paiza times

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域における「今必要な情報」を届けるWebメディア

logo

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域の「今必要な情報」を届けるWebメディア

ITエンジニアが陥る「キャリア迷子」を解決に導く6つの対策

f:id:paiza:20210331014230j:plain
f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

IT技術は日々進歩し、Web開発分野のトレンドは移り変わり、会社には若い優秀なエンジニアがどんどん入ってくる……なんとなく焦りはありながら、目の前の仕事が忙しくて向き合う時間がない方もいるかもしれません。

理想としては「5年後、10年後はこうなっていたい」というキャリアビジョンに向かって、「今この技術について勉強する」「近いうちにこういう経験が積める会社へ転職する」などの行動できることですが、現実にはなかなか難しいですよね。

パーソル総合研究所が実施した「ITエンジニアの就業意識に関する調査」(2020年9月実施、ITエンジニア職は20〜59歳の1600名が対象)の結果を見てみると、キャリアに対する不安を抱えているエンジニアが多いこと分かります。

そこで今回は、アンケート結果をもとに、そういった不安を解決してエンジニアライフを続けるにはどうしたらよいかを考えてみます。

約半数が自分の技術やスキルに対する不安を抱えている

f:id:paiza:20210331184736j:plain
(出典)パーソル総合研究所「ITエンジニアの就業意識に関する調査結果

まずアンケート項目に対して「とてもそう思う」「そう思う」と答えた人の割合が多かった上位3つについて見てみましょう。

3つとも半数近くの人が選択しています。

1位「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」(46.5%)
2位「今の会社でどこまで給与が上がるか不安だ」(45.9%)
3位「いつまで新しい技術やスキルを習得できるか不安だ」(43.6%)

グラフはITエンジニア以外の職種との比較もされており、特に1位と3位の項目で差が大きくなっていることから、ITエンジニアならではの悩みとも言えそうです。

専門職の中には、一度習得した技術で職人的にやり続けられる職業もあると思いますが、IT技術に関しては「学び続けなければならない」「新しいスキルを身に着けなければならない」という意識を持ってる方が多いのかもしれません。

2位の給与の不安は、7位に挙がっている昇進・昇格の不安とも近いですよね。

つづいて、4位から6位の項目を見てみます。

4位「いつまで今の業務量を続けられるか不安だ」(39.6%)
5位「今の会社でいつまで自分の役割があるか心配だ」(38.9%)
6位「自分の将来の健康状態が不安だ」(38.9%)

昔に比べると改善されてきているとはいえ、やはりまだまだ業務量が多いと感じている人も多いようです。慢性的でなくとも納期前などピーク時がかなりキツいと心身ともに疲れてしまうこともあるでしょう。

実際に前職でSEをやっていたころは「この働き方、20代はいいけど、30代・40代になっても続けられるかな…」と思ったこともありました。それが4位、6位の結果に現れている気がします。

また5位の項目に関しては、分業が進んでいて単純作業ばかりだとか、入社してからあまり業務内容が変わっていないとか、あとはAIが本当に台頭してきたらマズいかもしれない…などいろいろなケースが考えられます。これはある程度年次を重ねると生まれる不安かもしれません。

そうは言ってもこれからもITエンジニアとして働いていきたいという方が多いと思います。こういった不安に打ち勝つために、もしくは将来こういったことにならないように対策をする必要があります。

エンジニアのキャリア不安への解決策

f:id:paiza:20210728215021j:plain
ここからはさきほどの項目に対してどのような解決策があるかお伝えします。

アンケートは対象の年齢層が広かったので、年齢による傾向は分かりませんでしたが、キャリアに対する不安は年齢によって異なります。その点も踏まえて、それぞれの不安について、どうすればいいのか考えていきましょう。

1位「自分の技術やスキルがいつまで通用するか不安だ」

前述の通り、IT技術は新しいものが次々出てきますし、トレンドも移り変わります。

そのため「自分のスキルがいつまで通用するか」という不安に対しては、スキルを磨き続ける・学び続けることが一番の解決策です。

特に技術のスペシャリストとして突き進みたいのであれば、コードを書けるというだけでなく開発に関する深い知識も必要です。

たとえば、アーキテクチャや周辺技術(インフラやセキュリティなど)といった全体的な知識を持ちつつ、周囲から頭一つ抜けている専門領域があるとなおよいでしょう。

将来的にはスペシャリストではなく、マネジメントにシフトしていこうと考えている場合でも技術的なスキルが不要なわけではありません。マネジャーであってもIT技術についての理解がないと、プロジェクトを円滑に進行できないからです。

2位「今の会社でどこまで給与が上がるか不安だ」

給与や会社の将来性は個人でどうにかするのが難しい問題です。

ITエンジニアは転職で年収アップやキャリアアップを実現する人が多く、コロナ禍でも求人数がそう落ち込んでもいないことから転職を考えるのもひとつの方法です。

特に給与に関しては、先輩や上司などを見て「どんなに頑張ってもこのくらいなのか…」というのが見えている場合は、早いうちに行動をしたほうがよいでしょう。自らが会社の給与体系を改善するなんていうのはあまり現実的ではないからです。

年次が上がってくると、転職ではこれまでの実績や経験に基づいた成果とその再現が求められます。

特に40代ともなると、経営に関わる幹部や部門長、マネジメント職などといったポジションを求められることが多くなります。若手のころの転職とは異なる点も多いのでしっかり準備をしましょう。

paiza.hatenablog.com

3位「いつまで新しい技術やスキルを習得できるか不安だ」

少し厳しい話になりますが、「新しい技術やスキルを習得するのが大変だ」と感じる方は、そもそも技術一本でやっていくのは難しいかもしれません。

世の中には勉強しなければという意識なく、興味がある技術を楽しみながらどんどんインプットして成果を出し続けるエンジニアもいます。そういった人たちと同じ土俵で戦うのは並大抵ではありません。

ひとつめの話にも近いですが、技術的なスキル以外の領域のスキルを身に着けて自分の市場価値を上げる必要があります。たとえば、マネジメントやマーケティング、ディレクションなどのスキルは重宝されることが多いでしょう。

また、年齢を重ねると「新しいものへ追いつくスピードは若い人には敵わない」と考えている方もいるかもしれませんが、これまで積み重ねてきた知識や経験でカバーできる部分も多くあります。

ただし、自分の得意な領域ばかりで仕事をしていると、新しいスキルや経験を得る機会がぐっと減ってしまいます。新たな挑戦をしなくても慣れで仕事が回るようになって、違う領域の知識に目が向かなくなってきます。

普段から自分の領域が広がる挑戦をすることを意識し、できればそれらをアウトプットして、強みを増やしておきましょう。

4位「いつまで今の業務量を続けられるか不安だ」

さきほども少し触れましたが、IT業界全体で改善されつつあるとは言え、職場やプロジェクトによってはまだまだ業務量も多いところもあると思います。

まずは社内で他の部署への異動を考えるのもよいかと思いますが、難しい場合は転職も視野に入れましょう。

また、しばらくITエンジニアとして働いてみた結果「この仕事は向いてないな…」と感じる方もいるかもしれません。

ITエンジニア向けの転職サイトを運営している身でこんなことを言うのはあれですが、キャリアチェンジをする場合はできるだけ若いうちのほうが選択肢も多いので、異なる業界・職種への転職は早めに検討してみてください。

IT業界を辞めるまでいかずとも、他のエンジニア職や関連職種へ転職する方法もあります。エンジニアと言ってもいろいろな職種がありますし、受託開発・自社開発では業務内容も大きく異なります。

以下の記事ではさまざまな職種を紹介していますので、よければ参考にしてみてください。

paiza.hatenablog.com

5位「今の会社でいつまで自分の役割があるか心配だ」

エンジニアの中には「技術一筋で生きていきたいからPLやPMにはなりたくない」と考えている方もいらっしゃると思います。

プログラミングや開発が好きでエンジニアになったのだから、それをやり続けたい気持ちもよく分かりますし、現場で手を動かすほうが楽しいと感じている方も多いでしょう。

しかし、技術だけで勝負するのはなかなかに厳しい世界です。社内外の優秀なエンジニアと比べて、自分の役割に不安を感じることもあるのではないでしょうか。

そういった不安を解消するには、リーダーやマネージャーなどの業務を経験してできることの幅を広げておくのも大切です。やってみると「思ったより向いているかも」と気づくかもしれません。

年次を重ねてから「やっておけばよかった…」と後悔しないように、機会があればぜひチャレンジしてみていただければと思います。

マネジメント職をはじめ、技術のスペシャリスト以外のキャリアパスについては、以下の記事も参考にしてみていただければと思います。

paiza.hatenablog.com

6位「自分の将来の健康状態が不安だ」

若いうちは少しの無理でこなせていた仕事量や内容でも年齢を重ねると同じようにはいかなくなってきます。

昔は「エンジニア35歳定年説」なんていうものもありましたが、実際は35歳では退職しませんし、むしろこれからです。できれば楽しくエンジニアライフを送りたいと思っている方も多いでしょう。

心と体どちらかでも健康を損ねると余計に将来への不安が強まります。そのためにも心身の健康をよい状態に保つのは非常に大切です。

まとめ

アンケート結果から見るエンジニアが抱えるキャリアに対する不安、そしてそれらに対する解決策についてお伝えしてきました。

内容によって現職でできること、転職など環境を変える必要があること、解決する方法はいくつかありますがやはり日ごろからの積み重ねが物を言います。

現状に不安や不満がある場合、対象をどうにかするより自分自身が変わることで解決することが多くあります。

特に転職を考える場合は、paiza転職のようにエンジニア求人専門の転職サービスを利用するなど、自分のスキルや経験を生かしてよりよい条件の転職を実現させていただければと思います。


paiza転職は、エンジニアの技術力がきちんと評価されて、スキルを生かせる企業が探せるプラットフォームです。

自分のプログラミング力が他社で通用するか腕試しができるエンジニアのための転職サービスとなっており、プログラミングスキルチェック(コーディングのテスト)を受けて、スコアが一定基準を超えれば書類選考なしで複数の会社へ応募ができます。

「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

詳しくはこちら
paiza転職





paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。

詳しくはこちら
paizaラーニング

そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。

スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。

詳しくはこちら
paizaのスキルチェック

paizaのおすすめコンテンツ

PPG proken プログラミングゲーム「初恋 プログラミング研究会〜海に行こうよ〜」 PPG Bingo プログラミングゲーム「コードレビューBINGO!!」
paiza転職 paiza新卒 EN:TRY paizaラーニング 記事内に記載している情報は、記事公開時点でのものとなります。 Copyright Paiza, Inc, All rights reserved.