こんにちは。倉内です。
コロナ禍以降、「リモートワークの普及率が高い」「景気に左右されにくい専門職」などの理由から、以前にも増して人気の高いITエンジニア職。paizaでも学習コンテンツや未経験からのエンジニア転職を支援するサービスを提供しており、多くの方がエンジニアになり活躍されている姿を見てきました。
一方で、エンジニアになって働き始めてから「思っていたのと違う……」と後悔している方もいらっしゃいます。エンジニアに限らず、仕事は実際に始めてみないと分からない部分もありますし、選考時点では見えていなかった会社の雰囲気が合わないというケースもあります。
ただ、エンジニアになるためにかけた時間(や場合によっては費用)を思うと、すぐに辞めるという決断をするのも難しいと思います。
そこで今回は、未経験からエンジニアになったものの後悔している・辞めようか迷っている方と一緒に、これからどうするとよいかを考えてみたいと思います。
後悔している原因を深掘ってみる
「エンジニアになったけど後悔している」と一口に言っても実際の要因はさまざまかと思います。
複数に当てはまる場合もあるかもしれませんが、まずはその原因をしっかり把握してから対策を考えましょう。
エンジニアの業務についていけない
独学やスクールでプログラミングの学習をして、ある程度コードを書いたり開発の基本を学んだりした方でも、実務となるとその大変さに驚くかもしれません。
たとえば、他のエンジニアに比べてコードを書くスピードが遅い、コードレビューで初歩的な指摘や大量の指摘を受ける、そもそも任された仕事をどうやってこなせばいいか分からない…など、自分のスキルの低さに悩むケースです。
新卒であればOJTのトレーナーやメンターがついて1対1で教えてもらえることもありますが、中途採用だとそういった制度が適用されないこともあります。
ただ、エンジニアになって間もない方であればあるほど、そう簡単に一人前になれる仕事ではないというのも知っておいて損はないと思います。「戦力になれていない」と焦る気持ちも分かりますが、しっかり業務をこなして勉強をすれば、スキルの差はじきに縮まっていきます。エンジニアの仕事が嫌ではないのであればもう少し踏ん張ってみてもよいのではないでしょうか。
仕事内容がおもしろくない
エンジニアを目指しているときは「コードを書いてサービスの開発をするぞ!」と意気込んで転職してみたものの、実際はテストしかやらせてもらえないというケースがあります。
もしくは思い描いていた通りの仕事に就いたが、やってみたら思っていたより興味がわかないというケースもあるかもしれません。
このときおもしろくないと感じているのは、エンジニアの仕事自体なのか、今いる会社(で扱っているサービスなど)なのかはハッキリしておいたほうがいいでしょう。
前者の場合、まだエンジニアとして働き始めて間もないのであれば、おもしろみを感じる域にまでは達していない可能性もあります。分からないことが多く探り探りの状態から、自分で考えてモノづくりをしていける段階になると急に楽しくなってきます。
社風・文化や人間関係が合わない
これは難しいケースですが、面接やオファー面談ではいい雰囲気だと思ったのに、実際働いてみるとだいぶイメージが違ったというのはあります。
中途転職では、特に前職の在籍年数が長いと新しい環境に慣れるのに時間がかかるのはある程度仕方ありません。そのため、入社数カ月程度で判断するのは早いかもしれません。
開発組織やチームにもそれぞれの文化があります。もし転職したとしても、ある程度は新しいところでその文化に適応していく必要があるでしょう。
しかし、ひとつめの内容とも近しいですが、エンジニアの仕事自体が合わないということでなければ、エンジニアを辞める必要はありません。転職などで環境を変えて、エンジニアとして再出発するのもよいと思います。
心身の健康を保てない
このケースはここまでの3つとは事情が異なるため、早めに休暇を取るか、異動・転職で環境を変える必要があります。
たとえば、聞いていた条件と異なる、業務量が多すぎる、残業時間が長過ぎる…などの場合、未経験でエンジニアになった方にとってはあまりにも負担になりますし、自分でコントロールできないため対処が難しいと思います。
IT業界はひと昔前に比べるとずいぶん働く環境は改善されたと言われていますが、残念ながらまだブラックな企業や働き方が残っているところもあります。
我慢をして耐えたとして「この状況で何年も働けるだろうか?」と長い目で見て難しそうであれば、早めに行動を起こすことをおすすめします。
具体的な対処法
なぜ後悔しているのか原因が大体ハッキリしたところで、これからどうするかをまず大きく「エンジニアを続ける」「エンジニアを辞める」で分けて、それぞれ具体的にどうするとよいかをお伝えします。
エンジニア自体は続ける
今の環境でがんばる!方へ
無理は禁物ですが、今の環境でもう少しがんばってみようという方は、おそらく「現段階ではスキルや経験が足りていない」ことからつらさを感じていると思います。
そこで業務以外でもスキルアップに取り組んだり、気軽に質問をできる先輩や同僚を見つけたり、今までやっていなかったことをやってみると道が拓けるかもしれません。
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エンジニアを辞める
エンジニア経験を生かして転職する方へ
実務経験があまりに短いと難しいかもしれませんが、ある程度勤めていればエンジニア経験を生かした転職が可能です。
エンジニアは開発職だけではなく、周辺領域まで多種多様な職種に分かれています。IT企業に限らず、他の業界・業種の企業のIT部門で重宝される可能性もあります。
どのような職種があるかは以下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。(特に「IT関連職へのキャリアチェンジ」を見ていただくとよいかと思います)
すっぱり辞めて別の職業に就く方へ
リモートワークができる、比較的年収が高い、などエンジニア職はいい点もいろいろありますが、やはり実際にやってみると適性の有無がある仕事だというのが分かります。
ただ、エンジニアを辞めたとしても、未経験からエンジニア転職を実現した努力は本物です。
また、エンジニアを辞めて別の職業に転職したとしても、同じ会社やチームにエンジニアがいて、一緒に働く機会もあると思います。そのときエンジニアとして働いた経験が、チーム間のスムーズなコミュニケーションなどに役立つのは間違いありません。
まとめ
未経験からエンジニアに転職して後悔している方がこれからどうするとよいかを考えてきました。
未経験とはいっても中途採用の場合は新卒と違い、自分よりスキルや経験値が高くて年下の方もいたりと、やはりプレッシャーはありますよね。
そしてエンジニアになってからも日々学ぶことは多いですし、実務を通してしか身につかないこともあります。
ただ、そういったエンジニアの業務や学びを楽しいと思える方は、今は辛い部分もあるかもしれませんが結果的には「エンジニアになってよかった!」と感じる日がくると思います。
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