こんにちは。谷口です。
転職を考えている人が企業選びにおいて迷うのが
- 応募先は自分に合った企業なのか
- エンジニアや開発部門を大切にしている企業なのか
- そもそも転職先の企業をどう選んだらよいのか
といったことだと思います。
最近は若手エンジニアの方だけでなく、30代後半や40代で転職を考えている経験者の方から、上記のようなご相談を受けることも増えてきました。
たしかに、企業選びを間違えたり勢いで決めたりして転職した結果「思っていたのと違った」「転職したばかりだけど辞めたい」となってしまっては、わざわざ大きな手間をかけて転職した意味がありませんよね。
そこで今回は、転職経験のあるエンジニアの方々に聞いたお話ももとにした「エンジニアが合わない転職先を見分けるポイント」について解説します。
こんな企業は要注意！合わない企業を見分けるNGポイント
求人票
求人票を読んでもどんな仕事をするのかイメージがわかない
転職サイトの求人情報をながめていると、入社後の仕事内容がスムーズにイメージできる企業もあれば、逆に全然イメージがわかない企業もあるかと思います。
エンジニアが求人票を通して見ておきたいのは、条件面の情報はもちろんですが、それ以上に業務内容です。「入社したら何を使ってどんな仕事をするのか」が自分の希望と合う企業でなければいい転職にはなりません。
特にエンジニア経験者の方が読んでもわかりづらい内容の求人票を出している企業、求人票の記載事項が極端に少ない企業では、開発部門のエンジニアが求人票作りや採用活動にあまりかかわっていない場合や、開発部門と人事部門の連携がうまくとれていない可能性があるので要注意です。
面接
スケジュール調整や結果の連絡が遅い・何度も日時を再調整される
面接官を務めるエンジニア部門が激務すぎて、面接をする余裕がない、人事担当者とコンタクトをとる暇もない…という企業に多いケースです。
もしくは、採用活動について「企業側が選ぶ立場にある」という意識が強く、雑な対応をしてしまう企業もあります。
応募者側も一社に絞って受けているわけではありませんし、予定が固まらないと困りますよね。これから入社するかもしれない応募者に対して、きちんとした対応ができない企業は、残念ですが入社後の対応も期待できないと言ってよいでしょう。
「選考時は連絡が遅くて再調整も多くて不安にさせられていたけど、入社してみたらしっかり社員のことを考えてくれる会社だった！」なんて特例企業は、ほとんどありません。
自社の説明が薄かったり、都合の悪い話はにごして答えてくれない
入社してくれた人がすぐに「辞めたい」「面接や求人票で聞いた話と違う」となってしまっては意味がないのに、残業時間、離職率、会社が抱えている課題など、入社したらすぐにわかりそうなことを隠してよく見せようとしてくる企業は要注意です。
たとえば…
- 労働時間（残業時間）
「エンジニアの皆さんの労働時間は平均どれぐらいですか？」といった質問に対し、「人それぞれですね」などとはっきり教えてくれない場合「残業が多すぎるなど、採用に不利な条件のため教えてくれない」ケースと「本当に把握していない（きちんと社員の労働環境を管理していない、改善策もとっていない）」ケースがあります。どちらにせよ、いいことではありません。
- 賞与
求人票に「賞与あり」と記載があったのに、「昨年はどれぐらいですか？」と聞いて答えてくれない場合「制度的には一応あるけど、実際は何年も出ていない」などというケースがあり得ます。あとで「こんなはずでは…」とならないように、しっかり聞いておきましょう。
面接官にエンジニアがいない・いてもリアクションが薄い・技術の話がほとんど出ない
エンジニアの面接なのに、面接で技術の話がほとんど出てこない企業や、出てきても「Java3年やってたんだ、じゃあ大丈夫だね」という程度で終わってしまう企業は要注意です。
「Java開発の経験が3年ある」といっても、具体的にどんな業務を担当してきたのか、どれぐらいのスキルがあるのか、といったことはわかりませんよね。それなのに、技術レベルを年数でしか判断しない企業は、エンジニアを技術ではなく人月で評価している可能性が高いです。
エンジニアが面接官として一応座っているけどリアクションが薄い・PCで明らかに別の作業をしているといった場合、おそらく面接官は急に呼ばれて面接に出ているのでしょう。その時点で「人事や経営者層と開発が連携がとれていないのだな」ということがわかるかと思います。
内定後
求人記載よりも下回った給与額を提示して内定を出してくる
理由もなしに求人記載額の最低ラインを割った金額で内定オファーをしてくる企業は「エンジニアは欲しいけど、なるべく安く買い叩きたい」などと思っているだけですから、間違いなく入社しない方がいいでしょう。
特に最近は、「求人記載額を下回る額で採用する場合は、その理由を説明しなければならない」と法律で決まっています（この理由の説明も「求人の必須要件に対して○○言語の開発スキルとWebアプリケーションの開発経験が不足しているので、記載額よりもこれぐらい下回ります」などと、具体的に減額要因となっている不足スキルなどを明示しなければなりません）。この説明がない場合、法律違反で罰則の対象となります。
そのため、paiza転職では求人記載額を下回る額で内定オファーを出そうとする企業には、必ず明確な減額理由を聞いていますし、理由がなければ企業側に「その額での内定オファーはできない」とお伝えします。個人で応募をされている場合は、気をつけてご確認ください。
内定承諾期限が翌日など、検討時間を与えてくれない
「4月1日入社募集の求人で、選考が終わったのが3月下旬」「もう一人ほかの候補者がいて、あなたが辞退するのであればその人に内定を出したい」などといった事情で、返信を急かしてくるケースもあるかと思います。ただ、きちんとした企業であれば、そういった事情はしっかり説明した上で期限を提示してくれます。
特に明確な理由もなく、内定承諾を急かしてくる企業は要注意です。というのも、検討する時間をくれない企業は、「うちは他社と比較・検討されると多分承諾してもらえない条件だから、考える時間を与えたくない…」と考えているケースが多いからです。
paiza転職では、内定承諾期限の設定が短かすぎる企業には必ず理由を聞きます。また、応募者の都合もありますから、前述のような明確な事情でもない限りは、最低でも一週間程度は待ってもらえるようにお願いをします。
個人で応募をされている場合は、焦って承諾してしまう前によくご検討ください。
まとめ
というわけで、エンジニアが転職活動中に合わない企業を見分けるためのポイントについてのお話でした。
初歩的な話も多かったですが、上記のような点に気をつけておくと、最低限自分に合わない企業を足切りして、よさそうな企業だけをふるいにかける、といったこともしやすくなると思います。
エンジニアが正しく評価されない・活躍できない企業に入社してしまうと、みなさんの貴重な時間とスキルがうまく生かされないままになってしまいます。paiza転職では、そのような事態は絶対に避けて、スキルのあるエンジニアと、それを正しく評価してくれる企業を結びつけたいと考えています。
採用選考を受けていて、よくわからないことや聞きにくい質問、「これってどうなんだろう？」と思うことなどがありましたら、いつでもpaiza転職運営事務局にご相談ください。
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