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「現場で勉強させてください」とか言ってる人が転職できないのはなぜか

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Photo by amenclinicsphotos ac
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは、谷口です。

転職に興味がある方の中には「転職したら心機一転、新しい仕事で新しいことを学びたい!」と考えている人が、少なからずいるかと思います。

しかし、最近中途エンジニアの採用面接で「現場で一から学ばせてください!」と言ったら落選してしまった……というケースが増えてきました。

「現場で学ばせてください」の何がよくないのでしょうか?こういうことを言ってしまう人にはどんな共通点があるのでしょうか、そして企業側にはどう思われてしまうのでしょうか。

今回は、「現場で学ばせてください」と言う人がなぜ転職できないのかについて考えてみました。

「現場で学ばせてください」と言う人に多い特徴

中途転職なのに新卒のような意識でいる

これは、新卒で入社した一社目から初めての転職を考えている人に多い特徴です。

初めての転職活動をしている人にお話を聞いていると、「入社したら新卒のときと同様に100%仕事を教えてもらえる(=現場で学べる)」といった感覚でいる人が少なくありません。

これが第二新卒ぐらいの新人に近い人なら、開発スキルや経験も浅いですし、実際に「一から教育しよう」という気で求人募集している企業も多いので、なんとかなります。

ただ、新卒から10年以上たっているような、具体的に言うと30代以降の中途転職希望者が新人気分でいるのは非常にマズいです。

企業が中途転職社に求めているのは、「今までの経験や身につけてきた知識」と「それらを活かして早く業務をキャッチアップして成果を出してくれること」です。(これは未経験分野への転職でも同じです)

だから、「新卒扱いで成果を出すまでに時間がかかりそう」な人は敬遠されてしまいます。

企業側の気持ちを考えれば分かるかと思いますが、一から教育が必要な中途を採るくらいなら、最初から若くて素直で吸収力や伸びしろが期待できる新卒や第二新卒を採用します。

他人任せで受け身に見える

「現場で学ばせてください」「実務で教えてください」「入社したら覚えたいです」と言う人は、総じて仕事に対して消極的で受け身に見えてしまいます。

新卒ならまだしも、中途採用の場合は前述の通り「足りない部分を早くキャッチアップすること」「早く成果を出すこと」が求められます。そのため、「自分から吸収して取りに行く」のではなく「教えてもらいたい」という受け身に見える人は、それだけで落選しやすくなってしまうのです。

また、「現場で」「実務を通して」といった言い方をしていると、「現場に入るまで何もやらないつもりなんだろうか?」と思われてしまいます。

特にエンジニア職の場合、例えば現場が使っている開発言語やフレームワークなどに関しては、先に触ったり試したりしておけるはずですよね。

もちろん、実際の仕事を通してしか学べない知識はあります。しかし、いくら実務に入っても、本人が「早く習得したい、実務に活かしたい」と積極的な姿勢でいなければ、なかなか成果にはつながらないでしょう。

経験をもとにできること・できないことが明確に語れない

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もちろん、「現場で実務を通していろいろ学びたい」のがダメなわけではありません。

選考を通過できる人は、例えば「前職で大型BtoBサービスのプロジェクトを経験して、サーバ開発の知識を身につけてきたので、それは貴社の業務でも生かせると思います。ただ、Webサービス開発の経験はないため、Webに関する知識は勉強をしつつ実務も通して学びたいです」といった伝え方をしています。

重要なのは、前半の「前職を通してこんな経験や知識があるので、現場でもこんな仕事に生かせそう」という部分なんですね。これがなくて「異業種からの転職なので何もありません、とにかく一から学びたいです!」という姿勢でいると、新卒〜第二新卒ぐらいの人でない限りは敬遠されてしまいます。

何度も言いますが、中途は新卒ではありません。「前職でやってきたこと」を語ってもらえないと、企業側も「この人は何ができるのか、何が足りないのか、どんな人なのか」そして「入社したらどんなふうに活躍してくれそうか」をイメージできません。(おそらく応募者本人も「自分がこの仕事をやっていくイメージ」ができていませんよね)

面接を通して「活躍してくれるイメージがわかない人」は、まず採用されないと思って間違いないです。

転職=リセットだと思っている

転職に対して「今までの冴えない自分をリセットできる!」と思っている人は少なくありませんが、これは大きな間違いです。

中途転職では、「今までの経験を次の仕事に生かすこと」が求められます。(たとえ異業種への転職でも同じです)

異業種だろうと未経験だろうと、前職までの経験や学んできた内容を語れない人が、企業側に「これから心機一転、がんばってくれそうだな!」と思われることはありません。

むしろ「前職で何も学んでこなかった人は、仕事を変えても何も学ばないだろうな」と思われてしまいます。新卒じゃないのですから、そりゃそうですよね。

こう思われないためには、やはり前職で得てきたことを明確にしておく必要があります。

ここから抜け出して転職できる人とは

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こういった人たちが実際に希望通りの転職を叶えるには、転職活動において下記のようなことを考える必要が出てきます。

前職での経験や身につけてきたスキルなどを棚卸しする

転職に興味がわいたら、自分のスキルや経験を棚卸しして、「自分がやってきたこと・できること(とそれを証明するエピソード)」を整理しておいたほうがいいです。経歴については、どんな企業の面接でも絶対に聞かれます。

これができていれば、採用選考でも自分と企業の接点になりそうなところを的確にアピールできます。

こういう話は、頭の中だけでうんうん考えているだけではうまく思い出せません。殴り書きでよいので、一度書き出しながら整理するのがいいかと思います。

業務知識を集める

例えば「応募したいと思う企業はWebサービスを作っているところが多い」という人なら「Web開発ではどんな技術やツールが使われているのだろう、どのような流れで日常業務をしているのだろう」といったことがわからないと、面接でも「これはできる、これはまだできない」という話ができません。

業務知識は、自分で調べるだけでなく、面接の逆質問などを通して企業に直接聞くこともできます。

paizaでは、多くの掲載企業が、私服で行けて企業側からも事業内容や開発業務についてなどの説明が聞けるカジュアル面談を実施しています。カジュアル面談は、一方的に質問をされるだけの面接ではなく、仕事内容や将来的なキャリアパス、必要なスキルなどについて詳しく質問することもできますので、企業や求人の情報収集にも最適です。

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現場に入る前からできる勉強をする

自分のスキルを棚卸しして、業務知識が集まってくると「自分の中で足りている部分、足りない部分」も明確になってくると思います。

いずれ必要となりそうな勉強は、早めに手をつけておくにこしたことはありません。

面接「○○(開発環境など)に興味はありますか?」といった質問に「あります!」と答えた人は、大概「じゃあどんな勉強してるの?」と突っ込まれます。ここで「いえ、勉強は特にまだ何も……」と答える人は多いですが、「興味はあるけど勉強していない」のと、「全く興味がない」のは、「何もしていない」という意味においては同じです。

まとめ

「現場で学びたい」という気持ち自体は、(本当にあるのであれば)悪いものではありません。ただ、「学びたい、やりたい」だけなら誰でも言えます。前職までの経験や、最近の取り組みなどによって「学びたい」の裏付けがなければ、「言動が伴っていない、実際には受け身な人」に見えてしまうという話です。

近年IT系の人材は不足しています。しかし、当たり前ですが「活躍してくれるイメージがわかない中途」をわざわざ採りたいと思っている採用担当者はいません。

とはいえ「今までの経験をどう語ったらよいのかわからない」「何を勉強したらいいかわからない」といった方もいると思います。そういう方は、paiza転職運営事務局の担当者にご相談いただければアドバイスをさせていただきます。ぜひご活用ください。







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