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プログラミングに魅了される子どもたちとIT教育の必要性

私はpaiza転職で、エンジニアを目指す方の転職活動やエンジニアを採用したい企業の採用活動をお手伝いしつつ、Webメディア「Tech Team Journal」(TTJ)の運用にも携わっています。

今回は、TTJで見つけたプログラミング教育の参考になる記事をご紹介します。

永見薫さんのこちらの記事です。
ttj.paiza.jp
ttj.paiza.jp

どちらも一般社団法人ジュニアプログラミング推進機構が主催する、「全国小学生プログラミング大会 ゼロワングランドスラム」に関する記事です。

「全国小学生プログラミング大会 ゼロワングランドスラム」は、全国よりエントリーされた約1000名の小学生プログラマたちが、プログラミングの知識やスキルを駆使して頂点を競う大規模な大会です。

今回は、こちらの記事と関連して子どもたちのプログラミング教育について考えてみたいと思います。

プログラミング教育の必修化について

大人顔負けの意欲と技術力で、ゼロワングランドスラムに参加されているみなさんのようすや大会の盛り上がりは、前述の記事から見てとれます。

今回インタビューを受けてくれたメンバーに将来やってみたいこと、なりたいことについて聞いてみると、やはり「プログラマ」と口々に答えてくれました。ゼロワングランドスラムとしても、選手たちの将来の夢につながるようなプログラムを検討中。

プログラミングに取り組む小学生と、協賛企業をはじめとしたプログラミングの学びを応援する企業とのコラボレーションを実現できるようなプロジェクトも始動しているそうです。

独学を応援する取り組みや企業とのコラボレーションも進む中で、日本では近年より中学校でプログラミングの学習が必修となっています。

もはやIT技術は、ほぼすべての産業の根幹を担っているといっても過言ではありません。IT技術が国としての競争力にも大きく影響を及ぼすため、IT先進国では5~7歳といった幼少期からのプログラミング教育を実施する流れができています。

一方日本では、いまだプログラミング教育の必修化には賛否両論があり、

  • ITエンジニア以外には不要ではないか
  • やりたい人が独学で学べばよい
  • プログラミングのような新しい技術をすべて教えていてはキリがない

といった反対意見もよく見かけます。

教養としてのITスキル

たしかにプログラミングに興味がある人は、そういった技術を学べる専門学校や大学に進んでから学べばよいという意見もあるでしょう。

ただ大学以前で多少なりともプログラミングに触れる機会があれば、自分の適性を見極めることもできるはずです。

また、もちろん技術的に最先端のことばかりを教えていても、数年で陳腐化してしまう可能性は大いにあります。専門分野の学習をしても、生徒の将来的な仕事とは結びつかないことも多いでしょう。

しかしもはやプログラミングやIT技術は、専門技術であると同時に「一般教養」にもなりつつあるのではないでしょうか。

プログラミングやIT技術は、現代社会においてほぼすべての産業に関わり、インフラとして機能している面も大いにあります。こうした生活の根幹を担う技術をまったく知らないままでよいのでしょうか。

たとえば生活インフラの水道については、川などから取水し浄水場で処理していること、上下水道があることなど、大きな仕組みについてはほとんどの人が理解しているかと思います。電気やガスの仕組みについても同じことがいえるでしょう。

しかしそれと比べると、現代人の生活を支えるインターネットの仕組みや、そこで使われている技術を理解できている人はかなり少ないのではないでしょうか。

ビジネスを生み出す際にも必要なITスキル

前述の教養とは、単なる知的な会話をするためのネタではありません。新しいものを生み出すために必要な、さまざまな領域を横断した知識や経験がこれからの教養なのだと思います。

日本からなかなかGAFAのような企業が登場しないことが、しばしば嘆かれたり話題になったりしています。

これは経営者層にあたる人たちがITの可能性に気付けなかったり、技術の知識や理解が少ないせいで、新しい発想が生まれなかったりすることも原因となっているのではないでしょうか。

日本では、学生のときに文系・理系に分けられ、そのまま将来の仕事でもビジネス側と技術側に分かれてしまいやすい傾向があります。そのため技術側にいった人間はビジネス感覚が育ちにくく、ビジネス側の人間には技術がわからないというケースが一般的です。

新しいビジネスを生み出そうとするスタートアップの中には、こうした分断を乗り越えて、ビジネスも技術も理解している人たちもいます。しかし、まだまだ日本ではこうした専門分野をまたいだフルスタック型の人材は少数です。どちらかといえばビジネスや調整は得意だけど技術の知識はないゼネラリストが多いため、革新的なサービスなどが生まれにくい傾向にあるのだと思います。

まとめ

現在のIT教育は、公的な学校教育と学校以外の教育現場にわかれています。ただ現在プログラミング教育の場として主流になっているのは、民間事業者やボランティア、NPO法人など、学校以外の組織です。

先進国の中では、日本のIT教育はかなり遅れているといえるでしょう。今の子どもたちが大人になってからの可能性も狭めないためにも、ITに関する教育課程を手厚くすべきだと思います。


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(文:谷口智香)




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