こんにちは。倉内です。
就活生の皆さん、夏のインターンシップの情報収集は進んでいますか?
毎年あとになってから「気づいたらインターンの選考が終わっていて、気になる企業のインターンに参加できなかった」「夏休み中にインターンに行っておけばよかった……」など後悔する方もいます。
そこで今回は、就活のスケジュール、インターンに参加するメリットや気をつける点をお伝えしていきます。
もちろん採用に直結するものばかりではありませんが、「興味はあるけど参加すべきか迷っている」という方は参考にしていただければと思います。
なお、paiza新卒では、ITエンジニアを目指す24卒学生向けのインターン求人を公開しています。
今年の就活はどうなる?(24卒)
はじめに24卒の就活の見通しはどうなっているのか簡単に把握しておきましょう。
スケジュールは23卒と大きく変わらず
コロナの影響で企業側・学生側ともに手探りだった時期を過ぎ、オンラインと対面とのハイブリッドでの選考に落ち着きつつあり、スケジュールは23卒と大きく変わらないと言われています。
下図は、一般的な24卒の就活スケジュールを表しています。
paiza新卒 就活成功ガイド「就職活動のスケジュールとポイント<24卒向け>」より
一方、独自のスケジュールで採用を進める企業も多く、また外資系やベンチャーなど早期に選考がスタートするケースがあることも把握しておく必要があります。
たとえば、paiza新卒では選考の準備(プログラミング学習や成果物の作成)も含め、下図のようなスケジュールで早くから企業とコンタクトを取り、選考を進めることもできます。
paiza新卒 就活成功ガイド「就職活動のスケジュールとポイント<24卒向け>」より
さらに早期化の予想も
HRzineで今年1月に公開された「就職活動に関する調査」(ウォンテッドリー調べ)によりますと、調査対象の人数は少ないものの24卒の46%が調査時点で就活をスタートしていると回答したとあります。
中でも24卒は長期インターンに参加した割合が高く、活動が早い学生が多いことを伝えています。
また、合わせて知っておきたいのが、企業の脱新卒一括採用の動きです。
中途採用が通年でおこなわれているのと同様、新卒でも徐々にその動きが活発になっています。これは専門性の高いスキルを持った学生(海外の大学を卒業する学生も含む)を一律の時期や待遇で獲得するのが難しいと企業が感じているからです。
専門職であるITエンジニアはまさにこういった取り組みの対象になる職種であり、大学時代からすでに高いスキルを持っていたり、サービスやアプリの開発で成果を挙げていたりする学生にとっては朗報とも言えます。
一方で、このような「ジョブ型採用」に近くなればなるほど、なんとなくで就活を進めようとしている人にとっては厳しい状況になるかもしれません。
必要以上に不安になり、焦る必要はありませんが、企業側の動きも日々ニュースなどで情報収集しておくとよいでしょう。
インターンについて知ろう
インターンとは
就活生向けのインターンは、就業体験型だけではなく、説明会形式や参加者でチームを組んで課題をこなすワークショップ形式もあります。企業によって、また採用職種によって内容や実施期間はさまざまです。
日本では、大学であれば主に3年の長期休暇中、就活が本格化する前あたりの時期における実施が一般的です。
日程を選んで申し込むだけで参加できるものもあれば、書類や面接での選考通過が必要なものもあり、夏のインターンの選考は今まさに多くの企業でスタートしています。本選考に進むためにインターン参加が必須な場合もありますので、情報収集を怠らないようにしましょう。
参加で得られるメリット
業界や業種、業務内容について理解を深められる
特に就業体験型のインターンでは、企業サイトや求人情報だけでは読み取れないリアルな情報を得ることができます。
社員の働くようすも見れますし、やり甲斐や大変さなどを直接聞くことはもちろん、自分もインターンを通して体感できるでしょう。
「どんな業界や企業に興味があるかよく分からない」という方は、まずは業界について理解することから始めてみてください。企業選びについては、就活成功ガイドの「自己分析と業界研究・企業選びについて」で詳しく解説しています。他にも業界や職種について知ることができるページも公開中です。
実体験をもとに面接で説得力を持って話せる
前述のとおり、自分の体験をベースにして話せるため、説得力のある志望動機をつくることができます。
特に「なぜ多くの企業の中からうちを選んだのか?」といった定番の質問がきたときに、インターンの経験は強みになります。長期インターンとなると複数は難しいかもしれませんが、同業他社との比較ができるよういくつか参加しておくと実体験から違いについて話すこともできます。
本選考に直結もしくは一部選考が免除される(ことがある)
必ずしもそうではありませんが、選考の案内をまずはインターン参加者に出す企業も多く、インターン参加が今後の就活で有利に働く可能性があります。
現時点でもし志望度が高い企業や興味が強い企業、もしくは企業まで絞れていなくても行きたいと考えている業界・業種があればぜひインターンに参加することをおすすめします。
ここまでの話は、paiza新卒の「就活成功ガイド」でも詳しくお伝えしていますので参考にしてみてください。
企業がインターンを実施する目的
時間を割いて準備をし、社員は通常の業務以外にインターン生の対応をおこなう必要があることからも企業側にも目的があることが理解できると思います。
まずはやはり上にも出てきたとおり、優秀な学生の確保があります。インターンに参加する時点で、ある程度就活に対して積極的で計画性があるともとれるため、企業からすると早くから接点を作っておきたい人材です。
次に説明会では伝えきれない自社の魅力や社風・文化を実際に感じて欲しいという意図もあります。有名企業・人気企業は学生の応募が殺到しますが、名前の知られていない企業にも業務内容や働く環境が魅力的な企業はたくさんあります。
反対にインターンの中で「なんとなく合わないな…」「思っていたのと違うな」となってもミスマッチを減らせたという点では意味のあることです。
やりがちなNG行動
すでに就活を終えている先輩から「インターンって意味ないよ」といった言葉をかけられたことがあるかもしれません。経験者の声は参考にすべき部分もありますが、同時に「有意義な体験にできなかった」ということを示しているとも取れます。
せっかく時間と(場合によっては費用も)割いて参加するのであれば、目的を持って、このあとの就活に生きるインターン経験にしましょう。
ここではインターンでやりがちな3つのNG行動と対策をご紹介します。
なんとなく有名企業のインターンに応募する
有名な企業のインターンに行くことが悪いという意味ではなく、「なんとなく」というのがNGに挙げた理由です。
今の段階で応募したい企業まで絞るのは難しいかもしれません。ただ、インターンの応募までに興味のある業界や業種くらいはある程度あたりをつけておかないと、就活が本格的にスタートしたときにインターンの経験を生かすのが難しくなってしまいます。(もちろん現時点では幅広く興味を持って、いろいろ経験するというのもよいと思いますが)
インターンを意味のある時間にするために大切なのは目的意識を持つことです。自分がなぜその企業でインターンをしたいと思い、どういった情報や経験を得たいと考えているのかまずは整理しましょう。
ここに気をつけよう!
- 自分の興味・関心を整理してインターン先の企業を選ぶ
- なんとなくではなく目的意識を持ってインターンに参加する
インターン選考に無対策でのぞむ
SPIなどWebテストが課されることが多いですが、ITエンジニア職の場合、インターン選考でプログラミングの基本知識を問われたり、簡単なアルゴリズムの問題を出されることがあります。
paiza新卒ではプログラミングの実力を測るスキルチェックで企業が求めるランクを取得すれば、インターンに応募することができます*1。スキルチェックについて詳しくはこちら
まずは「基本的な実装スキル」と位置づけているCランクの獲得を目指してプログラミングスキルを磨いていただければと思います。
ここに気をつけよう!
- 本選考同様、インターン選考も準備が大切
- 人気企業はインターン選考も狭き門であることを理解する
受け身の姿勢で参加してしまう
「企業が開催するインターンに参加」というと説明を聞いたり、指示待ちの姿勢になってしまったりして、もったいない時間を過ごす方がいます。
また、そういった姿勢でいるとインターンの中で人事や先輩社員、グループのメンバーから「積極性がない」といった評価を受ける可能性もあります。(評価をおこなうと名言されない場合でも、多くの場合リクルーターなどの役割を持った社員がチェックしています)
本選考でもグループディスカッションやグループ面接があります。エンジニア志望の場合、技術的なスキルで評価して欲しいという気持ちも分かるのですが、仕事はチームで進めることも多いため、主体性や積極性も重視されます。
ここに気をつけよう!
- 自ら積極的に情報を取りにいくことを忘れない
- 「社会人としてどう振る舞うべきか」を考える
まとめ
これから就活が本格化する皆さんに向けて、インターンについてお伝えしてきました。
政府が定める就活のスタート時期は、24卒は2023年3月(企業説明会やエントリー)で選考は6月からとなっているため、「もう就活について考えないといけないの…!?」と驚く方もいるかもしれません。
ただ、本格的に就活が始まるとなかなか時間が取れず、志望度が高い企業でも準備不足のまま選考がスタートしてしまうこともあります。特に理系の方は、研究室に配属されると就活との両立はかなり大変だと思います。
企業研究など今からできることは進めておき、インターンを通して自分の興味・関心をはっきりさせて、就活の軸を定められるよう少しずつでも取り組んでいくことをおすすめします。
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*1:企業によっては、別途書類選考、課題、面接などが課される場合があります。