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28歳で初めて転職を考え出したエンジニアが失敗しやすい4つの要因

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Photo by Plusea
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

30歳という節目を目前にして、28歳ぐらいで転職を意識し始める人って本当に多いです。

ただ、初めての転職でよく考えずに飛び出してしまうと、転職活動がなかなかスムーズに進まず、つまずいてしまいがちです。もっとひどいと、転職先での仕事が始まってから「思ってたのと違う…」「前職のほうがよかった…」なんて後悔することも珍しくありません。

28歳ぐらいで「ずっとこの会社でいいのかな?」「そろそろ転職したほうがいいのかな?」「転職した同世代の友人がうらやましい…」と感じている人は多いと思いますが、もう一歩進んで転職を成功させるためには何を考えたらよいのでしょうか?

今回は、そんな28歳ぐらいで初めて転職を意識し出したITエンジニアがつまずきやすいことと必要な対策についてお話しします。

■28歳で初めて転職を考え出した人がつまずきやすい要因

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◆自分の市場価値を客観的に把握していない(社内評価イコール社外評価ではない)

転職経験がない人は、当然ですが社内での評価しか受けたことがないですよね。

30手前ぐらいの年齢になって、部下や後輩ができて新人でもなくなってくると「まぁ辞めてもどこかは拾ってくれるでしょ」という気持ちも湧いてくるかもしれません。が、仕事でかかわるのは自社の人間だけ、プライベートも勉強会や同業他社の友人と交流することはない…みたいな状態だと、「果たして自分の経験やスキルは社外でも通用するものなのか?」なんて意識したことない人が大半だと思います。

◆キャリアの棚卸しができておらず自分の経験やスキルをうまく伝えられない

転職経験がない人は、自己アピールなど面接で聞かれがちな項目について、就活生のとき以来考えたこともないですよね。

面接は、応募者と企業がお互いを見極める場です。どちらかが一方的に相手を評価するという場ではありませんが、当然ながら落ちたらその先へは進めないわけですから、自分にはどんなスキルや経験があり、どんなことが得意で何ができるのか…といったことを的確に伝える必要があります

しかし初めて転職をする人は、スキルの棚卸しができていなかったり、社外で求められるスキルや経験を知らないために、自分のスキルや経験を的確に伝えられなかったり、アピールポイントがズレていたりするケースが非常によくあります。(開発職に応募しているのに「〇年間PMとしてマネジメントをやっていました!」でアピール終了みたいな…)

そのまま転職活動を始めても、「これまで何をやってきたのか、何ができる人なのかがよくわからなかった」「うちの仕事で成果を上げてくれるイメージができない」といった理由で落とされてしまいます。

◆エンジニア不足だからいつでも転職できると思っている

「エンジニア不足が叫ばれているからどこかには入れるでしょ」と思っている人もいるでしょう。たしかに28歳ぐらいの年齢なら、年収を下げて選ばなければ、受け入れ先はあるかと思います。ただ、それは給与レンジが新人レベルでよいのであれば……という前提になります。

年収を上げたいもしくはキープしたいのであれば、当然ですが中途経験者(=即戦力)としてすぐに成果を上げることが求められます。

これを知らずに何となく20代をすごして、年齢を重ねてから「今のままでいいのかなぁ」と不安になってようやく転向を目指しても、企業側からしたら「それなりの開発経験やスキルがあってそれを発揮してくれる人がほしいんですけど、そういうのありますか?」となってしまいます。

■転職を成功させるために必要なこと

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◆キャリアを棚卸しして自分を知る

スキルや経験を棚卸しして客観的に把握しておくと、すぐに転職する・しないにかかわらず、自分のキャリアを見直すのに役立ちます。

今までどんな環境で、何のシステムの、どの工程を、どんなチームで、どれくらい作ってきたか、何が大変だったか……今までの業務経験全てを思い出して書き出してみましょう。

これができていれば、採用選考でも自分と企業の接点になりそうなところを的確にアピールすることができます。

たとえば「Ruby経験者募集」の求人なら、Rubyで開発したり勉強したりした経験を重点的に伝えて、ほかの言語での経験はさらっと触れる程度でよいかもしれません。別の企業で「チームリーダーの経験がある人が欲しい」という求人に応募するなら、リーダー業務の経験を深掘りしてアピールした方がいいですよね。

逆に棚卸しや接点の深掘りができていない人の中には、「Ruby経験者募集」の企業なのに、長くやっていたからといってJavaの経験ばかりアピールしたり、ゲーム開発者を募集している企業で「金融系のプロジェクトマネジメントができます!」と言ってしまったりするような人もいます。極端な例でしたが、ズレたアピールをし続けても面接は通過できません。

◆転職理由を明確にしておく

中途転職の面接で、転職理由は必ず聞かれます。はっきり言って志望動機より聞かれます。

それなのに転職理由を明確にしないまま転職活動を始める人は少なくありません。

もっと言うと「私の転職理由は、前職がこ~んなにブラック企業だったからです!」という話しかできず(それは「転職理由」ではなく「退職理由です」)、肝心な「今回の転職で叶えたいこととその理由」をきちんと考えられていない人が非常に多いです。

転職活動で必要な転職理由とは、「今回の転職でどんな仕事ができる会社に入りたいと思っているのか、どうしてそう思うようになったのか……」であって、「前職のこんなところがダメで……」といった退職要因ではありません。

前述のキャリアの棚卸しをしていると、現職に対する不満も浮かび上がってくると思いますが、そこからさらに踏み込んで「では次はどんな仕事ならその不満が解消されるのか?」「転職して何を叶えたいのか?」まで考えておきましょう。

転職理由の考え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
paiza.hatenablog.com

◆興味ある分野の勉強

「○○(開発環境など)に興味はありますか?」という質問に「あります!」と答えておきながら、「じゃあどんな勉強してるの?」と突っ込まれると、「いえ、勉強は特にまだ何も……」「これからやろうと思ってます」と答える人は非常に多いです。

「興味はあるけど何もしていない」のは「まったく興味がない」のと同じです、結局何もしていないので…。興味がある人は自分から手を動かしてやっています。

最低限、転職して進みたい分野でよく使われている技術などは、調べて触っておいたほうがよいでしょう。

たとえば、「Webサービスを自社開発している企業に行きたい」と思ったらRailsチュートリアルを進めておくとか、自分で簡単なサービスを作ってみるとか、「ゲーム開発がしたい」と思ったらUnityを使ったゲームの作り方を勉強してみるとか……これは一例ですが、「実際に自分でやってみて、こんなことがわかりました」と言える人と、「何もやってません」と言う人では、評価は全然異なります。

■まとめ

30手前で転職しようと思ったら、新卒・第二新卒のような新人と同じ扱いではなくなりますから、上記のような取り組みはある程度必要になってくるかと思います。

また、転職する・しないにかかわらず、目の前の仕事に対して「これは外から見たらどんな仕事なのか?」「この仕事で人にアピールできるのはどんな点か?」という目線を持つことは、自分のエンジニアとしての価値を客観的に把握し、高めていくのに役立つはずです。

自分の市場価値やキャリアプランなどについてを考えていなかった人は、そのあたりからまず意識してみるとよいかと思います。




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