paiza開発日誌

IT/Webエンジニア向け総合求人・学習サービス「paiza」の開発者が、プログラミングやITエンジニアの転職などについて書いています。

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ITエンジニアへの転職を成功に導く「スキルPRの書き方」と「企業選び」とは?

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f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

年が明けて、本格的に転職活動を進めたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

「ITエンジニアは人手不足で求人倍率が高い」と言われて久しいですが、実務未経験で希望通りの転職を成功させるのはそう簡単なことではありません。

ただ、それは押さえるべきポイントを知らずに、なんとなくで転職活動をおこなっている方が多いという背景もあります。それらを把握してていねいに対策をすることが成功への第一歩です。

そこで今回は、実務未経験からITエンジニアを目指す人が特に悩む「スキルPRの書き方」と「企業選び」について解説します。

2022年のIT業界の見通し

IT業界動向

IT業界への転職について考える前に、2022年の業界動向について少し見ておきましょう。

昨年12月14日にIDC Japan*1は「国内IT市場の翌年の10大予測」を発表しました。2020年のマイナス成長からの反動もあって、2021年の国内IT市場はプラス成長したとあり、2022年については以下のような見解を持っています。

2022年、世界のIT市場は、あらゆるビジネス上の意思決定にデジタル技術の活用を考慮に入れる、「デジタルファースト」へと進んでいくとIDCではみています。

(出典)IDC Japan「2022年 国内IT市場動向の主要10項目を発表

もちろん国内市場も例外ではないでしょう。IT関連企業に限らず、さまざまな企業が環境や社会の変化に適応し、成長をつづけるためにはデジタル技術の活用は不可欠です。

それを実現するためにもデジタル技術、そして実現を担うデジタル人材への投資は勢いを増すと見られています。

転職市場動向

つづいて、転職市場にフォーカスしてみましょう。株式会社リクルートが昨年12月22日に発表した、「転職市場動向レポート『2022年転職市場の展望』」が参考になります。

IT・通信業界は求職者が複数内定を獲得し、企業を選ぶ側になる、いわゆる「売り手市場」がつづくと見られています。これはコロナ禍以前の水準以上に回復した求人数で過去最高のレベルで採用が活発化しており、人材確保が追いついていないことも少なからず影響していると思われます。

「転職マーケットの割合」のグラフを見てみると、2011年度に22.5%だった「異業種からの転職」が、2020年度には34.9%に拡大しています。

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(出典)株式会社リクルート「2022年 転職市場の展望

IT業界内で転職する人よりも異業種から転職してくる人の割合が多くなっているのです。

より詳細なレポートでは、以下のように述べられています。全15業界のレポートとなっていますので比較してみるのもよいでしょう。

IT業界全体で人材不足が慢性化しているばかりか、あらゆる業種の事業会社もIT人材の獲得を図っているため、採用競争は更に激化。業界をけん引するような大手IT企業でさえも即戦力層の採用に苦戦しており、未経験者の採用を積極化する動きが目立つ。

(出典)株式会社リクルート「2022年 転職市場の展望

未経験からITエンジニアを目指そうと考えている方にとっては、うれしい情報かもしれませんね。

ジョブ型雇用へのシフト

一方で、先日、日立製作所が7月を目処に全社員をジョブ型雇用に変えていくというニュースがありました。

www.nikkei.com

ジョブ型雇用は欧米では一般的な働き方で、スキルに応じて賃金が決まるため、働く側にとってはスキルの向上が重要になってきます。対して、日本はこれまでメンバーシップ型雇用を取り入れる企業が多く、簡単に示すと以下の図のような違いがあります。

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(出典)日本経済新聞「ジョブ型雇用とは 職務明確化、専門性高める

もちろんすでにIT業界(特にベンチャーやスタートアップなど)では、すでにジョブ型雇用(もしくはそれに近い制度)を導入している企業も多くあります。ITエンジニアは専門職なので、労働時間ではなく成果で評価する雇用制度であるジョブ型のほうが相性がよいからです。

これが何を意味するかというと、未経験からの転職、もっと言うと新卒でさえも「入社後に会社の研修制度で育ててもらう」「実務を通してスキルを磨いていく」などが難しくなるということです。

「ITエンジニアは人手不足で求人倍率が高い」の実情は、企業がスキルのある市場価値の高い人を奪い合っている図です。

少し厳しい話をしてしまいましたが、未経験者採用が回復しつつある今、ぜひこのあとお伝えする転職活動のポイントを押さえて取り組んでいただければと思います。一般的に年齢を重ねれば重ねるほど、リーダーや管理職経験、より高度なスキルを求められハードルが上がっていきますので、早く動くに越したことはありません。

未経験からのエンジニア転職を成功に導くポイント

基本的な転職活動の流れ

どのような転職方法をとるか(転職サイトやエージェントを使う、企業サイトやSNSから応募する など)で違いはありますが、基本的には以下の流れで進めていくことになります。

  • 転職活動の計画を立てる
  • プロフィールや履歴書・経歴書を作成する(登録する)
  • 求人を探すもしくはスカウトを受け取って応募する
  • 選考を受ける
  • 内定を取る

現職を続けながらいい企業があれば受けてみるという方もいると思いますが、ある程度目安となるスケジュールは決めたほうがいいでしょう。特に「いつまでに内定を取って転職活動を終える」という決めがないと時間ばかりかかって結果が出ません。

一般的には2~3月・8~9月に求人が増えると言われています。応募できる求人が多い時期ですが、転職活動をしているライバルが多い時期でもあります。ただし、IT業界は通年採用をおこなっている企業も多く、他職種に比べて時期に左右されにくいと考えてよいと思います。

エンジニアを目指すにあたって、エージェント利用やプログラミングスクールからの斡旋ではなく、自分で転職活動を進めていくためには、とにかく実務未経験でITエンジニア求人に応募できるサービスを利用するのが大切です。

paizaが運営するEN:TRYは、実務未経験者の方・経験が浅い方がエンジニア転職を目指すための転職支援サービスです。

“EN:TRY"

EN:TRYの求人には「通過ランク」というものが設定されており、応募者はスキルチェックでプログラミング問題を解いてランクを取得することで求人に応募ができます。

この仕組みは、実務経験がなくなかなかプログラミングスキルを客観的に示すことが難しい方でも、独学などでプログラミングを学び、実力を企業に伝えることができるという特徴があります。

以下にEN:TRYを使った転職活動の流れを示します。各ステップの詳細はこちらから参照していただけます。

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前述のスキルチェックで問題を解いたりプロフィールを記入したりしておくと、企業からスカウトが送られてきますので、そこから転職活動を始めるという方もいらっしゃいます。

スキルPRの書き方

エンジニア経験者であれば、これまで携わった案件や開発を担当したシステム・機能について書くことができますが、実務経験がない場合ここで悩む方が多いと思います。

まったく別の業界で働いていた方は、「前職の経験を書いても意味がないし……」と思う方も多いですよね。

ここでの重要なポイントはふたつです。

  • 独学で身につけた内容もしっかりと書く
  • アウトプットでアピールをする
そもそも企業側は何を重視しているか?

志望動機の組み立て方にも繋がりますが、大きく分けると以下が見られるポイントとなります。

  • エンジニアを目指すにあたってどんな勉強をしているのか
  • エンジニアになって何をしたいのか
  • 将来どんなエンジニアになりたいのか

よって、これらを選考を通して伝えていく必要があります。その第一歩がプロフィールや履歴書・職務経歴書です。

こちらのページでもう少し詳しく解説していますのでよければ参考にしてみてください。

具体的な項目と記入例

EN:TRYのプロフィールを例に説明します。現在、以下のような項目を登録することができます。

  • スキルPR項目:プログラミング言語経験、利用したことのあるデータベースや開発支援ツール など
  • 経験項目:職務経歴、学歴
  • 希望条件項目:希望開発言語、希望勤務地 など
  • 制作物PR
  • GitHubなどのアカウント

このとき経験がない項目は未記入で構いませんが、個人で勉強した内容はスキルPRになりますので積極的に記入してください。記入例はこちら

そして、中でも大切なのが制作物のPRです。

せっかくなので「こういうものを作りました」だけではなく、開発の経緯や採用した技術とその理由、苦労した点や工夫した点などを話せるようにしておきましょう。たとえば、EN:TRYではこのような項目が記入できます。

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また、個人でおこなったアウトプットはポートフォリオにまとめるなどしておくと、選考でアピールしやすくなります。

paizaラーニングの講座「ITエンジニアの就活準備編2: ポートフォリオ制作」では、HTMLとBootstrapを使って実際のポートフォリオページを作る方法を学ぶことができます。


未経験者の企業選び

まずIT業界と職種を理解する

企業を選ぶ前に、IT業界とエンジニアの職種について理解しておく必要があります。

今やエンジニアを採用しているのは、IT企業だけではありません。すべての業界でIT化が進んでいるためあらゆる業界がエンジニアを募集しています。

BtoB、BtoCといった基本的なビジネスモデル、ウォーターフォールやアジャイルなどの開発形態については、こちらのページで詳しく解説しています。

ITエンジニアの職種というと開発(特にフロントエンド)をイメージする方が多いと思います。実際はITエンジニアと言っても多岐にわたり、さまざまな業務内容があります。

paiza.hatenablog.com

基本的なことですが、これらを押さえていないと企業選びの軸が定まりません。「この企業で自分がやりたいことはできるだろうか?」を考えて選ぶためにもしっかり把握しておきましょう。

企業選びのポイント

エンジニア転職を考えている方の中には「とりあえずエンジニアになれるならどこでもいい」と思っている方もいます。

気持ちは分かりますが、適当に企業選びをすると、「思っていたのと違った……」と挫折したり、最悪すぐに退職してしまったりといったことになりかねません。未経験だからこそ、企業選びはとても大切なステップです。

しかし、同時にライバルの多い人気企業やネームバリューのある自社サービス開発の企業にこだわりすぎて転職活動が進まないケースもあります。

エンジニアとして実務経験を積むためには、まずは比較的未経験者が業界に入りやすい企業を選ぶ必要性も出てくるかもしれません。以下の記事で詳しく説明していますので、よければ参考にしてください。

paiza.hatenablog.com

企業側の視点

企業から見て新卒採用(第二新卒採用)と中途採用でもっとも異なる点は、ポテンシャルに期待して採用をするか、これまでの経験に基づいた能力で採用をするかという点です。

未経験の業界・職種への転職の場合、もちろんポテンシャルに期待してという要素もありますが、これまでの社会人経験での考え方や成果を出すためにどんなプロセスを踏む人なのかといったところを見られます。

プロフィールや書類の内容からスキルやキャッチアップに懸念がなさそうだと分かっても、仕事に対するスタンス、同僚とどのような関わり方をして働いてきたかなどが合わないとミスマッチにつながります。

エンジニアはチームで仕事を進めることが多く、社外のクライアントや社内の他部署の人たちとコミュニケーションを取りながら一緒に仕事をするシーンも多くあります。


ここまで紹介してきたポイントは、EN:TRYの「転職成功ガイド」にまとめています。今回触れなかった面接対策もNG事例集などと合わせて公開していますので、ぜひごらんください。

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まとめ

これからITエンジニアを目指す方向けに、転職活動の中でも特にスキルPRの書き方と企業選びの重要なポイントをお伝えしてきました。

ITエンジニアを目指す際、「完全フルリモート勤務で高い年収に憧れて」というのもひとつの動機だとは思いますが、それを実現するためにはITエンジニアとしてある程度スキルや経験が必要になることが多いと思います。

また、プログラミングは適正の有無もあります。無料のプログラミング学習サービスもたくさんありますので、まずはそういったものを活用して楽しいと思えるか・興味を持てるかなどを確かめるのもよいでしょう。


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本文でも紹介したスキルチェックでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力、テストケースを想定する力などが問われるプログラミング問題を解くことができます。

スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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*1:IDC Japanは、ITおよび通信業界における市場調査およびコンサルティングをおこなうグローバル企業IDCの日本法人です。

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