こんにちは。谷口です。
「未経験からエンジニアに転職したい」という人の中には、
- 一定期間勉強すれば家にいながらすぐに高収入が得られる
- IT人材は不足しているから将来性もある
- リモートで楽に働けそう
といったことを考えている方も少なからずいると思います。
それ自体が悪いわけではありませんが、ITエンジニアはそれほど簡単な仕事ではありません。むしろつらい・しんどい部分が少なくありません。
今回は、エンジニアの仕事のつらい・しんどいところについて書いていきます。
ITエンジニアの仕事のつらい・しんどいところ
地道な作業や調査が多い
エンジニアの仕事について
- 魔法みたいに簡単に何でも作れる
- 最先端で楽に儲けられる
と思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません
映画やドラマで、天才ハッカーがすごいスピードでキーボードを叩きまくって問題を解決する!みたいな場面がありますが、実際の仕事であんなことは99%ありません。
むしろ画面のコードを少しずつ解読しながら「何が書いてあるのか」「なぜうまくいかないのか」を調査したり、ログやエラーメッセージを読んで「どこで何が起きているのか」を考えたり、少しコードを書いたり修正したり実行したりして少しずつ開発を進めたり……といった一見地味な作業のほうが多いでしょう。
また、わからないこと、やったことないことがあれば、そのたびに調査や勉強が必要になります。
勉強を続けないといけない
どんな職種にも言えますが、誰でもちょっと勉強すればできるようになるレベルのスキルや知識にそれほどの市場価値はありません。
IT技術は一度覚えたら終わりではありません。まずは土台として最低限通用するレベルのスキルを身につける。そこから担当業務やプロダクトに必要な技術、新しい技術も追いかけていく必要があるでしょう。古い技術や一つのやり方だけしか知らずにエンジニアとして第一線で活躍している人などいません。
エンジニアになると、例えば「人力でやっていた処理を効率よくできるようにシステム化する」とか、何度も同じコードを書くのではなく共通化するとか、自動化ツールを導入したりするといったことが頻繁にあります。
そんなときに「今の自分が知っている範囲でできること」だけしかやらないと、仕事になりません。長期的な効率化を目指すためには、こうした勉強や開発に苦労することもあるでしょう。
すぐに手応えや成果が出るわけではない
やったことないことについてがんばって勉強しても、すぐにスムーズにできるようになるわけではありません。
時間をかけて調べたり作ったりしたのに思った通りに動かない、先輩エンジニアからコードレビューで指摘されまくる、上司に言われたことがよくわからない、先輩に聞かれたことにうまく答えられない……といったことも多いでしょう。
自分よりもすごい人がたくさんいる
現在エンジニアとしてばりばり活躍しているすごい人たちの多くは、早ければ子供のころからPCやプログラミングになれ親しみ、情報系の大学や大学院に進んで論文を書いてきたような人たちです。また、下からも若くて優秀な人たちはどんどん上がってきます。
エンジニアは、すごい人はめちゃくちゃすごくて、レベルが違う、どうがんばっても追いつけない、みたいな人がいっぱいいます。すごい人たちと自分を比べて、自分はなんてだめなんだと思うこともあるでしょう。
好きなものを作れる・好きな技術を使えるわけではない
個人開発は自分で作りたいものを作りたいように作れますが、当然仕事となるとそんなわけにはいきません。むしろ好きでない技術、知らない技術でも、業務に必要であれば勉強したり使ったりしなければいけないことのほうが多いでしょう。
サービスやプロダクトの内容、担当する機能やロジックなどに関しても、自分に決定権があるわけではありません。思い通りに作るなんてできませんし、むしろ「こんな機能興味ないんだけどな」と思う部分を任される場合もあるでしょう。
まとめ
なんだか嫌なことばかりの話になってしまいましたが、「ちょっとの勉強でエンジニアになれる」「家で仕事できて高収入」「手に職がついて将来も仕事に困らない」などと都合のいい話だけを信じてエンジニアを目指す人もいると思うので、現実的な話を書いてしまいました。
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