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35歳を超えてもエンジニアを続けていくために必要な5つのこと

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Photo by Boris Baldinger
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

ITエンジニアの「35歳定年説」は、今や過去のものとして崩れつつあります。IT人材の不足が極めて課題視されている昨今、現実には35歳を超えてエンジニアとして活躍している人や、転職に成功している人もたくさんいます。

ただ、年齢を重ねると、若い頃とは同じようにいかない場面が増えてくるのもまた現実です。

ある程度年齢を重ねた方の多くは、「今後もITエンジニアとしてやっていきたい」と思う一方で、若い頃みたいにバリバリ働けなくなってきたとか、新しい技術に興味が持てなくなってきたとか、仕事に刺激がなくなってきたとか、若いやつらの方が自分より優秀で焦るとか……すごく若いわけではなくなった今の自分と、これからもっと若くなくなっていく将来の自分に対して、何かしらのもやもやを感じた経験があるのではないでしょうか。

というのも、paizaにもそういったご相談がすごく多いんですよね。「定年」は言い過ぎにしても、35歳ごろは、その後のキャリアを考える上で重要な分岐点といえます。

そんななか、35歳以降も現役エンジニアとしてばりばり活躍している人たちもいます。その方々は他の人と何が違うのでしょうか。

実際に彼らを見ていくと、いくつか共通点が見えてきましたので、今回はそれをまとめてみました。中堅~ベテランの年齢に差し掛かかりつつ、今後も技術職を続けたい気持ちはあるけど、もやもやしている方の参考になればと思います。

■年齢を重ねても技術者としてやっていくためのポイント

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Photo by Kevin Zollman

◆自分の立ち位置や強み・弱みを把握し、今後のキャリアを考える

35歳以降もITエンジニアとしてやっていくのであれば、現状の自分のスキルレベルや強み・弱みなどを把握しておく必要があります。

35歳ぐらいまでまともにエンジニアとしてやってきたのであれば、相応の開発経験や得意分野があるはずです。定期的にキャリアを棚卸しして、それらを把握した上で

  • 自分は何ができる(得意)か
  • このさきどんな仕事がしたいか・何になりたいか
  • ↑を目指すためには何が必要か

といったことを具体的に考えておいた方がよいでしょう。

「特にやりたいことなどないからキャリアとかどうでもいい」「今の会社にいられればそれでいい」といった場合は別にキャリアパスとか考えておく必要はないかもしれませんが、今後もそれなりに第一線の技術者としてい続けたい場合には不可欠です。

◆自分の衰えを認める

自分の強み・弱みを知るとともに、「昔はできていたけど、だんだんできなくなってきたこと」を把握し、きちんと認めることもとても大切です。

逆に言うと、年齢を重ねたエンジニアで、仕事や転職活動があまりうまくいっていない人たちの多くは、自分の衰えを認めていない・むしろ年をとったという自覚がない・周りが衰えても自分だけは例外だと思っている傾向にあるように感じます。つまり、自分を客観視できていないのです。

残念ですが、人は例外なく衰えます。

もちろん経験や知識など、年齢を重ねてきたからこそ長けている分野もあるかと思いますので、必要以上に卑下する必要はありません。

しかし、往々にして体力や集中力、吸収力や新しい技術へのアンテナetc…は、若い人には敵いません。少なくとも、自分が若かった頃よりも伸びていることはほとんどありません。それを冷静に受け止めましょう。

強み・弱みも含めて、自分を客観視できていないと、自分がどこで必要とされているのか、どこで勝負していくべきかといった、今後の立ち位置を正しく判断することができません。キャリアパスや、どんな勉強をすべきかといったことも現実的に計画できなくなってしまいます。

◆勉強する手を止めない

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Photo by ThoroughlyReviewed
これまで蓄積してきた知識や経験はすばらしい財産ですし、強みにもなります。また、それをもとにわかること・できることだけでこなせる仕事もたくさんあるかと思いますので、それだけで逃げ切るのも悪くないでしょう。多くの人は、年齢を重ねるほど新しいことを始めたり勉強したりするのが面倒になってきます。

ただ、年齢を重ねても活躍している人ほど、過去の栄光にはすがりついていません。

新しいことに興味を持たない人の中には、自分の使えない技術に難癖をつけたり、自分が使える技術や経験の範囲でできることを優先したがったりする人もいますが、新しい技術も優秀な若い人たちもどんどん台頭してくるなか、「今わかること・できること」だけで、今後も第一線の技術者としてい続けるというのは難しいかと思います。

◆ときには若い人から学ぶ

繰り返しになりますが、これまで蓄積してきた知識や経験はすばらしい財産です。

しかしその一方で、新しい技術や分野における経験や知識、またそれらに対する吸収力というのは、若いエンジニアたちに敵わない…といった場合も今後は増えてくるでしょう。

そんなとき、若いエンジニアに質問や相談をできるかがとても重要になってきます。

簡単に思えますが、実際には余計なプライドが邪魔をして、若者に教えを乞うということができていない人はたくさんいるのです。

そして、年齢を重ねても技術に貪欲で好奇心旺盛な人ほど、変なプライドを持たず「自分が知らない知識を若者が持っているのだから、質問して教えてもらうのはおかしいことではない」と考えている人が多いです。

◆体調管理がとてもしっかりしている

きちんと身体を鍛えて節制し続けている人を除いて、35歳を過ぎるともう20代前半のような体力はありません。残業も無尽蔵にできなくなってきたかと思います。

若い頃は徹夜も平気だったのに、今は一晩徹夜しようものなら一週間以上不調をひきずる…という人も多いでしょう。また健康診断の結果が芳しくないという人もいるでしょう。

しかし、年齢を重ねてもエンジニアを続けている人は、若い人の中にありながら彼らに負けない量の仕事をこなしています。彼らを見ていると、根本的な体の衰えを補うため、ケアをしっかりとしている人が多いように思います。

無理をするとてきめんに体に響くだけでなく、集中力も落ちます。それによって仕事の品質も落ちてしまうのであれば、結局無理をした意味はなくなってしまいます。また、多くの場合はチームで開発をしているので、頻繁に業務で穴を空けてしまうようではエンジニアは務まりません。さらに、一人で調子を崩すだけでなく、風邪やインフルエンザなどにかかって周りにうつしてしまうと、他の人の仕事にまで影響が出てしまいます。周りのためにも若い時以上に体調管理に気を配る必要があります。

スキルとともに、心身の健康を保つことも、長くエンジニアを続ける上でとても重要です。

■まとめ

35歳ぐらいになってくると、管理者側にまわるとか、エンジニア以外の仕事に転職するとか、技術者以外の道を選ぶ方も多いでしょう。それはそれでよい選択だと思いますし、その場合は当てはまらないこともあるかと思います。

ただ、今後も技術者として活躍していきたい人の場合は、上記の項目を見直してみるとよいでしょう。

書いてみて思いましたが、年齢を重ねた人にとって「自分で考え、疑問を持つことをやめない」のがとても重要です。

何も考えず、最低限目の前の仕事をこなすだけでも日々は過ぎていきます。ただ最低限をこなすだけで、経験年数を重ねた技術者として相応の成果が出せていない状態が続くと、技術者として長く生き残り、よりよい環境への転職を叶えるのも難しくなってしまいます。

また、この記事を読んで「自分には関係ない」と思った若いエンジニアの人も、いずれは30代、40代と年を重ねていきます。そのときになって慌てないためには、技術者を続けていくにしろ、他の道を見据えていくにしろ、早いうちから「自分が今後どうなりたいか」といったキャリアプランを考えておく必要があるでしょう。




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