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自分の適性を見極めるべし!エンジニアの仕事は新しいものを作るだけではない【すべてうまくいく 第4回】

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エンジニアの皆さん、今、健康ですか?

一般的に、肉体的にも精神的にもタフな仕事のイメージがあるエンジニア。特にメンタル面の管理で苦労されている人を多く見かけます。スキルアップだけでなく、健康維持もエンジニアを続けるために不可欠なポイントです。

この連載は「すべてうまくいく:エンジニアを続けていくための心得」と題して、元エンジニアで現在はライターの加山恵美さんが、自らの経験や数多くのエンジニアへの取材経験をもとに、健康で充実した日々を送るためのヒントをお伝えしていきます。仕事に疲れたときやキャリアに迷ったときに、ちょっと一息入れるつもりで読んでみてください。(バックナンバーはこちらから)

第4回となる今回は、スタートアップを渡り歩く「開拓型」のエンジニアと、すでに開拓されたものを守る「維持型」のエンジニアについて。開拓型にあこがれる人が多いですが、維持するのも立派な才能です。自分がどちら向きであるか、考えてみましょう。

こんにちは、ライターの加山恵美です。

IT/Web分野のエンジニアは、日本において転職が多い職種です。

これまで何人にも転職のお話をおうかがいしてきました。転職を決断する時の状況や理由は本当に十人十色です。

転職を何度も経験する人もいます。その理由も背景もそれぞれではありますが、中にはスタートアップやベンチャーを渡り歩く人たちがいます。IT/Web業界をけん引するのはこうした人たちだったりします。

彼らは新しい世界を切り開くこと、新しい技術を完成させること、こういったことが好きなのでしょう。新しい技術をいち早く発見する嗅覚があり、これから伸びるかどうかの勘どころもさえています。

ただし実際、転職にはリスクも伴います。新しい技術やビジネスであればなおさらです。技術的な困難もありますし、技術が優れていても普及することなく立ち消えになることも過去には何度もありました。似たようなコンセプトを掲げていても、ほんの少しのタイミングの差やマーケティングでビジネス的な成否が分かれたりします。そこが興味深いところであり、怖いところでもあります。

先が見えないのに「これからはこれが必要だ!」と信じて突き進める人たちはすごく果敢です。変化や冒険にひるむことなく、むしろ楽しんでしまいます。狩猟民族タイプかもしれませんね。

こういう人はある程度技術が完成し、ビジネスが安定軌道に乗ると、次の未開の地へと飛び移ります。変化がないとむしろ耐えられないのかもしれません。

その一方で、一つのサービスや会社に長くかかわり、あまり転職をしない人もいます。開拓する人がいれば、開拓された世界を維持するために守る人もいるということです。狩猟民族と比較すれば農耕民族タイプと言えるかもしれません。こちらもすごく大事な存在です。

守る側も実は大変です。IT/Web業界であれば、常に何かが変化しています。同じシステムでも新しく機能を追加したり、新しい環境に移行したり、新しい顧客に対応したり。多様な変化に向き合いつつ、既存の世界を支えます。時には不測の事態が起こることもあります。

新しい世界を開拓する人。開拓された世界を維持する人。

自分自身はどちらが向いていると思いますか?楽しめるほうはどちらですか? 苦にならないほうはどちらでしょうか。どちらにも困難があり、どちらかが簡単というわけでもない。ここに優劣はありません。たとえどちらかがうまくできなくても、他方ができていれば、それでいいのです。

これは右利きと左利きみたいなものではないかと考えています。

右利きであれば右手を使う方がうまく文字を書けますね。試しに利き手ではない方の手で文字を書いてみてください。なんと、もどかしいことか。利き手に戻すと、いつも通りにすらすら書けて気持ちいいと実感できると思います。

お仕事も同じです。向いているほうに自分の身をおけば、うまくいく可能性は高くなります。一方、向いていないほうでなんとか結果を出そうとがんばり続ける人もいます。それは素晴らしいことでもあるのですが、多くの場合は思うような結果が出ず自身を苦しめてしまうでしょう。まずは冷静に、自分は開拓するほうが好きなのか、維持するほうが好きか、一度考えてみてください。(つづく)


著者プロフィール

加山恵美
フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関の子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。
Twitter:@emiekayama
site:http://emiekayama.net

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