Photo by NSWBusinessBrokers.com
こんにちは。谷口です。
ITエンジニアのみなさんは、自分のキャリアについて考えたことはありますか?
paizaを作っていると、いろいろなITエンジニアの方と話す機会が多くありますが、「現職辞めたい」「転職したい」と言いつつ、現状自分の望むキャリアや必要なスキルセットについて考えていない人も多いです。
そこでおすすめなのが「キャリアの棚卸し」です。
キャリアの棚卸しは、現状のキャリアを把握するために必要な作業です。転職したい方にはもちろん、「すぐに転職するつもりはないし…」という方にとっても役立ちます。棚卸しなくして、今後のキャリア計画は立てられません。
今回はITエンジニアの皆さん向けに、キャリアの棚卸しについてお話しします。
なぜキャリアの棚卸しをするのか?
棚卸しとは、お店で商品の在庫を調べ、数量や状態を明らかにすることです。自分のキャリアを見直し、今後について考えるためにも、このような作業が必要となります。
キャリアの棚卸しでは、
- 自分がやってきたこと
- 自分ができること
- 自分がこれからやりたいこと
(+やりたいことを実現するために必要なこと)
を明らかにします。
すぐに転職をしない人でも、現職でどんな仕事を通してどんなキャリアを積んでいくのか、どうやってよりやりたい仕事に近づいていくか…といったことを考えるのに役立ちます。
もちろん転職を目指すのであれば、キャリアの棚卸しは必須の作業と言っても過言ではありません。
転職活動の面接は、応募者側と採用側が、一緒に働いたらお互いのプラスになるかどうかを見極める場ですから、応募者は短い時間で的確に自分のことを伝える必要があります。そのため、自分が入社したらどんな貢献ができるのか、「自分にはどのようなスキルや経験があり、どんなことが得意で何ができるのか…」といった話を用意しておかなければなりません。
また、自分がこれからやりたいこと(進みたい方向性)も明らかにしておかないと、どんな企業に応募すべきかがわからないですし、下手すると転職した後で「なんか違ったかも…」となってしまいます。
というわけで、自分の市場価値やアピールポイントを知るために、また企業選びの基準を明らかにするためにも、キャリアの棚卸しが必要なのです。
スキルの棚卸しをするには
まずは
- 自分がやってきたこと
- 自分ができること
を明らかにしましょう。
ITエンジニアであれば、経験のある開発環境、システムやサービスの概要、担当していた工程、チーム構成、開発期間、大変だったことや身につけたスキルなど、今までの業務経験をなるべく思い出して書き出してみましょう。
キャリアについて考えるときに、過去を振り返るのはとても大事な行為です。特に経験が浅い人の場合、「自分は何も身につけられていない」と思い込みがちですが、実際に書き出して振り返ってみると、たとえ一年や半年でも仕事を通してさまざまな経験をして、いろいろなスキルを身につけていると発見できるはずです。
また、手前味噌ですがpaizaのスキルチェック問題で、自分のプログラミングスキルを測ってみるというのも、スキルの可視化に役立つかと思います。
その上で、
- 自分がこれからやりたいこと
と、それを実現するために必要なこと(こんな開発がしたいけど、そのためにはこういう経験や知識が足りていない…とか)を考えていきましょう。
「こんな仕事がしたいから、まずはこの分野の勉強をしていこう」といった指針が見つかるかもしれません。「転職しないほうがいいかも」と感じる場合も、「自分は現職でどうありたいのか?」を考えるのに役立ちます。
キャリアの棚卸しに使えるサイト
キャリアの棚卸しは誰に見せるわけでもありませんから、自分のやりやすい方法が一番です(紙に殴り書きで書き出すとかでも)。ダウンロードして書き込んでいくだけでキャリアの棚卸しができるワークシートなども公開されているので、そういったものを利用するのもよいでしょう。
以下、参考になるサイトを貼っておきます。
キャリアアップの棚卸しワークシート……自分を知る方法 [女性の転職] All About
大阪市・女性のチャレンジ応援サイト
キャリアの棚卸し|キャリアプランニング| 転職エージェントのJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
転職を成功させる キャリアの棚卸し・自己分析とは|必勝!完全転職ガイド|人材バンクネット
http://www.self-lifedesign.com/seminar/career-plan04.html
また、paiza転職の「失敗しないための転職リファレンス」でも、キャリアの棚卸しだけでなく、その前後にやっておくとよいことなどについても解説しています。
職務経歴書のサンプルも無料でダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
まとめ
というわけで、キャリアの棚卸しについてお話してきました。
今や終身雇用をする企業は減少の一途であり、企業が個人のキャリアをいい感じに考えてくれる時代ではなくなりました。自分のキャリアは自分で考えていく必要があります。
そのため、キャリアの棚卸しは転職する・しないにかかわらず、役に立つ作業です。目的地や目指す方向を見つけないと、自分の希望と近しい仕事にはなかなか巡り会えないかと思います。
自分の職業人生について考え、自分と向き合う作業に少し時間を割けば、今後のキャリアの方向性が見えてきたり、来年の目標も立てやすくなったりするかと思います。
2018年も終わりに差し掛かってきました。年末年始のお休みなどのまとまった時間で、今年の総まとめも兼ねて、ぜひ一度キャリアの棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
詳しくはこちら
そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
詳しくはこちら