こんにちは。谷口です。
転職を希望していると、ついつい転職そのものが目標になってしまいがちです。
しかし転職というのは手段であり、その後の仕事のスタートにすぎません。本当に重要なのは、転職したあとですよね。
入社直後はテンションもモチベーションも上がるものです。それ自体はよいことなのですが、特に転職自体が初めてだと、入社後に注意すべき点まで気が回らず、失敗してしまうケースも見られます。
今回は、転職直後は何に気をつけるとよいか、実際に転職経験のあるエンジニアや採用担当者の方々に聞いたお話をもとに書いていきます。
転職者に求められること
そもそも、中途で入社してきた転職者には何が求められているのでしょうか。
それは
実務経験があるんだから、なるべく早めに成果を出してほしい
ということです。
新卒と同じくらい教育コストをかけるつもりであれば、企業は最初から新卒を採用します。
新人の気分で「まだ入社したばかりだから」「教えてもらってないから」とのんびりしすぎていると、いつまでたっても成果が出ません。なかなか成果が出ないと、すでにいる人たちにもなかなか信頼してもらうことができません。
試用期間中は、雇用形態が契約社員やアルバイト扱いというケースもあります。その場合、あまりにもパフォーマンスに問題があると、試用期間が延長になったり、最悪の場合解雇になってしまう可能性もあります。
ただし、自分のアピールばかりをしていればうまくいくわけでもありません。開発はチームでおこなう仕事です。既存のチームに途中から入ってきて、「我が我が」な態度でいると、無用な衝突を招いてしまいます。
では、転職直後の期間はどんなことに気をつけるとよいのでしょうか。
エンジニアが転職直後に気をつけておくとよいこと
否定や指摘をする前に共有する精神
前職と比較をしたり、コードや環境をディスったりしてばかりいると、無駄な衝突を招いてしまいます。
たとえば、既存のコードで明らかに雑な部分があったりした場合、開発当時は速さが優先だったとか、ほかに優先度の高いタスクがあったとか、新しい開発環境やツールの導入コストをかけられなかったとか……どんなチームにも経緯や事情があるものです。中の人たちも、課題は感じているでしょう。で、それを解決するためのリソースが足りていないから、中途でエンジニアを採用しているわけですよね。自分の中の正しさばかりを優先し、後から入ってきて一方的な指摘や否定をしても、無駄な衝突を招いたり印象を悪くしてしまうだけです。正論を言ったり否定したり悪いところを指定するだけなら、誰でもできますし。
とはいえ、もちろん明らかに悪いものや改善できることに対しても見て見ぬふりをすべき……というわけではありません。
たとえば、自分の得意分野に関する勉強会を開かせてもらうとか、前職での経験や経緯を示した上で提案をしてみるとか……知見を共有しようとする、建設的で実現できそうな案に落とし込もうとする姿勢が重要なのだと思います。
すでにある仕組みやルールは一度従ってみる
当たり前ですが、作っているものやチームの規模、使っている技術やツール、開発の進め方などは企業によって違います。すべてが同じ企業なんて存在しません。
もし転職先で、違和感を感じたり「前職ではこうだったのに」「前職のほうがよかったな」と思うことがあったとしても、転職先ではいろいろな施策を試してたどりついた方法かもしれません。
また、最初は違和感があっても、転職先での仕事に慣れてくると、「こんな経緯や意味があってこの流れになっていたのか」と気づくことがあるかもしれません。前述の通り、どんなチームにも経緯や事情があるものです。
それこそ試用期間が終わって一人立ちできるようになったころ、改めて問題だと感じる仕組みやルールがあれば、そこで改善策を提案してみるのがよいでしょう。
質問は積極的に
最初にも書きましたが、新卒入社と同じ気分で「まあまだ教えてもらってないしな」とのんびりしていると、経験者として期待されているレベルの成果がなかなか出ません。
受け入れる側の人たちも通常業務がありますし、転職者に対して「何がわからないのか」「どこまで説明すべきか」がわからない場合もよくあります。入社直後は自分から積極的に質問してみましょう、質問するのはおかしなことではありません。むしろ入社直後のタイミングを逃すと、どんどん聞きづらくなってしまいます。
質問の仕方については、未経験からエンジニアになったばかりの人がこちらの記事でも触れていますので興味がある方は読んでみてください。
paiza.hatenablog.com
前職はこうだったのに発言と前職の悪口に気をつける
他社の事例は貴重な情報ですが、「前職ではこうだった」「前職のやり方のほうがいい」といった言い方だと、「じゃあなんで転職してきたんだよ」と思われかねません。
また「前の会社はこんなところがダメだったから辞めてやりましたよ!」と、前職の悪口を言う必要もありません。
さきほども言いましたが、完璧に自分の理想通りの企業なんて存在しません。転職先の人に「仕事でちょっと嫌なことがあったらそんな態度になるんだな」「何かあったら自分ではなく誰かのせいにするんだな」などと思われやすくなってしまうだけです。
まとめ
転職者は、採用選考を通過して入社にいたっているわけですから、最初は割とよい印象を持たれています。
しかし、入社後すぐの期間をおろそかにしてしまうと、高かった評価も「期待はずれ」ということで下がってしまいます。一度下がったものを上げるのは大変なので、最初は積極的にがんばっておいたほうが、結果としてあとあとのためになるはずです。
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