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こんにちは。谷口です。
ITエンジニアは、未経験者の方から転職を目指す方にとって、人気の高い職種です。最近は、オンラインでの転職活動やしやすく入社後もリモートワークがしやすいことから、エンジニアを目指す方も増えています。
そんなITエンジニアへの転職を目指しているみなさんは、面接対策はできているでしょうか?
今回は、未経験からエンジニアを目指すための最終面接対策として
- 未経験者に多い最終面接の落選理由
- 未経験でも最終面接を突破できる人の特徴
- 最終面接の質問例と回答例
についてお話しします。
未経験からITエンジニアへの転職を目指している人、これから面接を受ける予定がある人、面接に苦手意識がある人の参考になればと思います。
未経験者に多い最終面接の落選理由
未経験者の落選理由で一番多いのが「なぜキャリアチェンジしてまでエンジニアになりたいのか、エンジニアになってどんな仕事がしたいのかがわからなかった」というフィードバックです。
なぜエンジニアになりたいのか
エンジニアに限らず、未経験の職種への転職を目指す場合、こういった質問はほとんど必ず聞かれるといってよいでしょう。
面接官が気にしているのは「この人はエンジニアの仕事についてある程度理解した上で目指そうとしているのか」「『なんか教えてもらうだけで手に職をつけられそう』などといった安易な考えや勘違いをしていないか」です。
- こんなアプリやサービスを使ったら便利だったので自分でも作れるようになりたいと思った
- プログラミングに興味を持って実際に勉強をしたら楽しくてこれを仕事にしたいと思った
など、「自分のプログラミングやエンジニアを目指すモチベーションがどこにあるか」を話せるようにしておきましょう。
エンジニアになって何がしたいのか
これもエンジニアに限った話ではありませんが、面接官は未経験者に対して「入社したらちゃんと続けてくれるだろうか」「思っていたのと違った…とミスマッチにつながらないだろうか」と考えています。
未経験者は、すでに開発経験があってすぐに現場に入っていける経験者とは違い、どうしてもある程度の教育コストがかかります。だから企業側は、「教育コストをかける価値がある、なるべく早めに一人前のエンジニアに育ってくれそうな人」を採用したいわけです。
だから、極端ですが「エンジニアになれればそれでいいので、特にどんな仕事がしたいとかはないです」といった感じだと、「なんでエンジニア求人に応募してきたんだろう」「エンジニアの仕事内容を理解しているのかな(いないだろうな…)」と思われてしまいます。
少なくとも応募先の事業内容や仕事内容、使っている技術などを調べた上で、「こんな仕事をして、このスキルを伸ばせたらいいな」みたいなイメージをしておくとよいでしょう。
未経験でも最終面接を突破できる人の特徴
それは、以下を考え、理解しているということです。
自分がどこまで勉強していて何ができるのか
未経験からエンジニアへの転職を目指すことは、不可能ではありませんが、もちろん優遇されるのは経験者です。未経験者がエンジニアに転職する第一歩は、「今の自分のレベル感」を把握することです。
未経験でも最終面接を突破できる人は、「自分でここまで学んでいるけど、この分野の知識や経験が足りないから、こんな勉強をしよう(もしくは、実務を通して身につけよう)」「足りない経験や知識を早く埋めるためにはどうすべきか」をよく考え、行動しています。
企業がどんな未経験者を求めているのか
企業によっては未経験者向けの研修などを実施していたりしますが、だからといって「教育するから誰でもいい、全然プログラミングができなさそうな人でもいい」というわけではありません。
企業が採用したいと思う未経験者は、「教えた内容をなるべく早くものにして、なるべく早く実務で通用するレベルになりそうな人」です。
プログラミングは、いまや独学でもかなりの内容を勉強できてしまいます。「入社後に教わりたい」「業務を通して学びたい」というだけでは歓迎されません。
最終面接でよく聞かれる質問について改めて考えてみる
志望動機について
- なぜエンジニアになりたいのですか?
- なぜこの分野のエンジニアを希望されているのですか?
前述の通り、何かすごいエピソードやきっかけがなくてもよいので、「プログラミングに興味を持って勉強したら楽しかったからエンジニアになりたい」などと、ポジティブですでにある程度の取り組みができているとわかる話ができるとよいでしょう。
「あまり人と話したくない」「PCの前に座っていたい」「前職を辞められればなんでもいい」など、志望動機がイメージ止まりだったりネガティブな理由だったりすると、やる気が見えません。また、実際にはエンジニアは人と話さずPCの前に座っているだけでできる仕事でもありません。
転職理由について
- なぜ今のタイミング転職をしようと思ったのですか?
- 前職を続けようとは思わなかったのですか?
転職理由は、経験者・未経験者や職種を問わず、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
特に未経験からキャリアチェンジしてエンジニアを目指している場合は、「こういう理由でエンジニアを目指したかったので…」という感じで、志望動機とつながっているとよいでしょう。
面接官は「前職から逃げるためだけにエンジニアを目指していないか?」「次の仕事を適当に選んでいないか?」を気にしています。
転職理由を聞かれて、「前職のここが嫌だったから」の話だけをしてしまう人もいますが、それだけではただの「退職理由」です。そこからなぜエンジニアを目指すに至ったのか、エンジニアになって何がやりたいのか(前職を辞められれば何でもいいと思ってないか)が伝わるよう、志望動機とひとつづきになった転職理由を話せるようにしておきましょう。
転職理由の考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
エンジニアになったらやりたいことについて
- エンジニアになったらどんな仕事がしたいですか?
- 将来どんなエンジニアになりたいですか?
まだ将来的なキャリアなんて考えられないという人もいるかと思いますが、少なくとも応募先の事業内容や仕事内容、使っている技術などを調べた上で、「こんな仕事をして、このスキルを伸ばして、こんな分野の仕事ができたらいいな」とイメージしておけるとよいでしょう。
「特に何がやりたいとかはないです」は論外です。「なぜエンジニアを目指しているのだろう」「入社してもすぐに辞めそうだな」と思われてしまいます。
paizaの転職成功ガイドでは、志望動機や転職理由、キャリアなどに関する質問の対策についても解説しています。
まとめ
新型コロナウイルスの影響もあり、最近の未経験者向けの求人数はすごく多いとは言えませんが、きちんと対策をしておけば、未経験者でも最終面接を突破してエンジニアになることはできます。
まずは自分を振り返り、なぜエンジニアになりたいのか、そのために何をしているのか、エンジニアになったら何がしたいのか…といったことを整理して考えておくとよいでしょう。
未経験者がよく聞かれる質問や面接対策については、paizaの転職成功ガイドでも詳しく解説しています。面接で失敗しやすい人の傾向ごとに、落選する理由や改善策のポイントをまとめていますので、転職を目指す方にとって役立つアドバイスが満載です。
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