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40代でも転職できる!求められるベテランエンジニアの生存戦略とは

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f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

最近は、若手だけでなく40代以降の方から「今後のキャリアについて不安がある」「転職したい気持ちはあるけどこの年齢では…」といったご相談を受けることが増えています。

40代以降のベテランエンジニアになってくると、開発経験が増える分、組織内でのポジションや求められる役割が変わったり、働き方について考えたり、体力の衰えを感じたり、若手を脅威に感じたり、現職の業務内容やキャリアに不満を感じたり…といった悩みも増えてきます。

先日paizaでは、40歳以上のITエンジニアの転職動向について調査を実施しました。今回はその結果をもとに、40代以上のエンジニアの転職市場や、エンジニアを続けていくために必要な要素などについて考えてみます。

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転職市場で増加する40代以上の割合

まず2013年から2021年にかけて、paiza転職を使った求人応募者のうち40代以上の方が占める割合と、さらに採用が決まった方のうち40代以上の方が占める割合が

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8年前と比べて、40歳以上の応募者の割合は2倍程度、採用が決まった人はゼロから16.4%に増加しています。

エンジニアの転職市場においては、35歳定年どころか40代以降のエンジニアの需要もここ数年では非常に高まっていると言えます。

では、40代以上のエンジニアはどのようなスキルや経験が企業に求められ、評価されているのでしょうか。

2019年から2021年にかけて「paiza転職」を使って採用が決まった方が、転職前にどのような経験を積んでいたのかを分類しました。

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年齢を問わず、Web開発などのモダンな技術やスキルを持った方は採用されやすい傾向にありますが、40代以上においては、A.I.、機械学習、画像解析などを使った「研究開発」(21.4%)、またプロジェクトマネジメント(57.1%)、マネジメント(51.8%)の経験を持つ方の割合が特に高くなっています。

40歳以上のエンジニアが求められる背景とは

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以前はエンジニアでも35歳くらいになるとマネジメント職への転向を求められることから、35歳定年説などと言われていました。しかし最近はIT人材の不足が叫ばれ続け、高いスキルのエンジニアが求められていること、またIT企業以外でもDX化や内製化の推進により、豊富な開発経験のあるベテランエンジニアの重要が高まりつつあります。

40代で転職を決めているエンジニアの方や、ベテランエンジニアを求める企業求人を見ていると、マネジメント職ではなく、あくまでもプレイングマネージャー、もしくは引き続き手を動かしてくれるエンジニアとしての需要が高まっていることがわかります。

実際にpaiza転職では、開発経験はもちろん採用やチームビルディング、チームマネジメントやプロジェクトマネジメントの経験がある人は需要が高く、1,000万を超える年収額でオファーを受ける方もいます。

では、40代になっても需要が高く、転職先も選べるようなエンジニアで居続けるにはどうすればよいのでしょうか。

40代以上でも需要が高いエンジニアとは

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経験が武器になる仕事で価値を発揮できる

エンジニアに限らず、今後のキャリアを考える上で、自分の強みやスキルについて把握しておくのは非常に重要です。

やはり若い人のほうが体力はあるし、流行の技術についても詳しかったりするわけですが、かわりにベテランになってくると、積み重ねてきた経験や知見が武器になります。

前述の通り、40代で転職を決めているエンジニアの方は、開発スキルははもちろん採用やチームビルディング、チームマネジメントやプロジェクトマネジメントなどの経験を持っている人が多くいらっしゃいます。

例えば、現職ではマネジメント寄りのキャリアパスしかないという場合も、一度マネジメントも経験してみるとマネジメントスキルが身について、さらに需要の高いエンジニアになれるかもしれません。いや、マネジメントはしたくなくてあくまで技術寄りの環境に行きたいという場合は、これまでの開発経験を活かして難易度の高い技術選定や複雑な設計が必要なシステム作りができる人を求めている企業を探すという手もあるでしょう。

自分を客観視した上で、己の経験や強みがどこで必要とされているのか、なにで自分の価値を発揮していくかを考えていきましょう。

効率よくどんどん学べる

人間は例外なく衰えますので、新しいことを吸収したり集中してガッと学んだりする力は若い人のほうが上でしょう。加齢とともに、今まで酷使してきた目だの肩だの腰だのに支障も出てくるでしょう。私生活においても、例えば若いときに比べて家族が増えていれば、勉強に避ける時間も減ってくるでしょう。

ただ、ベテランにはこれまでの知識と学習経験があるぶん、習得の効率は上がっているはずです。例えば、新しいプログラミング言語に触れるときは、初心者みたいに1から10まで学ぶようなことはせず、ほかの言語と違うところなどをポイントに絞って学んだり、フレームワークを使ってものを作ったりながら全体像をつかんでいったりしますよね。そうやって、時間を見つけて少しずつ挑戦したり知見を増やしたりしていきましょう。

エンジニアリングを続けていくのであれば、知識のアップデートが不要になることはありません。

また、ベテランになってくると新たなチャレンジをする機会も減るため、自分で意識して挑戦の機会を作っていかないと、その感覚や吸収力も衰えていってしまいます。エンジニアリングを続けるためにも、ふだんから自分の領域が広がるちょっとした挑戦が重要なのだと思います。

年下から学んだりマネジメントされたりすることに抵抗しない

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エンジニアの仕事を続けていると、若い世代にかなわない場面も出てくるでしょう。また、エンジニアリングだけを貫いていけば、若い人にマネジメントされる機会も増えてくるはずです。

年次だけ重ねてきた人の中には、自分の好みではない技術や若い人のマネジメントに難癖をつけたり、自分が使える技術や経験の範囲でできることを優先したがる人もいます。が、そんな人が組織によい影響を与えられるはずがないですよね。

新しい技術や優秀な若手はどんどん出てきます。ベテランだからこそ、そんなときに気軽に質問できる人になれるかどうかが重要になります。

もちろん、若手の人は「こんなときどうすればいいのか、知見のある人に聞きたい」と思う場面も多いでしょう。そんなときに気軽に相談できて情報や知見を共有してくれる相手になれると、よい相互作用が生まれるはずです。

転職希望者の方に話を聞いていても、年齢を重ねても知識欲が強く好奇心旺盛なエンジニアは、余計なことを考えず、若い世代の人にも積極的に質問や相談しあえているケースが多いようです。

まとめ

40代以降もエンジニアを続けていく人にとっては、転職する・しないにかかわらず、常に自分ができること(開発経験+αのスキルの掛け合わせ、もしくはスペシャリストとしての技術)を考えること、そしてまだまだ学びが必要な部分を把握することが重要なのだと思います。

また最近は、エンジニア経験を積んだあとのキャリアも多様化しています。従来のマネジメント方向に進む人、CTOなどになって経営にも携わる人や、人事ニアとしてエンジニア採用担当になる人などもいます。そこからまた「やっぱエンジニアがいい」とエンジニアに戻る方もいるくらいです。

キャリアは人それぞれですが、「自分の強みを把握して、それを価値として発揮する」のはどんな職種でも必要なはずです。

年齢を重ねると、つい「自分はまあここまでだろう」という考え方をしてしまいがつですが、ぜひここで自分の経歴や得意なことを振り返って「自分の価値が最大限に発揮できる仕事はどこにあるのだろうか?」という観点で、これからのキャリアを考えてみてください。


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