちろん都市部と地方では生活費にも差がありますので順位としては妥当なところもあります。
■高額初任給企業ランキング
会社四季報と東洋経済オンラインによる、高額初任給ランキングも出ています。
1位の日本商業開発は大阪で不動産投資などを取り扱っている企業です。初任給は驚きの50万円です。これまでの採用は中途採用のみだったそうですが、今回の新卒採用は、将来の社長候補として優秀な人材を確保するため、「超難関企業」と銘打ってこの額を設定したそうです。
2位はゲームアプリを開発しているKlabで、32万円です。「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」を共同開発したことでおなじみの企業ですね。ここ数年、ソーシャルゲーム業界ではITエンジニアの争奪戦が激しくなっており、上昇傾向にあるのはKlabに限ったことではないようです。
注意したいのは、KLAb、ユナイテッド、楽天、サイボウズ、CYBERDYNE、オールアバウトと、IT系企業が10位以内に6社のランクインし、20位以内には合計14社ランクインしていることです。前述の通り、業界全体が上昇傾向にあるようです。
以下、全体で20位以内にランクインしたIT系企業だけをさらに抜き出してみました。
ちなみに初任給について回答した企業2861社中、最低額は15万円だったそうです。
しかし、初任給が高ければ、それ以降の年収も必ずしも高くなるというわけではありません。
東洋経済オンラインが上場企業約3500社を対象に、有価証券報告書の公開データから推計した30歳の社員の年収ランキングがあります。
toyokeizai.net
こちらでは上位にIT系企業はほとんどなく、26位に推計817万円でソフトバンクが出てきます。初任給の高さが必ずしもそれ以降永続的な年収の高さを保証するものではないということが分かります。
■まとめ
当然ですが、初任給が高いからといって必ずしも年収も高くなる、というわけではありません。
あくまでも一つの目安として、また企業の動向を見る指標として参考にすると良いかと思います。
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