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「得意」を追求してキャリアを築くのはあり?取捨選択時に考えるべき3つのこと

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f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

学生時代の勉強は、好きなものだけ・得意なものだけをやるというのはなかなか難しく、苦手な教科にも一生懸命取り組んだ方が多いと思います。

ただ、社会に出てみるとひとりきりで仕事をすることはほとんどないので、自分の苦手は誰かに補ってもらって、得意なことを思いっきり伸ばすという方法をとることもできます。

その分野のトップになれたら言うことはありませんが、そこまでいかなくとも自分のおかれた環境で「周りと比べて得意なこと」を伸ばす価値の出し方もあります。

そこで今回は、これからエンジニアを目指す方、もしくは若いエンジニアの皆さんに向けて、得意を伸ばすためにあえて苦手なものは捨てるというキャリア設計と、そのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

オールラウンダーとスペシャリスト

スポーツや仕事などにおいて、万能選手・なんでもこなす人のことを「オールラウンダー」と言います。近しい言葉には「ジェネラリスト」というものもあります。

反対に特定の分野において非常に高い知識やスキルを持った人のことを「スペシャリスト」と言います。得意なことを伸ばすのはこちらに近いです。

職業によってはまんべんなく平均点くらいできる人が重宝される場合もありますが、ITエンジニアという仕事は特定のスキルを伸ばして自分の市場価値を上げることができます。

もちろん世の中には、プログラミングもできるし、マネジメントもできるし、経営の能力もあるし…みたいな、なんでも器用にこなす超人もいますが簡単に真似できるものではありません。

私自身はもちろん、多くの人は仕事で通用するレベルまでなんでもできるようになるには時間が足りません。弱点を補うためにリソースを割くくらいなら、得意なことに集中して取り組んだほうがいいケースのほうが多いのです。

日本の教育はまだ「苦手や弱点を克服する」方針が強いので、こういう考え方は抵抗があるかもしれません。ただ、中には学生時代「試験では苦手科目を完全に捨てる」「スポーツは何をやっても駄目だから勉学に励む」といった考え方をしてきた方もいたのではないでしょうか。

それでうまくいった人、思ったようにいかなかった人、いろいろだと思いますが、以降でキャリアを考える上でそういった選択がどういう影響を与えるかを考えてみたいと思います。

取捨選択することのメリット・デメリット

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得意を伸ばして苦手を捨てる戦法は、メリットももちろんありますが、同時にデメリットと思われることもあります。

メリット

  • 生涯に渡って一点突破の強みになる可能性がある
  • 苦しまずにこなせる場合が多いので没頭できる・継続できる
  • 自分の得意なことをさらにレベルアップできるので自信がつく

デメリット

  • 途中で違う道にいきたいと思った場合遠回りになる
  • 苦手なものは捨てるという決断には勇気が要る
  • 旧来の日本的な企業体質や働き方とは相性が悪い


とはいえ、一度の選択で人生が終わってしまうわけではありません。

幸いエンジニアは比較的転職もしやすい職種なので、うまくいかなかったらやり直しもできます。チャレンジせずにあとで後悔するよりは、特に若いうちはまずはやってみることを大切にしてみてください。

「得意」を仕事にするためにやるべきこと

伸ばしたいスキルを集中して習得する

その分野のスペシャリストになるには、ある一定の時間を費やし、集中してスキルを伸ばすことが必要です。平均点では捨てた弱点を補えるほどにはならないからです。

そして私たちの時間は有限なので、効率よく習得できるに越したことはありません。

たとえば、プログラミング言語を習得するときは、世の中にある便利なサービスや教材をうまく使って早く基礎を習得して、さらにそのさき(フレームワークについて学んだり、Webサービスを作ったり)にステップアップする方法を知っておくことも大切です。

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自分の得意が生かせる環境を選ぶ

エンジニアに限らずですが、ある分野でトップになるというのは非常に難しいため、冒頭でもお伝えしたとおり「自分がいる環境で他の人よりは得意なこと」を武器にするのもおすすめです。

例としては、営業職の中だったら特筆すべき強みとまではいえないけど、エンジニア組織においては周囲との円滑な関係づくりやコミュニケーションがとれるスキルが重宝されるといった感じです。

また、自分の得意が発揮できる環境を適切に選ぶことも重要です。企業選びの話になりますが、企業は創業期・成長期・成熟期など各フェーズによって必要としている人材タイプが異なります。

たとえばスペシャリストタイプの尖ったスキルを持った人が活躍するためには、ある程度組織が成熟していて、お互いの不足を補える状態でなければならないため、企業のフェーズによってはマッチしないこともあります。

もしくはプログラミングスキルを発揮したいと考えてエンジニアになったのに、年次を重ねるとリーダーやマネジメントの役割を求められて思っていたのと違う…となる場合もあります。

自信の得意なことを生かして活躍できる環境を見極めましょう。

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知らないことがあってもいいと割り切る

苦手を捨てて得意を伸ばす戦略をとると、仕事をしていく上で、その知識がないがために壁にぶつかることがあるかもしれません。

ただ、そこは必要があると感じれば学んでみてもいいですし、有識者が周囲にいるなら教えてもらってもよいでしょう。

今回はあれこれと手を出して中途半端になるくらいなら、好き・得意だけを伸ばして仕事にするという方向性でお伝えしてきましたが、他を一切やってはいけないわけではありません。

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まとめ

キャリアを考えるにあたって、好きなことや得意なことを伸ばすという方針をとるときに何を考えるといいかをお伝えしてきました。

メリット・デメリットも書きましたが、実際は得意分野を伸ばすのは、時間も忘れて没頭できて勉強とは思わない場合もありますし、無理に苦手分野を克服するよりはよい面が多いと思います。

そして、今回は好きや得意がある方がそれを伸ばしていくことについてお伝えしてきましたが、私自身は明確にそういったものがなく、「なんとなく気が向くこと」を仕事にしたタイプでした。

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結局はこの考え方も「やってみて嫌ではなかったことを仕事にしている」ということにつながっているので、そこまで遠い話ではありません。

どちらにしても自分でやってみるのが大切なのかなと思います。


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