paiza開発日誌

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ブレストは逆効果?アイデアの考え方についての科学的な話

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Photo by Luigi Mengato
長田です。健康オタクエンジニアです。

今回は、健康ではなく「ブレインストーミング(ブレスト)」について書きたいと思います。

みなさんブレストってやっていますか?

仕事で何か企画を立ち上げるとき、アイデアを集めたいとき、「とりあえずブレストしよう!」となることも多いと思います。が、「アイデア出しにおいてブレストは逆効果である」という研究結果が出ています。

今回は、ブレストに関する研究や実験データをもとにお話したいと思います。

ブレインストーミングとは

ブレストは1950年くらいに生まれた会議法で、説明するまでもないとは思いますが、メンバーが集まって議題について自由に考えを出し、ホワイトボードなどに書き出していきます。

ブレストには「他人の意見を否定してはいけない」というルールがあります。これは、「アイデアの質はアイデアの量に依存する」言い換えれば「数撃ちゃ当たる」の哲学にのっとって、とにかくアイデアの数を出しまくるのが目的となっているからです。アイデア数減少の引き金になってしまう「否定」を禁止しているわけですね。

ブレストは逆効果説

で、ふだんからブレストやってる人には寝耳に水なんですが、実はブレストは「創造性を下げてしまう」とわかっています。

1991年に出た論文で、約800チームのデータを分析したところ

  • チームで集まってアイデアを出し合うよりも、個人でアイデア出しをしたほうがアイデア数が増える
  • チームの規模が大きくなるとアイデア数が減る
  • 記録のための録音などを実施するとアイデア数が減る

などといったなかなか残酷な結果が出ています。

アイデア数が減ってしまう理由に関しては、考察レベルですが

  • チームでいると、よりよい意見を言おうと意識してしまう
  • メンバーに上司などがいるとさらに緊張してしまう
  • 大人数になると黙っていても目立たないから、積極的にアイデア出さなくなってしまう
  • 誰かが話しているときは聞く時間になってしまってアイデアが出せない

などといったことが考えられますね。

ブレストは長年「他人のアイデアに刺激されてアイデアが増える」と考えられてきましたが、実際は「他人の目を気にして、いい子なアイデアしか出さなくなってしまう」側面もあるんですね。

(ブレストは「アイデアの数で質を担保する」思想なので、アイデアの質はアイデア数によって評価されます。「アイデアの質なんて発想時点ではわからないんだから、数で質を担保しよう」って話ですね。)

ブレストが逆効果ならどうしたらいいんだろう

1991年にはブレストが逆効果説を証明する論文が出てきており、そこから対策についてもいろいろな研究がされています。

始める前に恥ずかしい体験を共有する

アイデア出しを始める前に、みんなで「以前こんな恥ずかしい経験をしたんだよね」みたいな話をする。冗談みたいな話ですが、これは効果が確認されています。ノースウエスタン大学の研究チームが実験したところ、アイデア数が20〜30%増えたそうです。

「先に恥をかいた話をしておけば、そのあとの意見出しも恥ずかしがらずにできるでしょ」ってことですね。

紙に書くブレインライティングは効果がある

ブレストの意見出しを、発言するのではなく黙々と紙に書くやり方です。

具体的なやり方はこんな感じ。

  1. テーマを決める(問題、課題、疑問)
  2. 紙を配って各自が一定時間自由に思い浮かんだアイデアを書く(紙は罫線なしで大きいほどいい)
  3. 書いた紙を各自隣の人に回す
  4. 回ってきた紙に再度各自が思いついたアイデアを書く
  5. 以下、3と4を繰り返す
  6. 最後に全部の紙を集め、始めてブレストっぽい感じで思ったことを話す

まずは声に出さず各自で書き付けることで、「こんなアイデア出したら恥ずかしい、笑われちゃうかも」などといった抵抗感を減らせますし、ほかの人がしゃべっているのを聞かなければならない時間も短縮できますね。

実験の結果、このブレインライティングは通常のブレストと比べてアイデア数が30〜40%ほど増えるとわかっています。

ちなみに「アイデアを書く時間」は1ターンにつき8分ぐらいにするとよいそうです。(15分の場合と比べて70%近く成果が上がったという実験結果があります。あまり長く時間をとりすぎてもだれてしまうんでしょうね)

チャットでできる電子的ブレスト

わざわざ会議室に集まらなくても、オンラインで「匿名のチャットを使って行うブレスト」は、前述のブレインライティングよりもさらに効果があるとわかっています。

ブレインライティングは、まだオンラインのチャットコミュニケーションが浸透していない時代に考案されたものなので、匿名チャットブレストはブレインライティングの上位互換みたいなものになるんでしょうね。

まとめ

ブレストを実施している企業は多いと思うので、寝耳に水みたいな人もいたかもしれませんが…でもやっている人ほど、人の話聞いてる間は考えづらいなとか、上司がいると突飛な発言しづらいなとか、非効率な側面もあるなっていうのは実感あるんじゃないかなと思います。

可能であれば、チャットブレストなどのやり方も試してみるといいかもしれません。

参考文献

Productivity Loss in Brainstorming Groups: A Meta-Analytic Integration
Creativity and negotiation research: the integrative potential
Human Factors: The Journal of the Human Factors and Ergonomics Society
Making Group Brainstorming More Effective: Recommendations From an Associative Memory Perspective





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