Photo by RedCraig
こんにちは。谷口です。
ある程度の年次を重ねたエンジニアの方からよくご相談を受けるのが「このまま開発を続けるか、マネジャ―になるか」「マネジメントをすることになったけどどうしたらよいかわからない」といったお悩みです。
一言でマネジメントと言っても、いろいろな種類やポジションがあります。
今回は、マネジメントの種類、マネジメントをする際に役立つ記事や書籍をご紹介します
エンジニアに求められるマネジメント業務って?
チームマネジメント
当たり前ですが、開発業務はほとんどの場合エンジニア一人ではなく、複数人でチームを組んでおこないます。チームマネジメントとは、そのチームに所属するメンバー個々の働きやチーム全体の生産性を高めるためにマネジメントをすることです。
エンジニアの仕事を続けて年次や経験を重ねていくと、後輩や部下が増えてきますよね。チームリーダーとして、彼らをまとめあげ、一緒に成果を上げることが求められたりもするでしょう。このときに必要なのがチームマネジメントです。
チームマネジメントで重要なのは、メンバーとの情報共有やコミュニケーションを欠かさず、適切な目標や期限を設定し、目標達成や効率化を目指して成果をあげることです。
チームマネジメントについては、以下の記事でも触れています。
paiza.hatenablog.com
プロジェクトマネジメント
マネジメントと言われると、プロジェクトマネジメントを思い浮かべる人も多いかと思います。プロジェクトマネジメントとは、期限までに納品物を作り上げるためにスケジュールを立てたり、メンバーのタスクと進捗の管理、プロジェクトをコントロールするマネジメントです。
場合によっては、要件定義や契約時の予算管理、プロジェクトに必要な人材の確保から入ったりする場合もあります。プロジェクトが開始してからは、顧客との要件のすりあわせやWBSの作成、メンバー個々のタスク管理や進捗確認などが主な業務となります。
paizaラーニングでは、「情報処理入門マネジメント編」でプロジェクトマネジメントについて学べる入門講座を公開しています。
また、プロジェクトマネジメント初心者に役立つ記事も公開しています。
プロダクトマネジメント
ここ数年、特にプロダクトの重要性が高いIT系スタートアップ企業を中心にプロダクトマネジャーのポジションを設ける企業が増えています。PM(プロジェクトマネジャー)と区別するためにPDMと呼ばれることもあります。
プロダクトマネジメントで必要なのは、文字通りの「製品の管理」だけではありません。
プロダクトマネジャーは、ビジネス的な戦略を立てて意思決定をしたり、ユーザーのニーズを調査・把握して満足度をどうやって向上させるかを考えたりする立場です。もちろん、プロダクトの開発を開発を実現するための技術についても精通していなければなりません。
顧客とプロダクトにかかわるすべての責任を持つため、ミニCEOと呼ばれることもあります。
マネジメント経験もエンジニアの付加価値になる
開発が好きなエンジニアの方がチームリーダーやPMをやってくれと言われたとき、「マネジメントしたくない」「できればエンジニアのままがよい」と思うこともあるでしょう。
ただ、年次を重ねてもマネジメントを避け続けて、あくまでエンジニアリングだけを続けていくのは、それはそれで大変なキャリアです。
というのも、年次を重ねてくるとそのぶん「自分の強みが何か、どこで自分の価値を発揮できるか」が非常に重要になってくるからです。
エンジニア求人を募集している企業の目線で考えてみましょう。企業は、年次を重ねてきたエンジニアに対して「開発だけしていたいのはわかったけど、今までの経験と身につけてきたスキルを使って、それなりの価値を発揮してくれるんですよね」と厳しい目を向けています。
極端な話、開発で20代の新人エンジニアと同じレベルかそれ以下の価値しか発揮できないのであれば、採用するには至らないでしょう。それなら20代の新人を採用したほうが、コストも安いですし将来性があると判断されます。
「マネジメントをするのはとにかく嫌だ」と言っている人の中には、食わず嫌いでマネジメント業務を避けている人もいるかと思います。
ただ、「とはいえ、エンジニアリングだけでやっていくには限界があるかもしれないな…」「自分に付加価値をつけたり市場価値を上げたいな」と考えている人は、マネジメント業務に挑戦してみるのもよいでしょう。実際、開発経験とマネジメント経験の両方があるエンジニアは多くの企業で重宝されますし、何より経験が増えると自分の発揮できる価値が増えます。
やはり年次を重ねると、技術だけでなく管理者経験を求められる場面が多くあります。「エンジニアの話がわかって、マネジメントもできる」あるいはプレイングマネジャー的な「どちらもできて、広い場面で価値を発揮できる」人はまだまだ少ないため、企業からの需要は非常に高まっています。
まとめ
最近は、エンジニア経験を積んだあとのキャリアも多様化しています。従来のマネジメント方向に進む人はもちろん、CTOなどになって経営にも携わる人や、人事ニアとしてエンジニア採用担当になる人などもいますし、そこからまた「やっぱエンジニアがいい」とエンジニアに戻る方もいます。
エンジニアとしての選択肢を増やすために、「自分の強みを増やし、それを価値として発揮する」ために、マネジメントに挑戦してみるのも一つの手だと思います。
paiza転職では多くの求人掲載企業が、オンラインで自宅から受けられて、企業側からも事業内容や業務に関する説明が聞けるカジュアル面談を実施しています。
またpaizaの転職成功ガイドでは、採用選考におけるさまざまな落選理由や悪い例、改善のためのアドバイスなどを公開しています。実際にpaizaから応募をされた多くの方から「参考になった」という声をいただいています。面接に苦手意識のある方は、ぜひごらんください。
paizaの転職成功ガイドについて詳しくはこちら
paiza転職は、転職時のミスマッチをなくし、エンジニアがより技術面にフォーカスしたやりがいある仕事を探せる転職サービスです。プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば、書類選考なしで複数の会社へ応募ができます。
詳しくはこちら
まずはスキルチェックだけ、という使い方もできます。すぐには転職を考えていない方でも、自分のプログラミングスキルを客観的に知ることができますので、興味がある方はぜひ一度ご覧ください。
詳しくはこちら