<この記事の著者>
QAエンジニア
文系未経験から開発エンジニアとしてSIerに新卒入社する。その後Web系事業会社も経て開発経験を積んだのち、得意なシステムテスト技術をより活かせるQAエンジニアにジョブチェンジした。
現在は「テストが得意なエンジニア」として上流工程からのテスト活動を推進している。
最近はChatGPTといったAIの台頭もあり、インターネット上での調べ物が格段にやりやすくなりました。一方で、それを使う私たちのネットリテラシーもより問われる時代になってきました。
私も普段開発エンジニアやQAエンジニアの仕事をしているときに調べ物をする機会が頻繁にあるのですが、その際に一次情報を調べるようにすると何かと捗ることが多かったので共有します。
一次情報とは
一次情報は「その情報の源から直接得られるデータや情報」を指し、二次情報は「一次情報を基に分析、評価、解釈、あるいは要約された情報」を指します。
プログラミング言語を例として考えると、公式のリファレンスが一次情報、それを元にした解説書が二次情報になります。
Pythonの公式リファレンス
https://docs.python.org/ja/3/reference/index.htmldocs.python.org
一次情報を読んでよかったこと
最新である
プログラミング言語に限りませんが、情報は常に更新されていきますので一次情報以外は更新が追いついていない、ということはよくあります。
私の実体験として、とあるツールをPCにインストールするときに環境変数を登録する必要があったのですが、公式ではない解説サイトが紹介していた環境変数が古くなっていて、ツールの実行に失敗したことがありました。公式ページに載っていた情報を元に環境変数を登録して実行したところあっさり成功したので脱力した記憶があります。
情報が網羅されている
二次情報はわかりやすいものも多いです。代わりに、一次情報の隅に書いてあるような細かいエッジケースは省略されている場合があります。
私は仕事上法律の条文を読むことも多いのですが、隅々まで読んでいたおかげでカバーできたケースがいくつもありました。
一次情報を読む上で苦労すること
一次情報を読むことにデメリットは正直ないと思っているのですが、苦労することは多いです。
難しい
これに尽きます。難しさにも色々な種類がありますが、特に技術的な分野であれば最新情報は英語であることも多いので、英語に苦手意識があるとそれだけでウッとなってしまいます(私もそうです)。
が、前で述べたメリットがありますし、メリットは裏を返せば読まなかったとき正しくコードが書けていなかったなどのリスクに繋がりかねないということにもなるので、頑張って読むようにしています。翻訳ツールも積極的に活用していますが、細かいニュアンスがわからず結局英語で読まざるを得ないことも多いです・・・。
また、日本語でもそもそも難解な文章もあり、どうしても理解しきれない場合もあります。その場合でも極力専門家を頼るなど、信頼できる情報を探すように心がけています。
検索のトップに出てこないこともある
情報を調べるときはインターネット上の検索エンジンから検索をかけることがほとんどだと思いますが、場合によっては公式情報が検索トップに出てこないということもあります。
その場合、明確に公式がどこかわかっているならそのページを狙い撃ちにして探しにいきますし、情報元がどこかわからない場合は習慣的に二次情報のページからソースにしている情報源を辿っています。
情報を鵜呑みにはしない
私は「その情報が本当に正しいのか、情報源はどこなのか」と考える癖をつけた結果、割と色々なことを疑ってかかるようになってしまいましたが、この情報社会ではそれくらい警戒した方が安全なのかもしれないと個人的には思っています。
たとえば、GitHubで大量にスターがついているリポジトリだからといって、必ずしも安全とは限りません。やろうと思えば偽のアカウントを大量に発行してスターを増やすことも手段としては可能なようです。もちろん全てのリポジトリがそうというわけではないので、正しく見極められるようになるのが大切です。
終わりに
公式ドキュメントの検索を習慣化し、それを読めるようになると色々と良いことが多いので、もしそういったことをまだしていない方にはぜひオススメします!
(文:かいり)
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