Photo by Bartosz Maciejewski
こんにちは。谷口です。
プログラミングに限らず、「勉強を始めたものの途中で挫折してしまった…」という経験はありませんか?
勉強がうまくいかないと「自分の出来が悪いのかな…」と落ち込んでしまいますよね。ただ、それは「勉強のやり方がよくない」とか「どうやって勉強すべきか勘違いしている」だけなのかもしれません。
paizaラーニングを運営しているとプログラミングを勉強中の人とお話しする機会も多いのですが、すぐに挫折してしまう人は、勉強について勘違いをしていたり、勉強の目的が曖昧なまま取り組んでいたり…といったケースが多いです。
今回は、勉強が下手ですぐに挫折してしまう人が勘違いしていることと、勉強したい人がやってはいけないことについてお話しします。
■勉強が下手な社会人が勘違いしてること
勉強下手な人に多いのが「学生時代と勉強のやり方が変わっていない」ということです。
ときどきプログラミングスクールなどでも、教わった内容をやみくもにノートをとっていたり、メソッド一覧表なんかを作っている人がいますが、少なくとも教材に書いてある内容や調べたら出てくる情報を書きつけてもあまり意味はないと思います。
社会人の勉強は「学生時代の勉強の延長」ではありません。
なぜなら社会人と学生では、勉強のゴール設定(目的)が異なるからです。
学生時代の勉強のゴールは、主にテストでよい点をとる、よい成績を取る、試験に合格する…などですよね。
一方、社会人の勉強のゴールは人それぞれですが、仕事にしろ趣味にしろ「ある程度は実用できるレベルに達したい」というのが一番の目的かと思います(資格試験の勉強をしている方は別ですが)。
重要なのはゴール設定(目的)
社会人が勉強をするなら、「プログラミングを学んでWebサービスを作りたい」「一人でイギリス旅行に行けるレベルの英語を身につけたい」みたいな感じで、「何のために勉強するのか?」「自分には何が足りないのか?」を明確にしておく必要があります。
「これ(本・学習サービス・スクールの授業など…)を通して何を身につけたいのか?」を意識したほうが、その目的に沿った内容を習得しやすくなりますよね。
この「何を身につけたいのか」が意識できていないと、「どんな内容をどう勉強すべきか」もぼんやりしてしまいます。そのため、「何でこれやってるんだっけ?」「これが何の役に立つんだろう…」という意識が生まれたり、とりあえず全部やろうとして時間がなくなったり、時間をたくさん使った割には全然身につかなかったりして、挫折しやすくなってしまいます。
■勉強したい社会人がやってはいけないこと
やたらノートをとる
やみくもに何もかも書き取ったり、きれいなノート作りに労力を注いだりするのは無駄です。
もちろんノートをとる行為自体が悪いわけではありません、メモが必要なときもあります。ただ、何も考えずに学生時代の授業の延長のような感覚で、ノート作りが目的になっていて、後から見返さない・見返してもよくわからない・教材に書いてある内容しかメモってない……という状態では意味がありません。
本や教材などを最初から全部やろうとする
歴史の授業ではないのですから、たとえば本が一冊あったとして、必ずしも最初から最後までやる必要はないはずです。(そもそも社会人の場合、最初から最後までやり切る時間はないと思います)
前述の目的がはっきりしていれば、必要な部分をつまみ食いしたり、わからないことが出てきたときのリファレンス的に使ったりして、本や教材をもっと効率的に使えるようになります。
実践やアウトプットをしない
インプットが目的になってしまっては意味がありません。どれだけインプットをしても、その知識を実践で使えないなら「勉強できた」とは言えないのではないでしょうか。(使わないとどんどん忘れてしまいますし…)
インプットだけで終わらせないためには、アウトプットが重要です。
例えばプログラミングだったら「〇〇言語で実際に動くWebアプリを作ってみる」など、アウトプットを一区切りのゴールとして設定しておくのがいいでしょう。
覚えなくていいことを無駄に暗記しようとする
上記の続きにもなりますが、どれだけメソッド名を覚えても実際にプログラミングをした経験がないとか、レシピを読み込んでも一切料理を作った経験がないとか……アウトプットを伴わないインプットには、あまり意味がありません。
暗記よりも実践を通して理解したほうが習得につながります。
プログラミングも、無意味に暗記しようとするより、例えばメソッドなら実際にコードを書いて実行した結果を見たほうが、その機能についての理解は深まりますよね。
モチベーション任せにしない
社会人になってからの勉強で「モチベーションが続かない」ということで挫折してしまう人は少なくありません。
何でも「勉強のため!」とか「毎日何分必ずこれをやる!」とか思っていると絶対に嫌になりますよね。
- 「これは通勤電車でやる」みたいな感じでゆるく習慣づけする
- 図書館やコワーキングスペース、勉強会やもくもく会など、やらざるを得ない環境に行く
など、勉強するしかない時間を機械的に組み込んでしまうのも一つの手です。
「モチベーションが上がったらやる」「いつかやる」とだけ思っていても、その「いつか」は一生来ないので…。
■まとめ
繰り返しになりますが社会人になってからの勉強は、自分のレベル感や「何が足りないか」を把握したうえで、「何ができるようになりたいか」という目的を持って取り組むのが効率的だと思います。
また、プログラミングに限らず一人で勉強をしているとわからないことや疑問に感じることも出てくると思いますが、そこで挫折してしまわない仕組みを作れるとよいですよね。
例えばプログラミングの場合、プロのエンジニアたちはプログラミング中に疑問を感じたら「調べる・試す」ことでさっさと解決して先へ進んでいます。
初心者がプログラミング学習中の疑問を解決する方法については、こちらの記事でも解説していますのでご興味のある方はぜひごらんください。
また、調べ方・試し方などについては、paizaラーニングの「エンジニアの小話編 :paiza.IOとGoogleで疑問解決」(全編無料)でも解説しています。
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