こんにちは。谷口です。
エンジニアを目指している未経験者の方は、どのように企業選びや情報収集をしていますか。
- 未経験なので入社できるならどのような企業でもよい
- 最初に内定をいただいた会社に入社するつもり
と考えている人もいるでしょう。
ただ、いくら未経験からの転職でも、入念なリサーチをせずに入社先を決めてしまうと、転職後にミスマッチを感じてしまうかもしれません。
企業とのミスマッチを避けるためには、面接の最後に「質問はありますか」と聞かれる逆質問を活用しましょう。
逆質問でなにが得られるか
応募先とのミスマッチを避けられる
企業とのミスマッチは、入念なリサーチをせずに、入社判断をしてしまうことで生じます。
以下は、エンジニアとして入社した未経験者の方からよく聞く悩みです。
- 研修や教育制度がほとんどなかった
- 求められるレベル感が高すぎてついていけなかった
- 業務内容や使う技術が思っていたのと違った
こうしたミスマッチは、その企業の情報をしっかり収集して、面接の逆質問で確認しておくことで、ある程度回避できます。
面接は、企業と応募者がお互いを見極める場でもあります。入社してからミスマッチに気づくよりも、選考段階で判断できたほうが、当然有益です
複数社から一番合う企業を選べる
逆質問で気になることを聞いて、その情報を比較すれば、「A社よりもB社のほうが自分の希望に合っているかも」といったことがわかります。
とくに自分の中で重視したいところがある場合や、気になる企業が複数ある場合は、聞いた情報を書き出して並べてみると比較がしやすくなります。
逆質問も面接中(=選考の場)である
逆質問の時間も面接に含まれているので、選考評価に影響を与えないとは言い切れません。
とくに企業側は、多くの未経験者に対してスキル面での不安を感じています。そのときに
- 今の自分のスキルレベルや不足している点
- エンジニアとしてどのように働くことになるか
をしっかり考えられていると伝わる逆質問ができれば、プラスの評価を受けられるかもしれません。
実際、面接で事業内容や技術についてよく調べたことがわかる逆質問をした結果「これほど興味を持って調べたり勉強したりできるなら問題なさそうだな」という印象となり、内定を獲得できたケースもあります。
情報収集に役立つ逆質問の例
これらの質問を必ず聞くべきというわけではありません。あくまで一例として、企業ごとに自分が重視したい点や調べてもわからなかったことを質問してみてください。
入社後の役割についての質問
- ◯◯プロダクトのチームに所属となった場合、どのような役割を求められるのでしょうか?
- 今はこの技術の勉強をしているのですが、ほかにも勉強しておくべきことはありますか?
- どのようなエンジニアの方が活躍されたり、評価されたりしているのでしょうか?
仮にその企業に入社した場合、入社直後(もしくは入社して数年後)にどのような役割を求められるかは、聞いておくとよいです。
ただし所属チームや直近の業務などは求人票に書いてある場合もありますので、読めばわかる情報は聞かないようにしましょう。
求人情報などを確認した上で「御社の業務ではこのようなスキルや経験が必要かと思いますが、その認識で合っていますか?」といった聞き方をすると、きちんと調べているのが伝わります。
エンジニアの業務に関する質問
- 開発チームのみなさんは、いつもどのような流れで仕事を進めているのでしょうか?
- プロジェクトはどのような流れで進めることが多いですか?
入社後の働き方や業務内容を具体的にイメージするには、逆質問が有効です。
現場のことは実際に働いているエンジニアが最もよく知っています。
ほとんどの企業では、どこかの選考段階でエンジニアが面接に参加すると思いますが、もし面接官にいない場合は「可能であれば実際にエンジニアのみなさんのお話をお聞きしたい」とお願いしてみるのもよいでしょう。
中の人たちと直接話してみると、情報収集もしやすく、そのチームで働くイメージもしやすくなります。
サービスやユーザーへの興味が伝わる質問
- ○○サービスのユーザーはこのような人たちが多いと思いますが、より多くの方に使ってもらうために工夫していることなどはありますか?
志望度が高い企業に応募する場合、サービスやプロダクト、事業内容などについてはもともとよく知っていたり、調べていたりするかと思います。
この場合、さらに踏み込んで
- サービスやプロダクトに課題があるとしたらどこですか?
- ユーザーはどのような人たちで、なにを考えながらこのサービスを使っていますか?
といったことを考えてみましょう。
「サービスやユーザーについて本当に興味があるんだな、よく調べて考えているんだな」と伝わる質問ができれば、プラスに評価されることが多いです。
聞けばOKではない・印象を下げる逆質問
こだわりが強い・これしかしたくない系の質問
- Pythonで開発したいのですが、使用言語が変わることはありますか?
- ◯◯サービスしか開発したくないのですが、他のチームに配属になることはありますか?
興味のある技術やサービスなどがあるのは悪いことではありません。
ただし、入社前から「これしかしたくない」「こういう仕事はいやだ」といったマイナスのこだわりが強い人だとは思われないようにしましょう。
企業はなんらかの目的や課題感があって、それを実現するためにサービスを開発して提供しています。社員の希望を叶えるために事業を展開しているわけではありません。
このような質問が続くと、企業側に
- 柔軟性がなくてトラブルを起こしそう
- 応用がきかなさそう
- 新しい業務に適応できなさそう
といった印象を持たれてしまいます。
ざっくりした質問・イエスノーだけで終わる質問・求人票を見ればわかる質問
- 御社の雰囲気は全体的にどのような感じですか?
- 〇〇サービスって何をするサービスですか?
質問が思いつかないからといって、ざっくりしすぎた質問や少し調べたらわかる質問はやめましょう。
「どう答えればいいんだ」「それを聞いてどうするんだ」「何も調べてないんだな」と思われそうな質問をするのであれば、「とくにありません」としたほうがよいでしょう。
たとえば開発チームの雰囲気が知りたいのであれば、全体的な雰囲気などとざっくりした聞き方をするのではなく
- 〇〇サービスのフロントエンド開発チームはどのような方がいらっしゃいますか?
- 開発チームにおける日々の業務を教えていただけますか?
といった感じで、具体的な質問に落とし込んでみるとよいでしょう。
まとめ
逆質問タイムは、うまく使えば情報収集ができて、プラスの印象につなげられる貴重な時間です。
面接を受ける前には、聞きたい質問を考えておきましょう。
あらかじめ考えた質問内容は、書き残してメモを用意しておくとよいでしょう。(「事前にお聞きしたいことを考えてきたので、メモを確認させてください」と言ってメモを見ながら質問しても大丈夫です)
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また、多くの企業がカジュアル面談を実施しているため、逆質問による情報集めや複数企業の比較もしやすくなっています。
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