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未経験でエンジニアを目指したいけど今から転職できるか不安な人へ


Photo by Mary Cullen
こんにちは。谷口です。

昨今エンジニアの仕事はリモート化が進み、勤務先によっては勤務時間や勤務場所の融通が非常にきく職業です(paizaも2020年3月頃からフルリモート体制となり、エンジニアは希望者以外ほとんど出社していません)。それもあってか、「未経験からエンジニアに転職したい」という人からのご相談が増えています。

しかし、これまでまったく別の業種や職種の仕事をしていて、実務未経験でエンジニアへ転職することに不安を抱えている方も多いでしょう。

そんな中で、これから未経験からエンジニアを目指す人が知っておいてもらいたいことについて、今回はお話しします。

これから未経験でエンジニアへの転職を目指したい方の参考になればと思います。

今後の未経験者のエンジニア転職で大変なポイント

企業はより経験者をほしがる傾向に

IT業界は長らく人材不足が続いており、今のような社会情勢にあってもエンジニア求人の数はそれほど減少していません。

ただ、最近はエンジニアの仕事がリモート中心になったり、そのぶん教育や研修にコストやリソースを割きづらくなったりしているせいで、育成が必要な未経験者よりも開発経験のある中途エンジニアの需要が高まってきています。

www.businessinsider.jp

加えて、先日「エン転職」が実施したアンケートで、「新型コロナウイルスにより、転職活動に影響が出ていると思いますか?」という質問に「はい」と答えた人は60%にも上りました。

具体的に何に影響が出たかについては、「求人数が減った」がもっとも多く62%、「志望する業種・職種の求人が減った」が44%、ついで「選考が通過しにくくなった」が41%と、これから転職を希望する人たちにとっては厳しい現状も明らかになっています。


(出典)「1万人が回答!「コロナ禍での転職活動について」ー『エン転職』ユーザーアンケートー

未経験者に最初から高い給与は出ない(場合が多い)

エンジニアに限った話ではありませんが、企業が中途採用者に求めているのは「今まで身につけてきたスキルを発揮して、なるべく早く成果を出すこと」です。前職までと同様の業種や職種への転職であれば、再現性が見込めるので年収が上がるケースもあるでしょう。

しかし、未経験者の場合はすぐに活躍できるレベルの技術がともなっていないので、そう簡単にはいきません。

当然、未経験者が最初から高収入で採用されるのはかなり難しいでしょう。未経験であればエンジニアとしての業務スキルは新人レベルなのです。それまでの仕事で積み上げてきた経験が生きる場面は少なく、年収が前職より下がってしまうケースも珍しくありません。

どうしても今からエンジニアに転職したい場合は、どれくらいなら年収が下がってもよいのか、年収を下げてまで転職する必要があるのか、今後上がる余地はあるのか…も考えておいたほうがよいでしょう。

未経験からエンジニアを目指す場合、最初から経験者にしか務まらないようなポジションにつくのは現実的に不可能です。まずは受け入れてくれる企業に入社して、実務で経験を積み、自習して知識を強化しなければなりません。その後、もっと違う業務がしたいとか、労働条件をよくしたいとなったら、希望に合いそうな転職先を探して移動していく……というのが現実的なキャリアの積み方です。

最初からリモートワークは結構大変

すでにエンジニアには浸透しているリモートワークですが、業態や業務内容によって、実際にどれくらい導入されているかは異なります。

一口にエンジニアといっても、受託開発で以前とほぼ変わらず元請け企業に出社している人や、実機の検証が必要なため週一度は必ず出社が必要な方もいます。

一部リモートなのか、その場合出勤頻度はどれくらいなのか、それとも基本的にフルリモートで勤務できるのか、入社後はしばらく出社が必要なのか。「エンジニア職だからもちろんリモート可能だろう」と思い込まず、このあたりは入社前に確認しておきましょう。

また、リモートについて「家で楽に仕事できそう」と思っている人もいるかもしれませんが、対面でコミュニケーションがとれないぶん、「顔をあわせてちょっと聞く」なんてことはしづらくなります。また、エンジニアは仕事の成果が目に見えて分かる仕事ですから、リモートでサボればすぐに結果に出ます。

特に未経験者の場合、自分から成果を発信したり、わからないことは積極的に聞いたりしないと仕事が進みません。リモートでの教育・研修は実績ある企業がまだ少なく、お互いが探り探りで大変なことも多いかと思います。

未経験からエンジニアになるためのポイント

面接対策のポイント

未経験者がエンジニア求人の面接を突破するには、ほぼ必ず聞かれる質問項目である

  • なぜこのご時世で今から未経験で転職してまでエンジニアになりたいのか
  • どんなエンジニアになりたいのか、何がしたいのか
  • 上記をかなえるため、自分でどんな取り組みや勉強をしているのか

について話せるようにしておきましょう。

また、企業に「早めに戦力になってくれそう」と思ってもらうには、「やりたいです!やる気あります!」と言うだけではなく、「実際に自分でこんな勉強をして、こんなものを作りました」といった話をしたり、作ったものを見てもらったりするのが一番のアピールになります。そのため、自分の成果物をまとめたポートフォリオを作っておくとよいでしょう。

ポートフォリオについて、詳しくはこちらの記事でも解説しています。
paiza.hatenablog.com

いろいろな求人票を見て情報収拾、応募社数を増やす

未経験者がいきなり経験者でも難しいようなハイレベルの求人に応募しても、採用されることはまずありません。

スキル不足での落選が続くのであれば、今の自分のレベル感を把握して、今の自分でも受け入れてもらえそうな企業を探したほうがよいでしょう。

まずは「今の自分が入れる企業を広く探して応募をする」のが重要です。なるべくいろいろな求人を見たり応募をしたりして、どんな企業・どんな仕事があるのか、どんな仕事ではどれぐらいのレベルのスキルや経験が求められているのか、といった現実的な情報を広く集めるところから始めましょう。

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正直いま退職すべきなのか?

paizaを運営しているのにこんなことを言うのはなんですが、この社会情勢ですから現職によほどの問題がない限りは安易に退職するのはおすすめできません。

「転職に踏み切れない」「迷いがある」という人は、今はいったん現職にとどまっておくのも一つの手です。

転職経験がない人・少ない人は転職経験がある人に相談することもあるでしょう。「転職するかどうか迷っている」と相談をすると、転職経験のあるほとんどの人は「しなよ!」と言ってくると思います。ただ、それは成功した人のバイアスがかかった意見ですし、少なくとも一年前と現在では、転職市場も社会情勢もまったく変わっていることに注意しましょう。

一方で、「明日にも職場がつぶれそう、給料が下がりすぎて生きていけなくなりそう」という方や、そこまでいかなくても「やっぱり今の仕事は近いうちに辞めたい、転職したい」という人は、まず自宅からオンラインで転職活動を始めてみるのがよいかと思います。

最近はオンライン面接で採用選考を実施している企業が増えていますし、現職もリモートワークをしている人なら、自宅ですぐに面接を受けられます。

paiza転職でも多くの企業が、オンラインで自宅から受けられて、企業側からも事業内容や業務に関する説明が聞けるカジュアル面談を実施しています。

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すぐには転職しないにしても、オンラインで企業と話してみるのはよい情報収集になるはずです。これからやりたいことが明確でない人でも、いろいろな企業の話を聞いてみると「こんなサービスがあったのか」「この技術もいいな」「Aの分野よりはBの分野のほうが興味あるな」などと、自分の方向性が見えてきたりしますから、受けてみて損はないでしょう。

現職を辞めるのであれば、オンラインなども利用して転職活動を進めていき、内定をもらってからのほうがよいでしょう。また、内定がもらえた場合も「現職から抜け出せればどこでもいい!」というのではなく、転職先の経営状況、条件や労働環境をよく調べた上で決断するようにしてください。

まとめ

というわけで、これから未経験からエンジニアを目指す人が知っておかなければならないことや対策などについてのお話でした。

未経験者にとってはやや厳しい社会情勢が続いています。自宅ですごす時間で、いま一度自分の今後や今の仕事について、振り返ってみるのもよいかと思います。


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