Sachu SanjayanによるPixabayからの画像
こんにちは。倉内です。
皆さんはリモートワーク、続けていますか? ここ最近は出社する割合のほうが高いという方もいると思いますが、引き続き在宅勤務の方もいますよね。
ITmediaに掲載された調査によりますと、日本は「在宅勤務での生産性は、オフィス勤務より下がる」と感じている人が調査対象10カ国平均の13%を大幅に上回る40%にのぼるそうで、まだまだ課題もあるようです。
とはいえ特にITエンジニア職においては、在宅勤務を希望する方も多く、集中できる環境さえあれば効率はそう悪くないと考えている方もいますよね。
ただ、私自身も自宅で仕事をしていますが、やはりどうしても集中できないときはあります。特に大変そうなタスクに取り組むのに尋常じゃない気合いが必要で、つい「まだ時間あるしあとでいいや…」と先延ばしにして結局期限ギリギリに泣きながらこなすことも…。
そこで今回は、在宅勤務でついやってしまう先延ばしを防ぐ方法を考えてみたいと思います。
そもそもなぜ先延ばししてしまうのか?
冒頭にも書きましたが、おそらく期限が迫ってる業務だとそうも言ってられないので、期限に余裕があって「取り掛かったほうがいいけどまだ慌てる時間ではない」という作業がそうなりがちだと思います。
突然ですが「パーキンソンの法則」を知っていますか?
英国の歴史学者・政治学者であるパーキンソン氏が著作の中で提唱した法則で、その中の第一法則が「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。(参考:Wikipedia)
もう少し言い換えると、本来はもっと短時間でできる作業なのに、時間に余裕があると作業を完了するのにその時間をすべて使い切ってしまう人間の性質を表しています。思い当たるだけにグサッときますね。
さらに在宅だと人目がなくてつい休憩しがちとか、一度集中が途切れると再び戻すのが難しいとかの要因も重なって…。
しかもこの先延ばし・後回しってクセになってしまうのが怖いところです。期限を過ぎてしまうと信用も失いますし、もっと有意義に時間を使えたのにと後悔するのもストレスになります。
そういった性質も踏まえて、次から具体的な対策方法を考えてみましょう。もし他に皆さんが実践しているものがあったらぜひ教えてください。
先延ばしを防ぐ6つの対策
大きいタスクを細かくしてみる
あまりにも大きなタスクは取り掛かりの負担を重くします。
たとえば、「不具合っぽい」とあがってきた事象に対して当たりをつけながら調査したり(発生条件がよく分からないエラーとか…)、人が書いたソースコードを読み解きながら機能追加をしないといけなかったり…なんとなく見通しが立ちづらいものって気が重いですよね。
そういった場合はまずタスクを分けて、ひとつひとつ終わらせた達成感を得られるようにしてみましょう。
また、細分化すると大枠で見ていたときより作業量を把握しやすくなり、どこから手をつけるとよさそうかが分かるようになります。
何時から始めると区切りをつける
オフィスだと決まった時間にお昼休憩を取っていたのに、在宅の場合は時間の概念があまりなくなってつい不規則になりがちです。
こうなってくると「昼休憩までに終わらせよう」「午後いちから取り掛かろう」といった区切りがないため、つい取り掛かりが先延ばしになってしまうんですよね…。
そこで何時にこの作業に取り掛かると決めてみるというのをやってみてください。もしくはだいたい作業量が見えているものであれば、何時までに終わらせるという決め方でもいいかもしれません。
先延ばしは時間管理がうまくいかないと起こるので、自宅でひとりでもこのように時間を区切ってみましょう。
できるところから取り掛かる
完璧主義の方に多いのですが、「準備が整ってからやろう」「このやり方よりいい方法が見つかったらやろう」と言って延々と実際の作業に取りかかれないことがあります。
とりあえずできるところから手をつけるというのをやってみると、どんどん調子が乗ってきて結局は本来やるべきこともスムーズに進むものです。
これを実践するためにはまず「やらなければならないこと」をリストアップし、気が進む~気が重いの順位をつけてみて、ひとまず気が進んだものから取り掛かってみるとよいでしょう。
ミーティングがない作業日を作る
事業部門と開発部門の連携ができており、情報共有がさかんにおこなわれるのはいい状態ではあるのですが、ミーティングに割く時間が長いとまとまった時間が取りにくいですよね。
たとえば「あと15分後にミーティングか…この作業は時間がかかるから今は手をつけられないな」と思うことってありませんか?
弊社も以前は近い状態だったのですが、今はミーティング推奨日と作業集中日を決めてメリハリをつけています。
「この日は丸1日開発業務に集中できる」と思って、少々大変なタスクでも取り掛かってみましょう。
軽くストレッチして気分を切り替えてみる
「さすがにやらないと…」「そろそろ始めないとまずい…」と思っているとますます取り掛かるのが嫌になりますよね。
ここはいったんタスクと向き合うのをやめて、立ち上がり、パソコンから離れてストレッチでもしてみましょう。
また、自身の意識の問題ではなく、イスや机、モニターなど仕事をする環境が整っていないと集中もできないので、在宅勤務が続くようなら質のいいものをそろえてみてもいいかもしれません。
ちなみに以前リモートワークに役立つグッズをまとめた記事も書いているので、よければ参考にしてください。
今やったほうが後回しにするより絶対楽だと言い聞かせる
最後は若干根性論みたいになってしまいますが、今やったほうが絶対いいのは分かっているので、心を強く持ってタスクに取り掛かりましょう。
「あのときやり始めていれば徹夜しなくて済んだのに…」というような経験を学生時代からしているはずなのに、何度も繰り返して苦しむのはそろそろやめたいですよね。分かります。
まとめ
タスクを先延ばしにしないための対策法をお伝えしてきました。
私自身3月下旬から今に至るまで在宅勤務をしてみて分かったのですが、家で集中して仕事をするには慣れも必要だなと思います。さすがに4カ月も経つとある程度はコントロールできるようになってきました。
逆にエンジニアは過集中になる人も多いようなので、メリハリをつけて、目を休めたり背伸びをしたりしてリフレッシュしながら仕事をしましょう。
ちなみに「こんな状況下でも制度が整わず、ほとんどリモートワークできない会社に危機感を抱いている…」という方は、少し転職について考えてみてもいいかもしれません。
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