paiza times

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域における「今必要な情報」を届けるWebメディア

logo

paizaがお届けする、テック・キャリア・マネジメント領域の「今必要な情報」を届けるWebメディア

「得意」を追求してキャリアを築くのはあり?取捨選択時に考えるべき3つのこと

f:id:paiza:20210910231638j:plain
f:id:paiza:20180910132940p:plainこんにちは。倉内です。

学生時代の勉強は、好きなものだけ・得意なものだけをやるというのはなかなか難しく、苦手な教科にも一生懸命取り組んだ方が多いと思います。

ただ、社会に出てみるとひとりきりで仕事をすることはほとんどないので、自分の苦手は誰かに補ってもらって、得意なことを思いっきり伸ばすという方法をとることもできます。

その分野のトップになれたら言うことはありませんが、そこまでいかなくとも自分のおかれた環境で「周りと比べて得意なこと」を伸ばす価値の出し方もあります。

そこで今回は、これからエンジニアを目指す方、もしくは若いエンジニアの皆さんに向けて、得意を伸ばすためにあえて苦手なものは捨てるというキャリア設計と、そのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。

オールラウンダーとスペシャリスト

スポーツや仕事などにおいて、万能選手・なんでもこなす人のことを「オールラウンダー」と言います。近しい言葉には「ジェネラリスト」というものもあります。

反対に特定の分野において非常に高い知識やスキルを持った人のことを「スペシャリスト」と言います。得意なことを伸ばすのはこちらに近いです。

職業によってはまんべんなく平均点くらいできる人が重宝される場合もありますが、ITエンジニアという仕事は特定のスキルを伸ばして自分の市場価値を上げることができます。

もちろん世の中には、プログラミングもできるし、マネジメントもできるし、経営の能力もあるし…みたいな、なんでも器用にこなす超人もいますが簡単に真似できるものではありません。

私自身はもちろん、多くの人は仕事で通用するレベルまでなんでもできるようになるには時間が足りません。弱点を補うためにリソースを割くくらいなら、得意なことに集中して取り組んだほうがいいケースのほうが多いのです。

日本の教育はまだ「苦手や弱点を克服する」方針が強いので、こういう考え方は抵抗があるかもしれません。ただ、中には学生時代「試験では苦手科目を完全に捨てる」「スポーツは何をやっても駄目だから勉学に励む」といった考え方をしてきた方もいたのではないでしょうか。

それでうまくいった人、思ったようにいかなかった人、いろいろだと思いますが、以降でキャリアを考える上でそういった選択がどういう影響を与えるかを考えてみたいと思います。

取捨選択することのメリット・デメリット

f:id:paiza:20210912010232j:plain

得意を伸ばして苦手を捨てる戦法は、メリットももちろんありますが、同時にデメリットと思われることもあります。

メリット

  • 生涯に渡って一点突破の強みになる可能性がある
  • 苦しまずにこなせる場合が多いので没頭できる・継続できる
  • 自分の得意なことをさらにレベルアップできるので自信がつく

デメリット

  • 途中で違う道にいきたいと思った場合遠回りになる
  • 苦手なものは捨てるという決断には勇気が要る
  • 旧来の日本的な企業体質や働き方とは相性が悪い


とはいえ、一度の選択で人生が終わってしまうわけではありません。

幸いエンジニアは比較的転職もしやすい職種なので、うまくいかなかったらやり直しもできます。チャレンジせずにあとで後悔するよりは、特に若いうちはまずはやってみることを大切にしてみてください。

「得意」を仕事にするためにやるべきこと

伸ばしたいスキルを集中して習得する

その分野のスペシャリストになるには、ある一定の時間を費やし、集中してスキルを伸ばすことが必要です。平均点では捨てた弱点を補えるほどにはならないからです。

そして私たちの時間は有限なので、効率よく習得できるに越したことはありません。

たとえば、プログラミング言語を習得するときは、世の中にある便利なサービスや教材をうまく使って早く基礎を習得して、さらにそのさき(フレームワークについて学んだり、Webサービスを作ったり)にステップアップする方法を知っておくことも大切です。

paiza.hatenablog.com

自分の得意が生かせる環境を選ぶ

エンジニアに限らずですが、ある分野でトップになるというのは非常に難しいため、冒頭でもお伝えしたとおり「自分がいる環境で他の人よりは得意なこと」を武器にするのもおすすめです。

例としては、営業職の中だったら特筆すべき強みとまではいえないけど、エンジニア組織においては周囲との円滑な関係づくりやコミュニケーションがとれるスキルが重宝されるといった感じです。

また、自分の得意が発揮できる環境を適切に選ぶことも重要です。企業選びの話になりますが、企業は創業期・成長期・成熟期など各フェーズによって必要としている人材タイプが異なります。

たとえばスペシャリストタイプの尖ったスキルを持った人が活躍するためには、ある程度組織が成熟していて、お互いの不足を補える状態でなければならないため、企業のフェーズによってはマッチしないこともあります。

もしくはプログラミングスキルを発揮したいと考えてエンジニアになったのに、年次を重ねるとリーダーやマネジメントの役割を求められて思っていたのと違う…となる場合もあります。

自信の得意なことを生かして活躍できる環境を見極めましょう。

paiza.hatenablog.com

知らないことがあってもいいと割り切る

苦手を捨てて得意を伸ばす戦略をとると、仕事をしていく上で、その知識がないがために壁にぶつかることがあるかもしれません。

ただ、そこは必要があると感じれば学んでみてもいいですし、有識者が周囲にいるなら教えてもらってもよいでしょう。

今回はあれこれと手を出して中途半端になるくらいなら、好き・得意だけを伸ばして仕事にするという方向性でお伝えしてきましたが、他を一切やってはいけないわけではありません。

もし新しい技術を学ばなければならないのであれば、最近は無料~低価格でオンライン学習できるサービスも充実しているので、たとえばコードを書くことを中心に学んできた人は、コンピュータやネットワークの仕組みそのものはpaizaラーニングの動画講座で学ぶなんてこともできます。

20210912003309

動画を見ながら学び、身についたかのチェックの課題もすべてブラウザ上でできるので、あまり手間をかけたくない方にもおすすめです。

まとめ

キャリアを考えるにあたって、好きなことや得意なことを伸ばすという方針をとるときに何を考えるといいかをお伝えしてきました。

メリット・デメリットも書きましたが、実際は得意分野を伸ばすのは、時間も忘れて没頭できて勉強とは思わない場合もありますし、無理に苦手分野を克服するよりはよい面が多いと思います。

そして、今回は好きや得意がある方がそれを伸ばしていくことについてお伝えしてきましたが、私自身は明確にそういったものがなく、「なんとなく気が向くこと」を仕事にしたタイプでした。

paiza.hatenablog.com

結局はこの考え方も「やってみて嫌ではなかったことを仕事にしている」ということにつながっているので、そこまで遠い話ではありません。

どちらにしても自分でやってみるのが大切なのかなと思います。


paiza転職は、エンジニアの技術力がきちんと評価されて、スキルを生かせる企業が探せるプラットフォームです。転職を考えているエンジニアの方は「この組織は柔軟性があるのか、最近の働き方はどうなっているのか」といった観点で企業を見てみるのもよいかと思います。

プログラミングスキルチェックを受けて、スコアが一定基準を超えれば、書類選考なしで複数の会社へ応募ができます。

詳しくはこちら
paiza転職





paizaラーニング」では、未経験者でもブラウザさえあれば、今すぐプログラミングの基礎が動画で学べるレッスンを多数公開しております。

詳しくはこちら
paizaラーニング

そしてpaizaでは、Webサービス開発企業などで求められるコーディング力や、テストケースを想定する力などが問われるプログラミングスキルチェック問題も提供しています。

スキルチェックに挑戦した人は、その結果によってS・A・B・C・D・Eの6段階のランクを取得できます。必要なスキルランクを取得すれば、書類選考なしで企業の求人に応募することも可能です。「自分のプログラミングスキルを客観的に知りたい」「スキルを使って転職したい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

詳しくはこちら
paizaのスキルチェック

paizaのおすすめコンテンツ

Webセキュリティ入門 ハッカー入門 Webセキュリティ講座がスタート!CVは内田真礼さん! Python✕AI 機械学習入門講座 CVに上坂すみれさんを起用!人気の機械学習講座を公開中!
paiza転職 paiza新卒 EN:TRY paizaラーニング 記事内に記載している情報は、記事公開時点でのものとなります。 Copyright Paiza, Inc, All rights reserved.