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エンジニアが転職してキャリアチェンジをする際の選択肢とは

私はpaiza転職で、エンジニアを目指す方の転職活動やエンジニアを採用したい企業の採用活動をお手伝いしつつ、Webメディア「Tech Team Journal」(TTJ)の運用にも携わっています。

今回は、TTJで見つけたエンジニアのキャリアに役立つ記事をご紹介します。

伊藤由貴さんのこちらの記事です。
ttj.paiza.jp

伊藤さんはQAエンジニアとしてご活躍されている立場から、こちらの記事で

  • 他のロールからQAエンジニアへキャリアチェンジする際のパターン
  • どのような理由でQAエンジニアになるのか

について解説をされています。

paizaでも開発エンジニア→QAエンジニアになど、転職を通してキャリアチェンジをするエンジニアの方は少なくありません。

今回は、こちらの記事を抜粋してご紹介します。

QAを目指す理由

ほかのロールの人がQAエンジニアを目指す理由について、伊藤さんは採用にも携わってこられた立場から、以下の4つを挙げています。

開発者としてテストを書くうちに品質に興味を抱いた

開発業務でテストを実施する中で、「本当に十分なテストができているんだろうか」「もっとうまくテストができるようになりたい」と、テスト自体に興味を持つようになりQAエンジニアとなるパターンです。

バグを見つけることが多かった

テストを実施する中でほかの人には見つけられないようなバグを見つけるなど、QAエンジニアとしての適性を感じて目指すパターンです。

周りの開発者をサポートしたいと思った

「周りの開発者が安心して成果を出せるようにしたい」という考えのもと、開発以外の周辺領域のポジションを目指すパターンです。QAエンジニアだけでなく、開発チームに貢献できる役割としてマネージメントやスクラムマスターなどの道に進む方もいます。

  • ITは好きだけどコーディングには向いていないと思った

たとえば新卒から開発者として仕事をしていて、ITエンジニア自体は楽しいと思っている。けれども、コーディングなど開発者としての業務が楽しめない。あるいは、一生懸命勉強・仕事をしても成果に結びつかない。このような悩みを抱えて、コーディングをしなくてもよさそうなQAエンジニアになる、というパターンです。

私自身新卒で開発エンジニアとして就職したものの、コーディングにそれほど適性があるとは思えず転職をしたたため、このパターンは非常によくわかります。

paizaでさまざまなポジションの方からお話を聞いていると、実際に開発業務を経験したことで「技術の探究や開発業務に適性や強い興味はないけど、IT業界やプロダクト、エンジニアたちは嫌いではなく、むしろもっと自分に合ったロールで貢献したい」と考えるようになった人も少なくありません。(私も実際にそうです…)

こうした人は、周辺領域にキャリアチェンジをしてみるのも一つの手だと思います。

ITエンジニアのキャリアの選択肢

ITエンジニアが今後のキャリアについて考える際に、どのような道があるのでしょうか。

ここからは、ITエンジニアのキャリアチェンジにおいて考えうる代表的なポジションやキャリアについて解説します。

周辺領域のポジションに転職する

情報システム部やQAエンジニアへの転職

QAエンジニアは品質保証部門やテスト会社でソフトウェアテストを行います。(詳しくは伊藤さんの記事でも解説されています)

情報システム部(情シス)は、社内の基幹システムや社内インフラの構築・導入や、システムの使い方についての社員レクチャー、障害対応などを行う部署です。

開発経験を活かして、こうした周辺領域へキャリアをスライドさせるのも一つの道です。

ただ情シスはトラブル対応などにおけるヘルプデスクのような役割もあるため、業務の幅は非常に広く、「ITやPCに関する問い合わせはとりあえず情シスへ」という企業は少なくありません。またインフラエンジニアの仕事も情シスが担ったり、テクニカルサポートエンジニアの社内版のような仕事を担ったりする場合もあります。

最近はIT系以外の業界でもDXを進めようとしている企業も多く、需要はあるかと思われますが、部署としても非常に少人数、下手すれば一人だけということもあります。

上流のSIerに転職する

たとえば、小規模なn次請け企業から転職したい人向けの選択肢です。数千人規模の大手企業に入社するのはかなり難易度が高いですが、元請けもやっているようなより上流に近いSIer(~1000人前後規模の中堅企業)への転職であれば、不可能ではありません。

上流の企業へ転職すると、いずれPMとなってプロジェクト全体をとりまとめることもあるでしょう。また、n次請けの末端にいるよりは待遇もよくなる傾向です。

顧客と要件を詰めて、設計して、実装して、テストして……といった手順自体は得意な人や「仕事内容自体は嫌いではないけど、現職は労働環境が悪くて…」という人は、より上流に近い企業への転職が合っているかもしれません。ただ、もちろん上流でさえあれば必ず労働環境や給与がよくなるわけではありませんので、応募する企業や条件に関してはしっかり調べましょう。

なおこうした企業では、ポジションがPMに近づくにつれて、期日と予算範囲を厳守しながらシステムを納品する管理能力が求められます

フリーランスエンジニアになる

とくに最近はリモート中心でどこにいても働けるため、より自由度の高いフリーランスになるのもひとつの選択肢です。

フリーランスのよいところは、契約した金額がすべて自分のものになる(もちろん税金等はかかります)、納期通りに成果さえ出せれば(納品できれば)時間や勤務スタイルの自由度が高い、といった点です。

ただ、もちろん継続して仕事を得られる保証はないのと、事務処理や契約金交渉等も自分でしなければならないという注意点もあります。

エンジニア採用担当の人事職

最近は「人事ニア」という言葉を聞く機会も増えてきました。エンジニア経験と採用に携わった経験を活かして、いっそ採用担当にキャリアチェンジする人も出てきています。

元エンジニアがエンジニアの採用を担当すれば、エンジニアの気持ちがわかる・技術についてもある程度わかる・エンジニアが知りたい情報や重視したい要件についてもわかるため、組織を大きくしたい企業にとっては重宝されるでしょう。また、システムや情報を扱うよりも人に関する仕事がしたいという人にとっては、エンジニア経験も生かせて都合がいいポジションかもしれません。

ただし採用は人が相手なので、開発のように頑張れば一定の成果が確約されるようなものではありません。またエンジニアリングとはまったく違う業務内容になるため、人事業務に関する勉強もあらためて必要となります。

まとめ

伊藤さんは、最後に

私自身はキャリアのスタートからテストエンジニアやQAエンジニアをしていますが、開発者など他職種からQAエンジニアになった同僚とも多く仕事をしてきました。コーディングスキルを活かしてテスト自動化に取り組んでいる方もいれば、ソフトウエアの内部構造を深く理解して品質を担保する方もいて、みなさん経験を活かしてQAエンジニアをしています。

と締めています。

最近は、エンジニアのキャリアも多様化しています。未来の選択肢を増やすためには、いま一度自分の経験やキャリアについて振り返ってみるのもよいのではないでしょうか。

paiza転職では、さまざまなポジションのエンジニア求人を掲載しています。

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(文:谷口智香)





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