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「エンジニアの転職は技術力で成否が決まる」という誤解について


こんにちは。倉内です。

「転職はしたいけど技術力に自信がなくてなかなか転職に踏み切れない…」とエンジニアの方からご相談を受けることがあります。

結論から言うと、それは大きな誤解です。

エンジニアにとって開発スキルは大きなアピールポイントの1つではありますが、エンジニアの仕事はそれだけで回っているわけではないですよね。

転職活動で、とにかく技術的なスキルや経験をアピールしなければならないと考えている方も多いのですが、実際にはプロジェクトマネジメントや顧客との折衝、サービスの企画・立ち上げに携わったことがあるなど技術以外のスキルや経験も評価されます。

そういった「技術以外のスキルや経験」を転職に生かせることを知っていると、今とはまったくスキルセットの異なる領域にチャレンジすることも可能です。

そこで今回は、技術以外のスキルを武器に「自分がやりたいこと」をかなえて、キャリアの幅を広げる方法についてお伝えしたいと思います。

技術的スキルとそれ以外のスキルを棚卸しする


なにはともあれ「これまでなにをしてきたか」、そして「なにができるのか」は整理しておく必要があります。

このとき、技術的なスキルはもちろん、それ以外のスキル(以下、ソフトスキル)も洗い出します。例としていくつか挙げてみましょう。

技術的スキル

  • Ruby(Ruby on Rails)で大規模なWebサービスを開発
  • KotlinでAndroidアプリケーションを開発
  • AWSの導入・サーバ構築・運用
  • Oracle Databaseの構築・パフォーマンスチューニング
  • 大量のリクエストやトラフィックをさばく負荷分散の仕組みを構築

など

このように具体的にどのような技術を使って、どんなことをしたのかを挙げてみてください。

続いてソフトスキルのほうも同様に挙げていきます。

ソフトスキル

  • 顧客への自社サービス導入提案、プレゼン経験
  • さまざまな規模のチームマネジメント経験
  • サービス企画から立ち上げ、マネタイズまでの一連をメインメンバーとして担当
  • 採用する技術やフレームワークの選定といったアーキテクト的な役割
  • テスト自動化の推進、実用化
  • 開発チームのOJT制度の立ち上げ・導入
  • 社外メディアへの寄稿、登壇経験

など

ちなみにソフトスキルというのは、コミュニケーション能力や協調性、自発性、思考力、そしてリーダーシップなどの定性的なスキルを指します。

転職においてスキルの棚卸しがなぜ必要なのかはこちらでも解説していますので参考にしてみてください。

paiza.hatenablog.com

転職先を選ぶ「軸」を決める

転職をする理由はさまざまですが、エンジニアの方は「今の環境ではやりたいことができない」「自分が興味のある技術を扱えない」といった理由を挙げる方も多いと思います。

転職後も同様の悩みを抱えないためにも何を軸にして転職先を選ぶかは、ある程度はっきりさせておいたほうがよいでしょう。たとえば…

  • おもしろいと思ったサービスを開発している
  • 将来性がありそう、これから成長しそうな事業をおこなっている
  • 実務経験はないが興味がある技術を扱っている
  • もっと規模の大きいチームのマネジメント経験を積める

など

さっきは「やってきたこと」「できること」を洗い出したので、今度は「やりたいこと」を明らかにしていくというステップですね。

ただ、「やりたいこと」を軸に企業を選ぶと、今まで業務で扱ったことのない言語や技術がサービスに採用されていることもあります。

気になる企業の募集ポジションや求める人物像などの情報から、今自分ができることと応募先企業が求めていることにどれくらいギャップがあるかが見えてくると思います。

なお、転職先を選ぶ際は業務内容だけでなく、年収や福利厚生といった条件面との優先度についても考えておく必要があります。

paiza.hatenablog.com

ギャップはソフトスキルで埋める

企業が求めている技術的スキルと自分の技術的スキルにギャップがある場合、どうするとよいでしょうか。

プログラミング言語やフレームワークであれば転職までに独学するのもよいですが、さきほど挙げたソフトスキルを生かしてギャップを埋めることができます。

というのも多くの企業が(もちろん募集ポジションにもよりますが)業務では技術だけでなく、「技術以外にできること」を求められる場面も多いことを知っているからです。

たとえば、以下のような点を評価することがあります。

  • プロジェクトマネジメントの経験がある
  • リーダーとしてプロジェクトを円滑に進められるコミュニケーション能力がある
  • UI/UXの知見がありデザイナーと意思疎通ができる
  • プロダクトやサービスの改善・成長に関心がある
  • 自社が掲げるミッション・ビジョンに理解と共感がある
  • 新しい技術に対する好奇心および学習する習慣があり入社後のキャッチアップ力が高い

企業側も求めているスキルに100%一致する人材だけを採用できるとは思っていません。

そのため「これだけは譲れない」という核となるスキル以外は、面接などで話を聞きながら「こういう経験があるなら問題ないな」という判断をおこないます。

技術的スキルだけがアピールになると考えていると、今のスキルセットから大きく外れたところへの転職は難しく感じます。ただ、上記のようなポイントをうまくアピールすることで自身の市場価値は高められます。

まとめ

エンジニアは技術的スキルを武器に転職をするというイメージがあったかと思いますが、少し発想を変えて「技術的スキル以外」を生かすことについてお伝えしました。

もし今「自分ってエンジニアとしてパッとしないなぁ…」と思っている方でも環境を変えることで輝けることがあります。むしろそういう場所を見つけるのが転職だと言ってもいいかもしれません。

たとえば苦労なく続けることができたり、人から褒められたりしたことを思い出してみると「○○さんには開発スキルではかなわないけど、他部署と円滑にプロジェクトを進める役割は自分のほうが向いていそうだ」といった感じで、技術的なスキル以外で自分のよさを発見することができます。

技術力というひとつの尺度で勝負するだけがキャリアではありません。自分なりの価値をいかに発揮できるか、そしてそれが実現できる環境に身を置けるかが大切です。


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