Photo by thejbird
こんにちは。倉内です。
先日PM経験を振り返って反省する記事を書いたばかりですが(さまざまな反応ありがとうございました!)今度は前職でプロジェクトメンバーだった頃に遭遇した、いろいろなプロジェクトでの「信じられないPMの言動」をまとめてみました。
このようなPMを反面教師にしきれなかった部分ももちろんありますが、「自分はこうならないぞ」と戒めにしていた部分もありました。
今回は私の経験談だけでなく、SEの友人にヒアリングした内容も含めています。もちろん表に出せるものだけを厳選しているのでご安心ください!
信じられないPMの言動10選
1.「年末年始休む人は理由含めて報告して」
出る前提かい!というツッコミはもはや入れる元気もありませんでしたが、デスマってると休むのが異端みたいな空気ありますよね。怖い。
みんな頑張って出るならまだ納得できるのですが、実作業持ってないPMは「家族旅行なんで」とか言って休んでました。憎しみを原動力に仕事をするとそこそこ捗ります。
2.「単価高いベテラン1人抜いて、新人2人入れたからよろしく」
引 き 継 ぎ な く 去 る リ ー ダ ー
崩 壊 す る 現 場
3.「フロア全員声かけて土日の試験要員かき集めろ」
金曜の夕方あたりに出される命令ですね。これ1つのプロジェクトではなく、何回も遭遇した覚えが…。自分が支援に行ったこともありますが。
人数かき集めてもテスト環境用意して、仕様説明して、ドキュメント読んでもらって(不備が多いから質問受け付けて)、とかやってると結局効率はそんなによくないんですよね。
4.「お客さんにお願いして来週リリースで約束してきたから」
テスト途中だしバグでボロボロだしのシステムのリリース日についてのPMの言葉。
スケジュール調整をしてくださったのはとても助かったのですが「現状見えてますか!?」と肩を掴んで揺さぶりたくなる気持ちでした。
他のプロジェクトでもあったのですが、なぜ現場に「このリスケ案でいこうと思ってるんだけど」って一言相談してくれないんですかね。基本的にスケジュールの変更は1回お客様に出してしまうと、そのあと遅延できませんし、再リスケはかなり厳しくなります。
5.「オンスケってことになってるから」
お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな
6.「(新人配属日)あとは任せた!」
配属したての新人と自分(3年目くらい)にあとは任せたと言って、設計から丸投げしてプロジェクトから去っていくPM…。(兼任PMだったため)
渡されたスケジュールを見ると、新人もきっちり1人日として換算されていました。定時時間内は教えながら作業を進めて、定時後と休日でなんとか進捗を上げてました。
7.「まだ開発マシンないけど(外注さん)20人くらい今日来るから」
複数社絡む大規模なプロジェクトで、他社が白旗を上げた機能の開発を引き取ったあと、立て直しを図っていたときのPMの言葉です。
人数の増減が激しいので基本的に開発マシンはレンタルだったのですが、マシンが届くのに2週間くらいかかるんですよね。来ると分かってるならもっと早く言ってくれれば申請も早くできたのに…!
どうしたものかと途方に暮れつつ、余ってるマシンがないか、いろんな拠点に電話をかけて調達しました。(もちろん20台は無理でしたが…)
結局担当機能だけ割り振って、机上(紙とペン)で考えてくださいと無茶なことをお願いした気がします。
8.「来週出張で1週間いないから次会うの再来週だね」
炎上してくるとやたら出張を入れたがるPMがいました。もちろん必要があって出張しているのだと思いますが、連絡もあまり取れないし、お客様対応もメンバーがやらないといけなくなるのでいろいろ辛かったです。
もはや、二度と会えなくていいです。
9.「全部今の予算内で取り込めます」
パッケージ適用なのにその要件ほぼフルスクラッチなのでは?という案件で、打ち合わせで顧客にPMが言った言葉です。
目の前にお客様がいましたが「えっ?!それは無理じゃないですか?」とPMと口論を始めてしまった記憶があります。
戦略的受注のつもりだったのかもしれませんが痛い目に遭うのは現場なので…。
10.「テレビ会議の調子が悪いみたいですね…切りまーす」
親会社から降りてきた案件で不具合が続出し、詰められて報告させられているときに遠隔地から出席していたPMに言われた言葉です。
私は当時新人で、一人で親会社との会議に取り残されてパニックになった記憶があります。
そのあとは「今すぐには分からないので後から資料提出します」を連発して乗り切りました。歳を取ると分からないとは言えないので、新人だから使える手法だったなと思います。
番外編「仕様変更ってなんですか?」by お客様
開発がだいぶ進んでから要件定義と設計で決まった内容を覆されたので、仕様変更になると伝えたときの言葉です。仕様凍結ってなんですか?
押印までしたドキュメントがあったのですが、「検討不足だっただけですよね?」と言われてあまり強いエビデンスにはならなかったようです。
まああんまり揉めても面倒なことになるのは分かりますが…自分たちの仕事って一体なんなんだろうってなりました。
基本ウォーターフォール型での開発(だったはず)でしたが、お客様の要件を全部最初に明確にするって無茶ですよね。影響範囲が少ないやり方で妥協案を見つけていくしかないなといつも思ってました。
まとめ
Picture by ITエンジニアを目指す女子高生たちの学園ライフ4コマ漫画『ぱいじょ!』
読んだ人が「このプロジェクトあれのことかな…?」と分かってしまうと困るので、少しぼかしは入れていますが、すべて現実にあったことをお伝えしてきました。
これを書くにあたって友人数名にヒアリングをしたのですが、大体みんな似たようなことを言っていたのが一番怖かったかもしれないです。
もちろんこれは特別アレだったものを抽出しているだけで、こういうPMがいるからこそデキるPMが本当に素晴らしく輝いて見えるものです。
こんな内容を書いておいて全然説得力がありませんが、私は前職では入社時にやりたいと思っていた分野の仕事をずっとやらせてもらっていたので、楽しいこともたくさんありました。
システム開発はやり甲斐や達成感を得られる仕事ですし、それは現在も前職でも気持ちは変わっていません。炎上プロジェクト芸人みたいな内容ではなく、いつかそういう「システム開発って素晴らしい!」という内容もお伝えできればなと思います。
「paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。
詳しくはこちら
そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。
スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
詳しくはこちら