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なぜスキルのあるエンジニアが転職で企業選びに失敗するのか


こんにちは。倉内です。

コロナ禍であってもエンジニア、とりわけ経験者の転職では売り手市場が続き、むしろ企業側が採用に苦労していました。

dodaが発表した転職求人倍率レポート(2021年4月)を見ても、業界ではIT・通信、職種では技術系(IT・通信)が他を大きく引き離し高い求人倍率を維持していました。

しかし、そのような状況下かつスキルも経験もそれなりにあるにもかかわらず、なぜか転職活動がうまくいかなかったり、転職後に後悔する方もいらっしゃいます。

100%確実な必勝法はないにせよ、それらの多くは企業選びさえきちんとポイントを押さえてやっておけば回避できた可能性があります。

そこで今回は、paizaがITエンジニア専門の転職サイトを運用する中で見えてきた、実力があるのに企業選びで失敗してしまう人の特徴と対策をお伝えしたいと思います。

実力があるのに企業選びに失敗する人の特徴

勢いで転職先を決めてしまった

冒頭でもお伝えしたとおり、エンジニア経験がある方は、転職サイトに登録してある程度プロフィールを埋めておけばスカウトメールがいくつも届くと思います。

パッと見てよさそうだな・興味をひかれるなという直感はとても大切ではあるのですが、勢いだけで転職先を決めてしまうと入社後にギャップを感じて後悔する方が多いようです。

特に現状の環境がつまらないと感じていたり、変化がほしいと感じていたりする人ほどその傾向が強いため注意が必要です。

たとえば、スタートアップ企業に憧れてとんとん拍子に選考も進んで飛び込んだが、すぐに事業を畳んでしまったなんてことになったら大変ですよね。大企業や創業年数が長い企業が絶対安心という時代ではないものの「成長性・将来性のある事業をおこなっているか」の見極めはやはり必要です。

将来のキャリアを考えていない

さきほどの勢いで決めると関連しますが、「もう少しゆるく働きたい」もしくは「とにかく給与を上げたい」など、目先の条件だけに囚われて転職先を決めてしまうことにも注意が必要です。

もちろん現在大変な環境にあり、心身に影響が出ているなどの場合は別です。そういったケースでは改善のために早めに転職する必要があるでしょう。

しかし、そうではない場合、将来どんなエンジニアになりたいかまで考えて転職先を選んだほうがよいと思います。

仕事が楽になった一方でやりがいや成長の機会がなくなってしまったり、逆に給与は上がったけれど労働時間が長くなり体力的にきつくなってしまったりといったこともあるからです。

転職に失敗したらまた転職をすればいいというのもひとつの考え方です。しかし、年次を重ねるほど、次に転職するときはマネージャーやリーダー経験、もしくはメンバークラスより高いレベルの実績や成果を求められ、転職難易度は上がります。

また、労働条件だけを重視した結果、業務内容やサービスに興味が持てない、社風が合わないなど他の点で不満が出てくる可能性があります。

安易に自分の専門分野と異なる領域を選んだ

新しい分野へ挑戦する心構えがあり、自分で学びながら領域を広げたいといった場合はよいのですが、そうでないと思った以上に大変だと感じるかもしれません。

特に1社に長く勤めていて、ひとつのことを深く・長く経験してきた方は、その分野では高いスキルを持っていても別の領域ではもう一度学び直さなければならないことが多くあります

日頃から自主的にスキルを磨いている人は大丈夫だと思いますが、ベテランになるにつれて自分の手をあまり動かさなくなったり、慣れで業務を回せたりできてしまうので新しいことへの適用が難しくなってる可能性があります。

業界や業種が変わってもITエンジニアとしての経験が生きるシーンはたくさんあります。ただ、扱っている技術がまったく違うのであれば、これまで以上に自らキャッチアップをして技術の習得に努める必要があることを念頭においていただければと思います。

エンジニアの企業選び4つのポイント


それでは次に、実際どういった点に気をつけて企業選びをするとよいかをお伝えします。

転職で何を実現したいかをしっかり考える

エンジニアに限りませんが、「なぜ転職するのか?」「転職して何を実現したいか?」は明確にしておきましょう。

そして今の環境に何か問題や不満があってそれを解決したい場合はもちろん、キャリアアップしたいなどの理由でも「転職先でそれを実現できるか」を考えてください。

転職活動での「軸」とも言えますが、これがはっきりしていれば迷ったときの企業選びの基準にもなります。

さきほど企業選びに失敗する人の特徴として、「将来のキャリアを考えていない」を挙げましたが、エンジニア経験が生かせるキャリアパスというのはCTOやテックリードだけではありません。転職活動をきっかけに自分がどういった道に進みたいのかじっくり考えてみるのもよいでしょう。

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サービスやプロダクトに興味を持てるか

エンジニアの中には、扱っている技術や採用しているフレームワークなど、技術的な要件さえ希望に合っていればいいという方もいらっしゃいますが、最近の傾向として「サービスやプロダクトをユーザー視点に立ってよりよくしていける人」を求める企業が多いのも事実です。

特にSIerから自社サービスを持つ企業へ転職する場合、お客様から要望があって開発するのではなく、ユーザーニーズや市場、競合調査の結果なども考慮して開発を進めたり、ときには途中で方向転換が必要になることもあります。

自分が興味を持てる・好きだと感じる、もしくは社会の役に立っていると感じられるサービスのほうが、パフォーマンスを発揮できたり、熱心に改善の提案をしたりできるものだと思います。

また、転職後に業務知識を吸収しやすい、やりがいを感じやすいともいえるでしょう。

エンジニアとして成長できる環境かを見極める

エンジニアの中には「もっと自分が成長できる環境に行きたい」「技術的にレベルの高い仕事がしたい」といった理由で転職を目指す方が多くいます。

せっかく意欲が高くても転職先にそういった環境があるか分からないままでは機会が得られないかもしれません。

そのときに自分を成長させられる環境か、開発チームはどんな技術を使っているか、一緒に働くエンジニアはどんな人たちか…というのは把握しておきましょう。

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給与や労働条件、リモート可など現実的なことを調べる

条件にだけこだわりすぎてもよくないのですが、給与や労働条件も大切な企業選びの軸になります。

最初のうちは「やりたいことがあってそれをかなえられる職場であれば、他の条件は二の次」と思うかもしれません。

ただ、多くの場合、年齢を重ねると結婚や出産・子育て、親の介護などライフステージが変わっていきます。何かあったときにまた転職すればいいという考え方もできますが、自分だけでコントロールできないこともあります。

たとえばこういった社会情勢下でも企業によってリモートワークへの考え方や制度の整え方に差があったりします。

よって、年収は最低限いくら必要か、リモートワークは週どれくらいできるとよいか、残業時間や残業代はどうなっているかといった現実的な部分もよく調べてから転職先を決めてください。

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まとめ

転職で企業選びに失敗するエンジニアの特徴とその対策についてお伝えしてきました。

冒頭でも示したとおり、エンジニア経験者の転職市場は引き続き売り手市場で、転職活動をしてみると案外スムーズに内定を得られる方も多いと思います。一方、それ故に転職を決めてから後悔したりギャップを感じて悩んだりする方もいらっしゃいます。

必ず成功する方法はありませんが、今回挙げたようなことに気をつけて、後悔のない企業選びをして新しい環境で実力を発揮していただければ幸いです。


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