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40代・未経験でエンジニアへの転職を目指すのは覚悟が必要という話

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Photo by kcxd
f:id:paiza:20140916135428p:plainこんにちは。谷口です。

最近は、新卒・第二新卒はもちろん、30代の方々からの「未経験からエンジニアに転職したい」という方もめずらしくありません。さらには「40代からでは難しいでしょうか?」といったご相談を受けることも増えてきました。

実際、ビズヒッツが1月に発表した「40代の転職に関する意識調査」には、40代で未経験の仕事に転職した146人のアンケート結果が公開されています。

prtimes.jp

40代でも未経験の職種に転職された方がそんなにいると思うと、転職に興味がある40代の方にとっても励みになるのではないでしょうか。

そこで今回は、40代の転職に関する意識調査の結果をもとに、40代から未経験での転職でよくあること、エンジニアを目指す場合に気をつけたいことなどについて解説します。

40代で未経験からエンジニアを目指している人、転職するかどうか迷っている人の参考になればと思います。

40代・未経験で転職した人の本音

「40代の転職に関する意識調査」によると、まず「40代で未経験の仕事に転職した理由」で一番多かったのは「やりたい仕事、新しい仕事への挑戦」、次いで多かったのが「倒産、解雇、契約終了」、「収入アップのため」でした。

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(出典)40代で未経験の仕事に転職した理由ランキング!男女146人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース

また「やりたい仕事、新しい仕事への挑戦」については、「昔からやってみたかった仕事に真剣に取り組みたくなった」「今まで経験したことのない仕事に挑戦する最後のチャンスになるのではと感じた」「本当に興味のある仕事に転職できるのは、この年齢が限界だと思ったから」などといったコメントがありました。

年収は半数以上が下がった

転職後の年収の変化について、一番多かったのは「下がった」(56.2%)で、半数以上が転職を経て給与が下がったようです。次いで「上がった」が28.1%、「変わらない」は15.7%でした。

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(出典)40代で未経験の仕事に転職した理由ランキング!男女146人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース

転職理由に「収入アップのため」を選んだ人は3番目に多かった一方で、収入は半数以上の人が「下がった」を選んでいます。

上がった・下がったの割合について、多いと感じる人も少ないと感じる人もいるかと思いますが、基本的に未経験の職種であれば前職までの成果の再現性が期待できないため、年収は下がると考えておいたほうがよいでしょう。(もちろん現年収や求人内容にもよりますが…)

それでも「転職してよかった」人が大半

「未経験の仕事に転職してよかったか」という質問に対しては、一番多かったのが「よかった」で33.6%、次いで「どちらかといえばよかった」45.2%となり、合わせて78.8%が「転職してよかった」と回答しました。

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(出典)40代で未経験の仕事に転職した理由ランキング!男女146人アンケート調査|Biz Hitsのプレスリリース

「転職してよかった」と回答した人からは、「視野が広がり、人生観や価値観も変わった」「収入と人間関係どちらも良くなった」などのコメントがついています。

40歳をすぎての転職は大変だと思いますが、どうしてもやりたいことがある人の場合、挑戦せずに諦めるほうがつらく後悔が残る場合もあるでしょう。

「悪かった(転職に失敗した)」と回答した人からは、「入社前の説明と実態が違った」「仕事が合わなかった」などのコメントがあったようです。

40代未経験の転職によくあるケース

企業の目は想像以上に厳しい

一般に40代のエンジニアというと、開発業務や部下をまとめるリーダー役なども一通り経験したりして、「このまま開発を続けるか、マネージャ―になるか」などと考えているような段階です。

また、年齢を重ねている未経験に対して企業が気にするのは「なぜわざわざ今から未経験のエンジニアを目指そうと思ったの?(本当に続けられるの?)」ということです。

最低でも

  • なぜ今から未経験で転職してまでエンジニアになりたいのか
  • 今からどんなエンジニアになりたいのか、何がしたいのか
  • 上記をかなえるため、自分でどんな取り組みや勉強をしているのか
  • 前職までの経験やそこで得たスキルを、エンジニアの業務にどう活かせるか

などといったことは言えるようにしておきましょう。

企業側は基本的に、同じ未経験者を採用するなら将来性のある若手をとりたいと考えています。上記が明確でないと、40代で未経験の職種に転職するのは難しいのではないでしょうか。

年収は下がるケースが多い

エンジニアに限った話ではありませんが、企業が中途採用者に求めているのは「今まで身につけてきたスキルを発揮して、なるべく早く成果を出すこと」です。前職までと同様の業種や職種への転職であれば、再現性が見込めるので年収が上がるケースもあるでしょう。

しかし、未経験者の場合はすぐに活躍できるレベルの技術がともなっていないので、収入アップが叶うとは限りません。

当然、未経験者が最初から高収入で採用されるのはかなり難しいでしょう。未経験であればエンジニアとしての業務スキルは新人レベルです。それまでの仕事で積み上げてきた経験が生きる場面は少なく、前述のアンケート結果の通り、年収が前職よりも下がってしまうケースのほうが多いかと思います。

もちろん、業務内容や労働環境など、収入以外の条件を優先して転職したいという方もいるかと思いますが、世帯収入が減れば当然生活費や貯蓄に回せる金額は減ってしまいます。許容できるラインをよく考えておきましょう。

「最後のチャンスだと思って」は転職理由にならない

中途採用の面接では、志望動機よりも転職理由が聞かれます。それなのに、ちゃんと転職理由を考えないまま面接を受けてしまう人が非常に多いです。

転職理由とは、「今回の転職でどんな仕事ができる会社に入りたいと思っているのか、どうしてそう思うようになったのか……」という話です。「前職の労働環境がブラックだったから」というのは退職要因であり、転職理由ではありません。

また、「転職するなら最後のチャンスだと思って…」といった話をされる方も多いですが、それだけだと聞いたほうは「わかったけど、具体的に何がしたいの?」となってしまいます。

転職理由の考え方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
paiza.hatenablog.com

「転職に失敗した」を防ぐには情報収拾

未経験からの転職を目指す場合、まずは「今の自分が入れる企業を広く探して応募をする」のが重要です。なるべくいろいろな求人を見たり応募をしたりして、どんな企業・どんな仕事があるのか、どんな仕事ではどれぐらいのレベルのスキルや経験が求められているのか、といった現実的な情報を広く集めるところから始めましょう。

「転職に失敗した」「仕事が合わなかった」を防ぐには、とにかく「入社前にどれだけ現実と祖語のない情報を得られるか」が重要です。

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正直40代・未経験で転職すべきなのか?

paizaを運営しているのにこんなことを言うのはなんですが、この社会情勢ですから現職によほどの問題がない限りは安易に転職を目指すのはおすすめできません。

「転職に踏み切れない」「迷いがある」という人は、今はいったん現職にとどまっておくのも一つの手です。

「転職するかどうか迷っている」と相談をすると、転職経験のあるほとんどの人は「しなよ!」と言ってくると思います。ただ、それは転職に成功した人のバイアスがかかった意見ですし、少なくとも一年前と現在では転職市場も社会情勢もまったく変わっていること、そして若手と年長者・経験者と未経験者では需要がまったく異なることに注意しましょう。

もし現職を辞めるのであれば、オンラインなども利用して転職活動を進めていき、なるべく内定をもらってからのほうがよいでしょう。また、内定がもらえた場合も「未経験の自分を受け入れてくれるならどこでもいい!」というのではなく、転職先の経営状況、条件や労働環境をよく調べた上で決断するようにしてください。

まとめ

というわけで、40代から未経験での転職でよくあること、エンジニアを目指す場合に気をつけたいことなどについて解説しました。

未経験者にとってはやや厳しい社会情勢が続いていますが、転職するにしろしないにしろ、自宅ですごす時間でいま一度自分のキャリアや今の仕事について、振り返ってみるのもよいかと思います。

「それでもやっぱり転職したい」という人は、まず自宅からオンラインで転職活動を始めてみるのがよいかと思います。

最近はオンライン面接で採用選考を実施している企業が増えていますし、現職もリモートワークをしている人なら、自宅ですぐに面接を受けられます。

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