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こんにちは。谷口です。
就活生の皆様、毎日暑い中お疲れ様です。
就活の進み具合はいかがでしょうか?「もう内定もらったし終わりましたけど」という方もいらっしゃれば「聞かないで」という方もいらっしゃるかと思います。
今年度から、経団連の指針変更で新卒採用のスケジュールは後ろ倒しになりました。実際の選考は8月から解禁、とされています。
今回は、実際のところ現時点で新卒採用の選考がどうなっているのかと、就活に出遅れた人やなかなか内定が出ない人が今後どうすべきかについて考察します。
■実際の現時点における内定率
企業の新卒採用活動開始の後ろ倒しにより、「就活を始めるのも後ろ倒しできる」と思ってのんびりしてる人もいる一方で、リクルートキャリアの調査によれば、2015年7月1日時点で大学生の就職内定率は48.5%に上るそうです。
【速報版】「2015年7月度 就職内定状況(2016年卒)」 | 就職みらい研究所
経団連の採用指針では、面接や事実上の採用内定解禁は8月1日以降としており、政府もこの指針に従うよう求めていますが、実際には既に中小企業や外資系企業などから内定を受けている学生が多数います。そういった企業は、経団連に加盟している企業や、いわゆる大手企業に優秀な学生をとられてしまうことを恐れ、より早い段階で内定を出して新卒者を確保しようとする傾向があるようです。
さらに大手企業は大手企業で、実際の採用活動を遅らせる分、早くからインターンシップに力を入れ、企業や業務の魅力を深く知ってもらうことで、優秀な学生を確保しようとしているところもあります。
つまり、後ろ倒しになったと言われる新卒の採用活動ですが、ふたを開けてみればのんびりしている暇はなかったということです。48.5%ということは、7月時点でほぼ2人に1人が内定を獲得しているということになります。
■まだ内定がない人のパターン
現段階で、まだ内定がないという方々にどのようなパターンがあるか考えてみましょう。
◆そもそもまだあんまり就活していない
就活の開始が遅くなった方や、始めてみたもののあまり就活に時間を取れていないというような方々です。
◇採用活動のスタートが遅くなると聞いてのんびりしてた
採用活動のスタートが遅くなるという話を受け、その分インターンシップや企業研究に時間をかける方や、ニュースやリサーチを見て企業の動向を見て活動する方々もいます。その一方で、ただ何もせず過ごしてきたという方々も多くいます。前述の内定率調査により6月時点で内定率が34.5%、7月で48.5%という話を知って、慌てて就活を始めたという方からのご相談も結構あります。
◇就活はしてるけど数を受けていない
数さえ撃てばいいというものではありませんが、複数の企業に応募をしないことには進んでいかない場合も多いのが就活です。
一社、二社に落ちた段階で落ち込んでやめてしまってはもったいないです。また、面接はある程度慣れが必要なものなので、時間がなくてぶっつけ本番初めての面接が超本命の第一志望……というのもまたもったいない話です。
◆方向性が定まってない
方向性が決まってないためあまり動けていないという人、動いても志望動機などが曖昧になってしまっている人などがいます。
paizaはITエンジニアの求人に特化したサービスですので、よく学生さんに相談されるのが「プログラミングが好きで勉強もしているけど、学校ではまた違った分野を専攻していて、どっちの道に進もうか迷っている……」ということです。
方向性が定まっていない人は、面接での受け答えがはっきりせずに迷いがあったり、それはこの仕事に必要か?と思われる自己PRを延々話していたり……ということがよくあります。
そのほかにも、やはりITエンジニアを目指す方々は理系の方が多いので、研究などが忙しくて活動できないという方々も多くいらっしゃるようです。
では、上記のような「就活ちょっと出遅れたような気がする」「そもそも就活が苦手」といった方々は、今後どのような対策をとって巻き返していくとよいのでしょうか。
■今から巻き返すための対策
Photo by Derek Hatfield
内定が出ないことを相談したいという人や、書類の添削をしてほしいという人の中には「何て答えたら通りますか?」「この質問は何と書くのが正解なんですか?」という人がいます。当たり前のことですが、就活や面接の受け答えに正解はありません。
その上で、現時点で就活があまりうまくいっていない気がするという人や、出遅れて焦りがあるという人に、今後の就活をできるだけスムーズに進められるために講じておくとよい対策についてお話しします。
◆自分に「なぜ」を問いかけて考えまくる
就活をスムーズに進めていける人は、とにかく「なぜ?」ということを考えている人が多いです。
「なぜこの会社に入りたいか?」というようなことだけではありません。「なぜプログラミングをしたいんだろう?」「なぜ他の職業ではなくITエンジニアになりたいんだろう?」「なぜ別の会社ではなくこの会社がいいんだろう?」といったことに関しても自分に「なぜ?」「なぜ?」と繰り返し問いかけてみましょう。
そもそも、よく就活の最初に「やっておけ」と言われる自己分析はこの繰り返しのはずです。「なぜ?」を繰り返し、自分の選択や行動に理由をつけることができれば、面接での質問にもスムーズに答えられることが増えていくかと思います。
「あまり時間もないのにいちいち振り返ってられるか」と思われるかと思います。しかし例えば志望動機一つとっても、「初めてプログラミングをした時にこのようなシステムを作って、このような苦労をしたけど楽しかったので~」といった、自分ならではの原体験までさかのぼって考えている人の話には説得力があります。
またよく考えている人の中には、落ちても受かっても「今回はどうして落ちたんだろう?」「今回は何で受かったんだろう?あの面接で自分は何がよかったんだろう?」さらには「グループ面接であの人が言ってたことよかったな、何でよかったと思うんだろう?」といったことも振り返って考えている人が多いです。
応募者を落とす理由は企業により違います。自分に否がなくても落とされます(というかそもそも否はないです)。数人の面接官が、ちょっと話しただけで「あなたはこの会社とは違うかな」と思っただけですので、あまり「自分はだめだ……」とは思い詰めないでください。
そうではなく、「今後に活かせることが見つかるかもしれないな」という目的意識のもとで振り返り、考えてみるとよいでしょう。
採用選考で落ちた人に否はありません。ただ、一社二社ならともかく「書類は通るけど面接は全然通らない」「連続して何社も落ち続けている」という場合は、自分の中にも何か改善できるポイントが隠れている場合が多いです。
◆練習する
早くからいくつかの企業を受けていた人であればいざ知らず、いきなり第一志望の企業を受ける!という人は、ぜひ面接の練習をしてください。
フォーマルな場で、初対面の大人相手にいきなり話をしなければならないのが面接です。社会人でも話がまとまらずにしどろもどろになってしまいがちですので、学生さんならなおさらかと思います。
面接で聞かれるであろう内容を「一回エントリーシートに書き出したんだから大丈夫でしょ」と思って声に出す練習もせずに本番に臨み、緊張したりど忘れしてしまったりして、実際にはうまく話せなかったという人もいます。
もちろんその場で考える必要がある質問や会話もあるのですが、例えば志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったこと等は、多くの企業で共通して聞かれる質問事項であり、事前に準備しておけるはずなのです。
緊張は誰でもするものです。必ずしもうまく話せなくてもよいのです。しかし、緊張してうまく話せなかった場合と、準備不足でうまく話せなかった場合では、話の質が全く違います。
面接にはある程度慣れが必要です。自己PR等は、最初はおぼつかなくても場数を踏むごとにすらすらと話せるようになってくるものですので、何とか時間を工面して面接の練習をするとよいかと思います。大学で実施されている模擬面接や、家族や友達を相手に練習したり、どうしても恥ずかしい場合は鏡を置いて声を出して一人模擬面接でも構いません。
こういった練習を素直にやっている人と、「恥ずかしい」「面倒くさい」「忙しい」等何だかんだ理由をつけてやっていない人では、本番で圧倒的な差がつきます。
◆既存の就活スタイルにこだわらない
今は、既存のスタイルとは異なった就活の方法が多々あります。時間がない人、既存の就活がとにかく嫌だという人は、新しい採用選考を行っている企業やサービスを探してみるのもよいかと思います。
◇paiza
http://paiza.jp/student
paiza新卒はプログラミングスキルがあればES選考なしで企業に応募ができる、ITエンジニアを目指す学生のための就職サービスです。
◇ミートボウル
http://www.meet-bowl.com/index
ミートボウル、何か人とは違う得意分野を持っている人にふさわしい就活の情報を提供しています。
◇ViViViT
https://www.vivivit.com/
ViViViTはポートフォリオを登録し、デザイン・アート・プログラミングに関連した企業を探すことができます。
◇キミスカ
https://kimisuka.com/
キミスカは「スカウト型就活サービス」で、企業から直接のオファーを受けることのできるサービスです。
■まとめ
また、就活に出遅れたという人は、ベンチャー企業であれば通年で採用をしていたり、技術があれば新卒・既卒も問わないという場合や選考フローも柔軟だったりする場合が多くあります。
企業調査をした上で「興味あるな」と思った人、「サービスに影響力のある仕事がしたい」「一からサービスを作りたい」というような人は、ベンチャー企業にも目を向けてみるのも一つの方法かと思います。
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