Photo by Kris Mouser-Brown
こんにちは。倉内です。
機械学習やAIの流行でプログラミングに興味を持ち、未経験からエンジニアを目指す人が増えています。
もちろん、開発業務未経験でもエンジニアを目指すことはできますし、実際にpaizaでも未経験からエンジニアになり活躍されている方々がたくさんいます。
一方で、「IT業界は人材不足らしいし手に職をつけるのもいいかな」という考えだけでエンジニアを目指し、いざシステム開発業務に就いてから「思ってたのと違った…」「なかなか成果が出せない…つらい…」と後悔している人も少なくありません。
以前、エンジニア適性がある人とない人では、仕事の生産性に大きな格差があるとお伝えしました。こちらの記事でもお伝えしたとおり、エンジニアとして活躍するには向き・不向きは無視できないものになっています。
自分の適性を知らずに転職し、「エンジニアの仕事は自分には向いていなかった…」となってしまうことは、企業にとっても転職者にとっても不幸ですよね。
そこで今回はpaizaでさまざまな転職希望者の方を見てきて分かった、ITエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴をお話しします。
■ITエンジニアに向いている人の特徴
◆IT技術やプログラミングが好き
大前提ですが、「興味がある」「好き」ということは、ITエンジニアとして働くにあたって非常に重要なポイントとなります。特に未経験者の採用では、「IT技術が好きであること」「プログラミングが好きであること」を入社後の伸びしろがあると捉え、重視している企業が多いからです。
ITの分野は次々に新しい情報が出てきますので、それらを積極的に収集し、新しい技術の登場を面白いと思える人はITエンジニアに向いているでしょう。
◆自分で手を動かして何かを作ることが好き
今は未経験者・初心者でも取りかかりやすいプログラミング学習サービスが充実し、独学でも基礎からしっかり学ぶことができる時代です。
また、実務経験はなくても実際に何かを作りあげた経験は、スキルが身につくだけでなく、転職時のアピールポイントにもなります。
paizaラーニングでも「Webアプリ開発入門」を公開していますので、プログラミングの基礎は習得済という方はぜひチャレンジしてみてください。
◆もっと効率のよい方法がないか考えられる
日々の自分の作業について「もっと効率化できないだろうか?」と考えながら進めた経験はありますか?
例えば、毎日必ず同じ手順を踏む反復的な作業は、手動でも問題ありませんが、スクリプトを書いてバッチにしてスケジュール登録しておけば自動で実行されますよね。現在エンジニアで活躍されている方で「とにかく自動化することが好き」と言う人は多くいます。
ツールの作成や自動化するためには一時的に手間がかかることもありますが、「将来楽になるために今の努力は惜しまない!」というタイプはITエンジニアに向いていると言えます。
◆地道な調査や作業が苦にならない
プログラミングをよく知らない人は「黒い画面に呪文を打ち込んで魔法みたいに一瞬で何かを作れる!」と勘違いしていることがありますが、プログラミングは意外に地道な作業の繰り返しです。
コードを少し書いて、実行して、上手くいかない箇所をログやエラーメッセージを見ながら修正して、不明点があれば調査して、また少し書いて…という忍耐力のいる作業を経て作り上げていくことになります。コツコツ少しずつものづくりをしていくことに喜びを見いだせる人には向いていると言えます。
■ITエンジニアに向いていない人の特徴
◆IT技術やプログラミングに興味を持てない
そもそも興味を持てないとエンジニアとして働くのはかなり厳しいと思います。
ここ最近、業務時間外に勉強するべきかという議論が活発ですが、「そもそも勉強っていうか気になったことを調べたり試したりしてるだけなんだけどな」というエンジニアの方のつぶやきも目にします。
業務に関係する分野と興味のある分野が一致しないこともあるかもしれませんが、「内定をもらったから」「転職エージェントに勧められたから」という理由でITエンジニアになってしまうと働き始めてから「あまり興味を持てないな…」「思ってたより面白くないな…」と気づく可能性があります。
エンジニアに限らずですが、興味の持てないことをメインに仕事をするのは、苦痛なうえに、成果もなかなか上がらず苦労することになります。
◆物事に課題意識を持たない
「どうすればもっとサービスがよくなるか」はシステム開発で欠かせない観点です。「ここはもっとこうしたほうがいいのでは?」「こうしたほうが使いやすくなるのでは?」を考えられない人はITエンジニアという仕事は厳しいかもしれません。
自社開発でも受託開発でも課題感を持って取り組むことは大切です。特に自社開発の場合はユーザの要件が明示されず、市場調査やニーズ分析からユーザが求めているサービスは何かを導き出す必要があるため、より重要だと言えます。
◆自分で試してみようという好奇心がない
プログラミングは参考書を読むだけでなく、実際に手を動かしてみないと身につけるのが難しいです。「興味はあるけど特にまだ何もやってない。エンジニアになったらやる」と言ってる人は「興味がない」のと同じです。
「プログラミング経験はないけどITエンジニアになりたい!」という人はまず自分で少しでもコードを書いてみましょう。それを面倒だなと思った人はITエンジニアには向かないかも知れません。
◆自発的にスキルアップしようとしない
ITの分野では日々新しい技術が生まれ、特にWebに関する技術ははやり廃りも激しいため、自発的に新しい情報を追う必要があります。
例えば、新しく登場したフレームワークは過去のものとどう違っているのか、それを採用することでどのようなメリット・デメリットがあるのかなどは積極的に情報を集めないと判断できません。
また、自分でどれだけ考えても分からない問題にぶつかった時、国内外の情報をあたってみたり、詳しい人に聞いて解決したりすることも大切です。
知識やスキルをアップデートしていくことが面倒だ・苦痛だと感じる人は自分が本当にITエンジニアになりたいのか考え直してみたほうがいいでしょう。
■まとめ
ITエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴についてお話ししてきましたが、向いているから優れている、向いていないから劣っているという話ではありません。向いていない人が、未経験からITエンジニアに転職して、いらぬ苦労をすることは避けたほうがいいという話です。
エンジニアに限った話ではありませんが、転職者のうち4人に1人は転職を後悔しているという調査結果もあります。
どんな職業でも言えることですが、とりわけITエンジニアは、向き・不向きが非常に大事だと感じます。また、在職中の転職活動は体力・気力がいる大変なものです。もちろん転職したら絶対に幸せになれるという保証はありませんが、転職後の後悔はできるだけしたくないですよね。
なんとなく「エンジニアになってみようかな~」と思っていた方は、この記事で挙げたポイントを改めて考えてみていただければと思います。
逆にまだ実務経験もスキルもないけど向いている方に当てはまった!という方はぜひpaizaでITエンジニアへの転職にチャレンジしてみてください。
転職を考える前に、まずは自分の実力を試してみたいという場合は、paizaのスキルチェック問題を解くのがオススメです。プログラミング問題を解いた結果によりS・A・B・C・D・Eの6段階で自分のスキルのランクが分かります。問題はレベルごとに分かれており、初心者から上級者の方まで挑戦していただけます。
paizaは、技術を追い続けることが仕事につながり、スキルのある人がきちんと評価される場を作ることで、日本のITエンジニアの地位向上を目指したいと考えています。
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